東放学園

TOHO会

TOHOKAI
東放学園同窓会のためのTOHO会へようこそ!
今日も絶好調

映画・TV

2019年10月09日

10月9日(水)今日は久しぶりに秋らしい晴天、長そでのワイシャツで赤坂の事務所へ。 街は上着のサラリーマンでようやく衣替えの季節。でも週末にまた台風が来そうだ!

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朝から良く晴れています。

抜けるような碧空。暑い日がしばらく続いていたので気分も良い。
この頃我が家のベランダにはカマキリがやってきたり、

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庭先の夏ミカンにはアゲハチョウが優雅に飛んでくる。

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夜にベランダに出てみると虫たちの大合唱に癒される。
里山が壊されて野鳥や獣が街にやってくるようになった。
尾長やメジロなど野鳥がこんな小さな庭にも現れる。
気候変動だけではない原因がありそうだ・・・。

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昨日、学校の教職員と学校評価委員会の打ち合わせがあった。
S校長とK先生がわざわざ私の家の最寄り駅まで来られた。

会議の事前打ち合わせがメインだったが学校の近況などで長時間。
お二人とも学校就任時には若手のバリバリだった想いが。
S先生はこの春、5代目音響専門学校の校長になられご多忙とか。

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校長先生は元来仕事がそんなに多くはないのだが、
時代も変わって部下の面倒をよく見ているらしい。
いまの若い先生は丁寧すぎるほど仕事の確認をして欲しいそうだ。
それと専門学校に対する行政の対応も増えた。(学校の自己評価など)
少子化対策で、海外出張や体験入学のイベントが目白押し。
私がいた頃より細かい仕事が増えているとのこと。
(私も2校の校長を兼任していたことがある)

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それにしてもいつの時代にも学校現場はその時代特有の忙しさがある。
そんなこんなと大いに久しぶりに話していたら3時間余り!
委員会打ち合わせもそこそこで、学校の今の話題で大いに話の花が咲いた。
久しぶりに学校の教職員からホットな話題が聞けて嬉しかった。

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夜半にTVを点けたら、
あの三島由紀夫が自決してから50年というドキュメンタリーがあった。
何かつくづく遠い昔がよみがえってきそうな一日だった。

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2019年09月19日

9月18日(水)この頃の日本の気候はどうなっているのだろう?千葉の台風での風水害。電気や水の大切さを改めて痛感する。迅速な復旧が待たれます。千葉のOB、お見舞い申し上げます!

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先日神保町に本を買いに三省堂に行った。

懐かしのスズラン通りを歩いていたら小さな映画館を発見。
「神保町シアター」だった。
懐かしい昭和の日本映画を週替わりに上映している
100席ばかりのミニシアター。
館内に入ってスケジュール表を見ると、なんと!あの名作が次週上映と!

早速、初日に観に行った。お目当ての一本のために。
1963年日活作品『競輪上人行状記』西村昭五郎監督のデビュー作だ。

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9月の特集 昭和の怪優〜『小沢昭一のすすめ』生誕90周年記念の一本である。
小沢昭一と言えばあのラジオ番組『小沢昭一の小沢昭一的こころ』は
懐かしい!の一言。
また、日本芸能を地べたから取材してLP音盤にしたものは
授業でも使わせてもらった。

さて本編『競輪上人・・・』は、
下町の貧乏寺の次男が兄の急逝でいやいやながら坊主になるが、
ある時始めて行った競輪が大当たり。
そしてギャンブラーに堕ちていく。
寺の再建資金まで手を出してしまう。
それから彼は地方競輪の予想屋になって、ラストシーンだ!
「お前たち貧乏人がなけなしの金をはたいて、
チマチマ迷いながら車券を買っても当たらない」
「この地獄極楽を見た現役の坊主が、当たりを教えるから迷うな!
俺の言う通りを買え。車券には高い税金が仕込んである。
お前たちは立派な納税者だ胸を張れ!・・・」(佐久間記憶のまま)と。

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上映フィルムは35ミリ版で、デジタル処理をしていないが状態はまずまず。
50年ぶりに見たが、細部がよみがえってきて
南田洋子が妖艶なのは改めてドキッとする。

人間の欲望のるつぼ競輪場のロケはドキュメンタリータッチ。
盗み撮りのカット。
初めて見たとき話の迫力と、
前半の小沢昭一のストイックな演技がラストで大反転。
辻説法まがいの、アジるような予想屋の口説き文句は迫力を超えて感動した。

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時を経て心に残る作品を見るのも悪くない。
授業をさぼって、近くの今は無き神田日活館で見たような記憶が、
まさかこの時代になって劇場で青春期の思いが詰まった映画を見るとは。

観客のほとんどが、かなりの年配者(自分も)なのは予想通り。
上映中くすくす笑いが随所で聞こえてくるのが、さすがオールドシネマファン。
気負わずゆったりと鑑賞しているのだ。

ちなみにリアルな話の原作は、あの現役の住職でスポーツ評論家だった。
直木賞作家 寺内大吉『競輪上人随聞記』

私はギャンブルをやらない。
勝ったり負けたりで気ぜわしいのが好みでないから。
人生はギャンブルだ!というがそんなものでもないような気がする・・・。

長かった昭和中期の思い出の映画に巡り合えたことが嬉しい!
退屈な爺の昔語りでした・・・。

今週末はもう盛岡のTOHO会が開催される。OBの皆さんよろしくご参加を!!

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2019年07月03日

7月3日(水)今週は九州南部地方の大雨、緊急避難予報、大きな災害にならなければ良いのですが、東京は毎日のように雨、高い湿度で外出するとグッタリです。


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梅雨の晴れ間、河川敷を散歩する。

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典型的なジトジト梅雨空のなかエンジン音がうねりながら耳に飛び込んだ。
競艇場は雨でも開催されていた、近づてみるとスゴイ!
ボートが水面を飛ぶように、跳ねるように高速ではしる。
コーナーを回るときのテクニックはハラハラ、命懸けに見える。
この川辺の遊歩道でしばしレースをタダで観戦。
舟券を買っていない割には楽しめた。
(競輪、オートレース、競艇はフアン減少とか)

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久しぶりにNHK・Eテレの『100分de名著』を見る。

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今月はあの懐かしい!小松左京のSF特集なのだ。
彼は1960年初めの頃夢中になって読んだ作家の一人。
傑作中の傑作「日本沈没」を含めて4作品、神なき時代の神話が番組テーマ。
初回は歴史改変小説『地には平和を』からスタート。

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戦時中、中学生だった彼(小松左京)には終戦後の日本の繁栄に
違和感を覚えている。(作家のモチーフ)

“1945・8.15に 「if!戦争が終わっていなかったら」、
パラレルワールド、タイムパトロール、時間管理庁・・・。
米軍、関東に上陸、大本営は長野に移転、本土決戦へ“。

「・・・日本という国は、完全にほろんでしまっても良かった。
国家がほろびたら、その向こうから、全地上的連帯性をになうべき、
新しい「人間」が生まれてきただろう」 〜『地には平和を』
このテーマは作者の戦後の繁栄の嘘っぽさを突き詰めると
『日本沈没』に繋がっていく 。

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SFファンとして今月のこの放送は楽しみだ。

人は人生の分岐点を何べんも不可避的に選択しながら生きている。
もしあの時「違う選択」をしていたら今の自分はどんな感じになっていた?
あの高名な生物学者今西錦司氏は「生物の進化はなるようにしてなった・・・」とか。
自由意志、選択の自由、運命論・・・。

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私は少しばかり歳をとって、余計な知識と経験値が増えてしまい
深く考えるが少々怠い。
そんな時はSF小説を読むことにしている。(少しキリっとする?)
小松左京、星新一、光瀬龍ら巨匠のSFはいまでも考える原点の一つなのだ。
「すでにあった過去」「今まさに起きている現在」
「予測もできない未来」が描かれるSF。

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梅雨空を時空を鮮やかに飛翔して楽しませてくれるSFに乾杯!

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2019年06月19日

6月19日(水)今日、東京は梅雨の晴れ間。布団、洗濯物干しなど家事手伝いをする。ベランダから庭を見ていたらキアゲハ蝶が夏ミカンに舞い降り夏の扉をたたいていた。

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TVニュースで香港のデモを見ている。

決して大きくない市内を洪水のような人人の群れ。
画面からその必死さがあふれ出している「進撃の巨人中国」から砦を守る人々。
巨大共産主義に飲み込まれない市民の必死の抵抗だ。

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私も学生時代に安保反対のデモに参加したことがある。
高校生の時も大学生の時もデモに行った。
あの時の学生たちの熱気はどこに行ったのだろう。
もう半世紀余りの出来事だが、友人たちとシュプレヒコール!
デモ唄「インターナショナル」を肩を組みながら歌った・・・。
あれから50年以上、半世紀余り、無常にも時はとどまらない。

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先週、かつて顧問をしていたクラブの飲み会が赤坂であった。
情報文化研究会の2期生の男子が結婚、そのお祝いの集まり。
メンバーはアラカン(60歳ぐらい)たちが8名が集まった。
ずーっと独身だった放送技術科卒の原さん。

普段はあまり笑顔を見せない彼だが終始笑顔満開。
こんなうれしそうな彼を見るのは初めて、お嫁さんも良さそな人だ。

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なんだかんだ彼らとは40年あまりの付き合い。
この中にも未婚者が2名もいる、まだ祝い事があるかも!。
それとUさんから浜田省吾モデルのサングラスをいただいた。
すごく気に入ってこれからの外出時にはぴったりです有難う!

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久しぶりに学生時代の友人と神保町でお茶した。
久しぶりに会わないかとのお誘いなので嬉しかった。
もちろん仲間の消息、健康のこと、仕事のや家族の話。
たわいもない雑談であっという間に3時間もだべりっぱなしだった。
今度は関西地区に住んだいるIさんを出張訪問しようかと。
年も取ったし会えるうちに会っておきたいとのこと、同感!
それにしても昔の友達は良い。
前振りなしにすぐ話がシンクロするから。
50年以上続く「俺とお前」何かの縁。大事だと思う。

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OBの皆さんもクラスメイトやクラブの仲間の輪を大切に。
何事にも代えがたい縁だと思うから!

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2019年05月08日

5月8日(水)令和になり何か変わったようなそうでもないような妙な気分。長かった連休も終わった。狭い日本、混雑と人疲れでぐったりしている人も多いようだ。

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こちらはセミリタイアしているので連休には慣れっこ。
なるべく人の少ないところへ避難のつもりが、
高齢者の一部はやはり散歩。いつもの公園や河川敷に集結。
考えることやること一緒なのだ。

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連休初日は知人の陶芸展に葛飾の金町へ。
陶芸はよくわからないが彼は腕を上げたようだ。
家からバスを乗り継いで出かけたが、途中の柴又帝釈天あたりは人が一杯。
帰りに本屋によってリー・チャイルド著の
ジャック・リーチャー・シリーズ最新作を買う。

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『ミッドナイト・ライン』このシリーズはトム・クルーズで映画化されている。
いかにもアメリカらしい荒野をさすらう主人公に、
U・S・Aの病んだ影が見え隠れしている。
原作はアメリカではベストセラー、上巻を読んだが面白い。
高度消費社会の国が夕やみに包まれてきているようだ・・・。
近頃のアメリカンミステリーの佇まいは。

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久しぶりにスポーツクラブに行く休日特別クラスに参加。
ただのストレッチかと思ったらバレエのためのもので、
家に帰ってから筋肉痛になっていた。(無理してしまったのだ)

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金曜日のテレビ東京のドラマ24『きのう何食べた?』を見る。
原作は『モーニング』よしながふみ著。
同棲中のゲイカッップルの話。
西島秀俊のアパートに内野聖陽が転がり込んでくる。
本題は日常料理のレシピが中心のドラマに、
ゲイの微妙なやり取りが面白い。
コミック好きな娘に原作を5巻も借りて読んだ。
これも面白かった、おかずのレシピ満載なのだ。

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連休のある日、近所の桐の花は突然のように咲いた。それも街中の大木だ。
散るのが素早いので、じっくりと見させてもらう。
あの独特な紫色の花房がもはや落ち始めていた。
ボタンの花もあっという間に終わってしまった。
花の命は本当に短い。それゆえこの上なく美しいのか。

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OBの皆さんのG・Wはいかがでしたか?
今年はなぜか連休が多いような年。遊び疲れなように。
(パートやアルバイトの人は困っているようだが)

雷が2〜3日続いて陽気はもはや初夏のようだ・・・。

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2018年11月21日

11月21日(水)北海道では昨日やっと初雪。ひと月遅れだそうだ。東京もやっと例年並みに。朝夕は寒くなってきた。先週お酉さまがありお参りに行ってきた。

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今年のお酉さまは三の酉まである。
なぜか三の酉の年は火事が多いという。
年末の火事の用心に越したことはない。
近所の神社で宵のお酉さまにお参り、まだ口開けの頃。
境内は熊手を照らす明かりが灯っていい雰囲気。

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屋台も出ていて焼きそばの匂いがしていた。
お賽銭を投入して家内安全祈願、鈴の音が境内に響く。

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もともと神社は非日常。祭事はもっと違う顔を見せる。
同じ場所なのに季節が時間が正確に流れるのが分かる。

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わがTOHOの誇るOB、堤幸彦監督が話題作を撮った。
東野圭吾原作の『人魚の眠る家』。
ひさびさの文芸大作のようだ、評判もまずまずとのこと。
以前観た作品『明日の記憶』以来の本格的なシリアス。
そろそろ映画館に足を運ばねばと思っている。

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そういえば堤さんたちがTOHOでつくったクラブ情報文化研究会。
その2期生の集まりが先日東京駅付近の居酒屋で開催。
みんなもうすぐアラカンだそうだ。
40年近くの月日がたったということ。
10人近くのメンバーの半数が集まった。
近頃古いOBの特に男子はみな何かしら病み上がりが多い。
糖尿病、白内障、いわゆる高齢者の病の話で盛り上がる!?
私自身もいろいろ傷んでいるからよくわかる。
「中期高齢者」だから病の話でも大先輩、大先生!?
何かといつも集まりを仕切ってくれているOさんありがとう。
また誘ってください!。

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11月13日に放送局と制作プロダクション合同のセミナーがあった。
「放送派遣セミナー」毎年この時期に行われる業界注目の催し。

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今年は大盛況で定員300名があっという間に埋まりキャンセル待ち状態。
それも来年度から施行される「働き方改革」の影響大である。
これからは時間外労働の罰則が強化され実刑になる。
裁量労働、パワハラ、賃金などの均等待遇・・・。

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特に東京のプロダクションは業務契約が甘く(局との力関係)なっている実情。
特にバラエティ番組の時間外が多いようだが、
残業代未払いが多いという。
局側もそのことを踏まえて人事労政の担当者が講演した。
放送現場が昔のように活気に満ちた夢多き職場になるのはいつだろうか・・・。
働き方改革が働かせ改革にならないように祈る。

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会が終るときにOB(2期生)の吉羽好義弘さんに声をかけられた。
老舗の番組プロダクションのナンバー3でお忙しいようだ。
ほかにも何人かのOBに声をかけられた。
皆さん元気でやっているようだ。あともう少しで定年を迎えるという。
とにかく元気でやってほしい、ご健勝を祈ります!

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2018年09月05日

9月5日(水)東京は台風一過でまぶしい青空。でも昨日からの強風が止みません。今年の異常気象もうそろそろ終わりにしませんかね!

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今朝庭を見ていたら台風の被害!で夏みかんが落ちてしまった。
まだ小さい実なのにかわいそう!
憎き風のやつめの仕業だ。惜しいそして残念。
来年の楽しみが減ってしまった。仕方がない・・・。

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先週末は地元の夏祭り。太鼓の音に誘われて神社に。
まだ昼時なので屋台はこれから。
盆踊りに屋台店の灯り、焼きそばやトウモロコシの焼けるにおい。
もう秋はそこまで来ているのかといつも思う。

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にぎやかに山車を引く子供たちの声が聞こえる。
子供のころを思い出す。キャラメルや駄菓子の袋、ラムネをもらった。
襟に町内会の名前と小若の染め抜きのハッピを着て。
もらったキャラメルを噛んでいたら歯が抜けたのを思い出した。

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一日一日が新鮮でワクワクしながら過ごしていたころが懐かしい。
神様がくれた宝石のようにキラキラ光っていた日々。
過去もなく新しい時空の旅が始まろうとしていたのだ。
今といえば手あかのついた経験則と知恵と知識で、
そんなに感動もなく年老いてしまったような自分がいる。
ほんとうは何もわかってやしないのにね・・・。

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そう言えばTV放送、特に地上波をあまり見なかったが、
久々に面白く上質なTVドラマに巡り合った。
タイトルは『dele(ディーリー)』テレビ朝日系深夜。

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Deleの社名の仕事は依頼人の死後他人に見られたくない
パソコンやスマホに残されたデジタル遺品(データ)の完全消去。
デジタルネイティブでない私にも興味がある現代的なテーマだ。

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第三話のエピソードは特に秀逸!
さびれた田舎町の写真館の男からの依頼は変わっていた。
自分が亡き後、消去対象と同じデータをバラの花とともに
近くの理髪店の女に届けてほしいとの頼み。
そして男は自殺してしまう。あまりにも不審に思った「dele」コンビ、
山田孝之、菅田将暉は現地に調査開始する。時が止まったような街で。

死んだ男は公安警察の協力者として28年もの間女を監視、盗聴してたのだ。
女は恋人の過激派の男と定期的に連絡をしていた。
なぜ男は自殺したのかバラの花束の意味は・・・。
謎の一つ一つが解明されるとともにその男女の長い時間と物語が。
あの名画『羅生門』の複数の視点による見方の多様さが見えてくる。
見る者と見られる者、そして調査する者たち・・・。
出来事には一つだけの真実によって語られないという
「Rashomon effect」羅生門効果。
監視する男の時間、される女の時間、交錯する視点のない物語。
人生の奥深さが時間だけでなく空間も深く切り取る・・・。
バラの花束の意味とは?

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ちなみに『市民ケーン』オーソン・ウェルズでは「バラの蕾」だったが。
一話完結のこのドラマ。それから見続けているがハズレがない!

エンドロールを見るとTOHOの卒業生が制作協力しているかも。
こんな良い作品が地上波にON AIRできるのなら、

TV業界もまだ捨てたものではない!健闘を期待してやまない!

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2018年06月20日

6月20日(水)梅雨のさなか、ここ最近日本各地で地震が頻発している、なんだか恐ろしい。大阪は犠牲者が多数出た。OBの皆さん、お見舞い申します。

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昨日はサッカー日本が初戦に勝利。
ひさびさ明るいニュースに沸いた。
梅雨もこのところ本番、外出には傘が手放せない。

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先週末、世田谷の砧公園のそばにあるNHK研修センターで、
全国の放送制作プロダクションの新人研修会が2日間開かれた。
新任研修とあってこの春入社したフレッシュマンの実践研修。
東京のプロダクションからの参加もあったがほとんが地方からの参加。

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放送の法規や制作理論、制作実習、技術実習など2日間にしてはタイトだ。
この会には長いこと主催団体として帯同・監督しているが、
最近は女性の参加者が半数になる勢いだ。

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放送制作の現場はこのところ人手不足。
特にAD(アシスタントディレクター)不足。
相変わらず放送現場は忙しく理不尽に思えることも多いようだ。
どんな仕事もそれなりの辛さや困難はあるが今の若者は忍耐心が薄いのか。
(特に男子の定着率は低い、それに反して女子は我慢強い!)
これは自分に合っていないと思う決断がいささか早いのかも。

そんな風潮もあってか今年の研修会は満員の盛況。
特に地方のプロダクションは「あご・あし」(宿泊・交通費)と研修料。
手間暇かけて新人の育成を図っているのだが定着率はどうか?

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昔、私たちの頃はいきなり現場に放り込まれて、何も教わらずに自分で学んだ。
その時は毎日怒鳴られぱなし、ドジの連続、でも必死に暗いつていった。
時代が優しくなった。今はそんな乱暴な教育はないだろう。
機会に恵まれた今回の研修の参加者はみな熱心に2日間を学んでいた。

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以前の現場と比較すると機材は小型軽量になり、特にカメラは誰でも撮れる性能に。
そのせいか照明や音響の現場は女性スタッフが多くなった。
編集に至ってはデジタルで音声まで一挙に仕上げられる。
今やパソコンやスマホでも映像作品ができるような時代だ。
機材も人もプロとアマの違いがなくなってきつつあるようだ。
だからこそ本当のプロフェショナルが必要。

以前はカメラ・音声・照明・ディレクターなどロケ取材は大人数が普通。
今や小型カメラを持ったディレクター一人で取材するという。
ワンマンオペレーションは確かに忙しい。(ローカルやCATVに多いパターン)

今回の参加者の皆さんはメディア慣れをしていて課題もそつなくこなしていた。
2日間の研修も無事終わったので、地元に帰って今回の研修の成果を発揮してください。
何より最初についた職場を大事に、多少の苦労はつきものガンバレ!
TV放送を俄然面白くしてくれ!

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同じく先週、恒例の「四人の会」は新宿・大久保。
今回はベトナム料理の店に集合「ベトナムちゃん」という店名。
こんな機会ではと思い参加したがパクチーがいまだに苦手。
店内は予約客で満員盛況。特に若い女性が多かった。
おいしいものはいち早く女性が見つけている。いつもだ。
われわれオジサン、爺さまのテーブルは浮いているような気がした。
(男同士で来る店ではないようだ・・・)
それでも日本人向けに味付けした料理はかなり美味かった。
十数年前ベトナムに行ったことを思い出した。
その昔統治はフランス。かの開高健さんが逗留していたホテルでのパンは極上。
あまり飲める方ではないがかなり強い酒を飲んで不覚にも酔ってしまった・・・。

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今回はおとなしく地ビール「3・3・3」にした。甘くもなく風味があって美味かった。
今回の幹事Yさんも一度だけ訪れていて面白そうだからと決めたらしい。
特に料理では「ホ〜」「ベトナム風お好み焼き」などがうまかった。
このメンバーの最若手のHさんも12月で還暦。そしていよいよ社長になるとのこと。
何はともあれ30年以上も続くご縁が取り持つこの会。集まり。
気の置けない仲間と会話、世間話が楽しい。

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会もお開きになって表に出たら路地裏から東南アジアの香辛料の香りが。
梅雨の合間の好天気で新宿・大久保(百人町)界隈では異邦人になっていた。

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2018年05月30日

5月30日(水)いよいよ梅雨入りの雰囲気で、今日も朝から蒸し暑くうっとおしい天気だけれど梅雨の頃の花はやはり紫陽花。その佇まいがよく似合う。

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今月末は放送関連の業界団体の総会、懇親会が続いてあった。
「異議なし!シャンシャン!」で総会が終わると懇親パーティ。

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席上、何人ものTOHO OBにお会いした。
こちらが覚えていなくても先方から声がかかる。
「お元気そうですね、私覚えていますか?」
「・・・えーっと担任していたよね!(名前がお見いだせない)」
「はい!徳満です。いまTBS系の会社にいます」
・・・30年以上の年月が立ったのだ、ご立派になられた様子。

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これからTBS系の20以上ある関連子会社は2社に統廃合されるようだ。
合理化を目指してのこと。
就業規則や、役職の見直し、などなど、すごいことになりそうだ。
天下り先が少なくなり、役員も整理されるのだろう。(経費節減)
放送業界も業態を時代に合わせて変化させるための合理化に踏み切った?

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ネットだ、AIだ、とメディアは加速的に進化している。
子供に人気の職業にユーチューバーだという。
一人放送局、世界中で何かを発信している!せわしない時代になった。
流行語?「インスタ映え」何でもかんでもスマホでパシャパシャ!
スマホのラインで挨拶代わりの存在証明か自己主張。

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一時期、これからは「放送と通信の融合」が言われたが、
電波法や放送法に縛られた既存の放送メディアは立ち遅れたようだ。
世界中で誰でもが発信でき見れる即時的なSNSが有利。

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これからの放送メディアはどんな手段で活路を開くのか。
時代は加速的に進化をしているのだから・・・。

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それと関連して「働き方改革」がまだ国会を通過していない。
時間外労働のさらなる規制、裁量労働制、など一見働き手に有利のように。
法規制しているようだが実際に即さない面もあるようだ。(機械的な線引き)
使用者側への罰則規定の甘さもある。
「働かせ改革!」との側面も見逃せない。(経営者側に有利な)
より慎重な審議を望みます。

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話変わって先週久しぶりに映画館に行った。
「のみとり侍」を観た 監督鶴橋康夫、原作小松重夫
阿部寛主演、江戸時代実在した稼業。
猫の蚤取り屋である。田沼意次の爛熟した時期の話。
主君の怒りにふれ、そんな稼業に身を落とした主人公。
この仕事のじったいは女性に愛を奉仕する裏稼業なのだ。
R−15の指定はそのラブシーンの故か。

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コミカルな話なのかシリアスなのか判断がつかない演出。
主演の阿部寛の演技はあの「テルマエ・ロマエ」のオトボケ調とおなじで、
悲しみみが多いに足りない平板な演技になっている。
脇の豊川悦司の演技のうまさを見習うべきだ。
原作の江戸風俗とユーモアがマッチしなくて残念!

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しかし江戸時代にはいろいろな職業があったものだ。
落語では「あくび指南」などホントに!と思う仕事があったようだ。
なんとものんびりとした時代がうらやましい。
ニュース速報は手刷りの瓦版。ユーチューブは無い!
平均寿命は短かったがのんびりとゆったり時間が流れていたので、
実際の人生時間はじっくりと豊かなものだったかも。

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実利主義、効率主義も分かるがあくせくと追い立てられる人生はいかがなものか。
経済至上主義、グローバリズムに流され実質暮らしは豊かになっていないかも。

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猫のノミ取りの話はあまり聞かない昨今、家猫にあまり蚤はいないようだ。
平成の世も終わりに「昭和も遠くなりにけり」か・・・・。

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2018年04月04日

4月4日(水)東京のサクラ狂想曲はもう終盤。あっという間に桜吹雪が舞い散り新緑の葉桜。これからは八重座や黄桜が楽しめそうです。

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いつもの時間に乗る電車が混んでいると思ったら、
4、5人の新入社員がリクルートスーツを着て固まって乗り込んでいた。
この季節は文字通り新しいことのスタートシーンでいっぱい。
これから仕事を通じて社会人としての長い人生が続く。
ともあれ緊張しているのかと思っていたら、
ほとんどの人がスマホに見入っていた。お互いの会話なし!
内心のほどはわからないが淡々としているように見えた。

0404-2


このところ、正規雇用の割合が減って派遣やアルバイトが増えている。
本当に日本経済は上向いているのだろうか。
終身雇用制が少なくなり非正規の労働者が増えることが、
お国の言う「働き方改革」なのか。

派遣も本来のスペシャリストから、
単なる「一般労働者」(人手不足の代替え)を指す言葉になったようだ。
そのうえ「雇止め」という有期限で失職する場合がある。
会社、企業はこの仕組みを有利に使っている。

0404-3


放送業界の番組制作は、下請けのプロダクションが担っている。
そのメンバーは放送現場への派遣がほとんどなのだ。

派遣元であるプロダクションは局からの派遣契約で成り立っている。
派遣先である局はプロダクション(特に東京の)に派遣料金を安くあげたがる。
番組を受注してナンボのプロダクションはいつも立場が不利だ。
局との賃金格差はとてつもなく大きい。
ただでさえ4KといわれているAD(アシスタントディレクター)のなり手が減少している。
こんな状況ではよい番組がなかなか生まれないのだろう。

0404-4


かつて自分も経験した世界だが、
思い出すと、一週間に何本もの番組を掛け持ったこともある。半徹夜は日常的。
番組制作は本当に特殊な職種。台本の印刷所入れ、リハーサル室の確保。
スタジオワーク、弁当配り、宅送配車の手配、編集の補助などなど。
一本の番組作りは膨大な手間と時間がかかる。
それが完成されれば、オンエアされれば、喜びが倍増する。

私のディレクターデビューは26歳。スポーツドキュメンタリー番組だった。
全国ネットでオンエアされテロップに名前が載ったときは照れ臭かった。
カメラマンや音響さんにはすごく助けてもらった。
今ではとても懐かしい思い出である。

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現在番組作りは大きく変わったようだが、制作演出の基本は、
TVというメディアの築盛を考え、活かすことが前提条件。
そのテーマをいかにうまく料理するかに醍醐味がある。
ディレクターを目指すなら、自分独自の世界観、信念を強く持つことだろう。

どんな仕事もそうだろうが、自分の意志を貫く度胸と覚悟が必要だ。
真剣に取り組めば本当にやりがいのある仕事なのである。
TOHOの卒業生も、制作会社を経営するものも多数いるのだから。

これから放送というメディアは変化するようだが、表現者は必要。
一人でも多くのTOHO生がこの業界を担ってほしいのだ、期待します!

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昨日、博多の東京アナウンス学院OB 金子あきら さんからお葉書をいただいた。
年賀状はもとより何かの節目にお便りをいただく。
今回はCD(カバー)デビューのお知らせだ。オメデトウ!
彼は地元福岡では「歌だけ美川憲一」として有名なタレントである。
何回かカラオケのバックで聞かせてもらったが本当にそっくり。そしてうまいのだ。
私が博多に行くたびに何かとお世話になっている。

いつも前向きで元気印の彼には、いつもこちらが励まされている。
お互いこれからも健康で、やりたいことは初志貫徹でやり抜こう・・・。

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この季節サクラ、ソメイヨシノは散って、黄桜や八重桜が楽しめる。
今日は朝から汗ばむ陽気となった。(5月の連休の頃のよう)
天気予報では明日からは10度ほど気温が下がりそうだ。
今年の気候は本当に読みにくい。着るものの選択に忙しい。

春の天気は猫の目のように変わるというけれど・・・。

0404-8


toho_sakuma at 17:00 この記事をクリップ!
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