東放学園

TOHO会

TOHOKAI
東放学園同窓会のためのTOHO会へようこそ!
今日も絶好調

東京

2017年07月19日

7月19日(水)東京は今日、梅雨が明けたらしい。これから本格的な夏が始まるようだ。全国各地は今年も異常気象、特に北海道の暑さはどうしたのだろうか!?

世界各地でも温暖化で異常気象災害が起きている、普通の夏が恋しい・・・

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昨日も外出先で突然の雷雨にあってしまった。
雹は降らなかったがしばらく雨宿り。
冷たい風がさわさわ吹いた途端の雷。
仕方がないので20分ほど本屋に飛び込み、
週刊誌などを立ち読み。足止めの客でそこそこ一杯。
これからもゲリラ的な豪雨に遇いそうだ。
外出時は傘が必需品かも。
雨が上がっても相変わらず湿度は高かった。

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先週末、日比谷の出光美術館に行った。
「水墨の風」展が開かれていて、
中高年の観客で満員。

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日本独自の進化を遂げた水墨画。(室町時代)
かの雪舟から長谷川等伯は日本の水墨画の最高峰。
この展覧会のテーマ「風」は画風であり遺風の流れだ。
その後多様化していく風は江戸時代の池大雅、浦上玉堂へとつながる。

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「日本水墨画史」を一堂に観られる凄い企画展だ。
混んでいたので追い立てられるように観覧。
ゆっくりと観たかったがそれは無理な状況。
「本物」を目にすることが出来たことに感謝すべきと想う。
「墨」白と黒の世界、それが静や動、無限の時間を描く。
画の余白の白地が贅沢な空間に転移する。
無から有へのメッセージが感じられる。
水墨画は日常の慌ただしさを静止して、
大いなるカンマを打ってくれているようだ。
時間が止まり空間の豊かさが起き上がってくる。
一服の清涼剤以上の効き目があるようだ。

良い企画の美術展に巡り合うのも運の裡かも。

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日曜日の朝。
近くの公園を散歩していたら、
「おじぃちゃん!!」との声。
ザリガニ釣りの子供がはしゃいでいた。
傍には祖父と思しき人が見守っている。
なんか懐かしい光景だった。
するとどこから飛んできたのか鮮やかな黒揚羽蝶。
少し弱っているようでジッとしてしばらく動かなかった。

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創造主は生き物の色や形をデザインする名手。
こんな鮮やかな形と色合いはどうして生まれたのか。
優雅に舞い飛び突然の様に現れる。

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子供の頃に昆虫採取をした夏の記憶が甦る。
青筋アゲハも美しい、トンボも。
無心に網を振り回していたあの頃。
何時までも続くと思われた夏休みの始まり。

贅沢な時間のループか?

今年も「夏の扉」は開いたようだ・・・。

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2017年07月12日

7月12日(水)九州北部の豪雨被害はますます広がっているようだ。被災されたOBの方々一日も早い復旧を心よりお祈りします。

このところ毎年のように水害が続いている。人間の無力感を感じることが多い・・・

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今年も東京は猛烈な暑さに見舞われている。

もうそろそろ梅雨明け?も近い。
この暑さと湿度に身体がついて行けてない。
年々異常と思えるほどの気候にバテバテ。
身体も反応して冷たい物を流しこんでいる。
今に夏バテが来るかも。

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そういえばそんな暑さどこ吹く風の態で、
街角に今年もヒマワリが咲いた。
青空をバックにまさに真夏の花だ。
堂々として、元気いっぱいに見える。
毎年のことだがその生命力、オーラの出し方が
夏バテ気味の私とは対照的な存在に映る。

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あのゴッホの名画にあるように夏の命の輝きが
私たちを元気づけているようだ。

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何時も通る公園の倉庫がいつの間にか改造されて
いま流行りのクライミングスクールが出来た。
壁の突起物を手足に掛け登る競技。(ボルダリング)
もともと大きな倉庫なので天井は十分高い。
器用で身軽な日本人には向いているかも。
中を覗くとキッズ達が懸命にトライしていた。

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夏と言えば高校野球の予選が始まった。
甲子園を目指して全国の球児が必死に頑張る姿は、
とっくの昔に忘れた夏の部活(私は軟式の野球部だった)を思い出す。
そのころは練習中は水を飲むのはNGだった。
それにしても良くやっていたと思う。
ようやく休憩になるとアルミのヤカンからがぶ飲み!

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私は今で言うセットアッパー、2番手3番手のピッチヤ―。
チームはいつも負けていたが練習はきつかった。
雨の日は階段登り(片足ケンケンで)で全員へばっていた。
何故か今思い出すと懐かしく良い記憶に書きかえられている。
過去があるから人間なのか、過去の出来事たちの意味は。
思い出すたびに変化している、現在の自分に適応するため?
生きていくため、自分を傷つけないためにとる手段。
人間の脳の仕組みは生存を守るために嘘?をあえてつくようだ。
余りそれが過ぎると虚言症と言う病気・・・。

ともあれ、これから始まる新たな今年の夏。
うまく乗り切って行きたいものだ!

OBの皆さんどうぞお体、ご自愛ください!

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2017年06月14日

6月14日(水)東京もいよいよ梅雨入り、昨日は雨ふりでしたが、今日は晴れ。いろんな色の紫陽花が咲いて散歩の目を楽しませてくれています。

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ここ二、三日は梅雨座寒の天気。
昨日は長袖を着て外出、今日は梅雨晴れ。
朝から結構、風が心地よく吹いている。
赤坂のビルの谷間からきれいな青空がのぞいていた。
昼時赤坂は急に人が増え出す。
NTTのビルから人が吐き出されると、
通りは大混雑、そしてランチ難民のようだ。
何処も飲食店は列をなしている。
溜池、二丁目、赤坂サカス、一ツ木通り・・・。
私が昔お世話になったころ(40〜50年前)は飲食店を探すのに苦労した。
なので昼食はほぼTV局の食堂、カレーorラーメンで済ます。
ヒマな時には一ツ木通りのスマートボール店で過ごしたり。
銭湯に入ったり、風呂本屋で時間つぶし・・・。

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その頃から見ると赤坂の街は大変化。
黒板塀の割烹料亭は今や絶滅危惧種。
その時は何時も高級ハイヤーが横付けで運転手さんが表でタバコを吸っていた。
待合政治華やかなりしころだ。たまに有名な代議士センセイの顔があった。

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今や民進党あたりは居酒屋で政局を語っているようだ。
時代は変わり、そして街も変わった。

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少し長く生きていると風景がパノラマ写真のように頭の中で巡る。
いまNHKの朝ドラ『ひよっこ』の様に赤坂は賑わっていたかなぁ〜?

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閑話休題・・・。

そういえば去年あたりから何時も気になっている新書があった。
今や隠れた?新書ベストセラー『サイコパス』中野信子著文春新書を読む。
かなり前からアメリカでは社会現象の一つとして話題だった。
平気で嘘をつく、何の感情移入もなく平然と人を殺める。
私たちの日常にうまく溶け込み折あらば淡々と凶悪な犯罪を犯す。
「となりのサイコさん」はなかなか見破ることが出来ない。
冷静で計画性があり、時には快活な好人物を巧みに装う。
脳内器質〜他人の痛みを認識する度合いが一般と違う。
共感覚異常が挙げられる。

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昨今、こうした人物が世間を騒がせている。
もともとサイコパスとは、
連続殺人鬼などの反社会的な人格を説明するために開発された診断上の概念。
しかし、精神医学ではいまだ明確なカテゴリーにされておらず、
誤ったイメージや曖昧な印象があった。

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しかし、サイコパスとは必ずしも冷酷で残虐な犯罪者ばかりではない事も分かってきた。

大企業のトップ、政治家、外科医など、大胆な決断をしなければならない職業の人に、
サイコパシー傾向の高い人が多いと云う研究結果もあるとのこと。
また人類の進化と発展に彼らが大きな役割を果たしてきた可能性もあると云う・・・。

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何やら人間存在が見た目よりずーっと奥深いものに見えてくる。
そんな興味深い一冊である。

ちなみに日本はアメリカに比べるとその存在はかなり低いと云う・・・が。

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先週金曜日夕方、
信濃町の明治記念館で(一社)日本音楽スタジオ協会の総会・懇親会に出席。
20年来なにかとTOHOの音響学校時代からのご縁で顔を出させて頂いた。
記念館の中庭の芝生が夕映えに美しかった。
梅雨晴れのひと時のビアガーデン、なんて贅沢な空間なのか!
懇親会の会場から一歩外に踏み出してその空気を味わった。

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2017年03月08日

3月8日(水)このところようやく雨が降って、気持ちも潤った。菜種梅雨(催花雨)ほど長くは降らないが暖雨なのか。

「あたたかな雨が降るなり枯葎(かれむぐら)」 子規

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今日東京は朝から快晴。
空気はまだまだ冷たいが陽ざしは春の様だ。
昨日の雨のせいか空は青く澄んでいる。

近所で一番早く咲く小学校の桜が雨に煙っていた。

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今月末には毎年のようにウキウキして開花宣言を待つ。
わたしは賑やかな花見より、人知れずひっそり咲いている様が良いのだ。
その下でもちろん賑やかにやっている風情も好いが、
桜の一木が昼下がりにポツンと咲いている。
そこに花散らしの雨が細かく降っていればいうことが無い。
今年もそんなイメージを持っているのだが・・・・。

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先週末、久しぶりに犬を連れて川辺の河川敷を散歩。
何時も渡る橋が架け替え工事中。
何十年ぶりなのか、新しい橋げたが出来ていた。
前の橋は欄干も低く少し危なっかしいが昭和の風情があった。
今度はどんなアーチだろうか楽しみだ。
今は橋の架け替えは昔ほど難工事ではなさそうだ。
建築技術が格段に進歩しているようだ。

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東京は何時の時代もクラッシュ&ビルドをくり返す街。
そのテンポは目覚ましく速い。
あっと言う間に新しいビルが建つ、テンポが早い。

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この間警察ミステリーを読んだ。
『浅草機動捜査隊・鎮魂』鳴海章著 実業之日本社文庫
浅草地元付近で起きた事件の初動捜査犯の話だ。
地元の町名がたくさん出てくる、懐かしさもあってシリーズで読んでいる。

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先日、浅草のおでん屋に行ったが周辺は様変わりしていた。
あのラインダンスでおなじみだった国際劇場はビューホテルになり、
つくばエキスプレスの駅が地下に出来ていた。
50年前に地名・町名変更でズ分と呼び名が変わった。
いわく元浅草、西浅草など大雑把に変更されたようだ。
地名は歴史・文化の記憶なのに。

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黒門、聖天、七軒町(私の卒業した高校の所在地)象潟、三筋
田島、猿若、松葉町(同じく小学校)下谷町・・・。
今思い出してもなかなか風情がある呼び名だった。
時代劇で「黒門長の親分!・・・」とか雰囲気あるよね。
出来れば昔の呼び名に戻してもらいたいものだけどね・・・。

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そうえば村上春樹の新しい小説を昨日買った。
『騎士団長殺し』7年ぶりの長編小説。
大ベストセラーになっているようだ。
デビュー作『風の歌を聴け』は1979年だった。
何時でも彼の新作は本屋でも即完売。
今やとっくに世界のMURAKAMIになっている。
ノーベル文学賞が取れないのが不思議である。

久しぶりに村上ワンダーランドで楽しんでみようか。

OBの皆さんの中にも村上ファンが多いのでは…。

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2016年11月16日

11月16日(水)今年の気候はやはり変だ、秋らしい日が極端に少なく、おまけに寒暖差がジェットコースターのように激しい。

特に年配者にはきつい日々、穏やかに移り変わる四季はこれからも復活するのだろうか?

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今朝TVを観ていたら七五三の披露宴のレポート。
親戚縁者を呼び、娘さんのお祝いを宴会場で結婚式さながらに披露。
会場は涙涙でさながらリトル結婚式の様相。
少子化といえ本当に大事に育てているのかな〜!
親の熱い思いがビジネスにマッチングしているようだ。

近所の神社には告知の幟や旗が風に舞っていた

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犬との散歩は続いている。
周囲2キロメートルぐらいはほとんど路地裏も制覇。
不思議なことに好きな道とあまりそうでない道がある。(犬も)
今回は普段はあまり通らない道に踏み込んだ見た。
入って見るとそこは行き止まりだったり。
民家、住宅地なのに変な店を発見。
得体のしれない雑貨が溢れかえっている摩訶不思議な店。
あちらこちらから集めた洋雑貨。
犬がいなければ入って見ようと思ったが、
もしかしたらブラックホールのような魔界で脱出不能かも。

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またどういうわけか普通の住宅地にハードロックのカンバンのような暖簾。
バイク修理の店なのかもしれない。
たまにはいつもの道を一筋変えてみるのもいいかも。

犬と歩けば不思議に出会う!

1116-4変な外装


アメリカの大統領が変わる。一方韓国では大統領の失墜!
日本は駆けつけ警護が閣議決定。
自衛隊の役割がまた変わっていきそうだ。

1116-5エルヴィス


先週友人たちと久しぶりに会食。
夜の浅草、ランドマークの浅草松屋はライトアップされて健在。
小学校の頃仲見世に住んでいた友達と、庶民のデパート松屋が遊び場。
夏になると特設売り場が臨時の「お化け屋敷」に変貌。
子供連れの客に人気だった。
それは半世紀以上前の事。

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少し長く生きていると新しい事よりも古い昔が、
当然よみがえってくることが多い。
そのお化け屋敷の竹やぶの感じ、
入るとすぐに足元にぐにゃぐにゃした敷物。
出刃庖丁をかざした「安達が原の鬼婆」の影絵・・・。
今のスリラー・ホラーとは違う懐かしい趣だった。

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現在のようにモノがあふれている時代ではなく、
皆それほど豊かではなく、モノを大切に使っていた。
一冊の本をじっくり読み、映画は二回以上みていた。(入れ替えなし)
時代のリズムがゆったりとして時間が綺麗に過ぎて行った。

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OBの皆さんは年代にもよるが今の過剰なスピードは如何に感じますか?

近ごろ年寄りのキーワード。
健康で長生き、そしてコロリと逝きたい。
いまや昼間のスポーツジムは高齢者の社交場化している。
そんなに人生うまくいかないかもしれない。

月並みだが今日一日を生かされていという
謙虚な気持ちを持ちを持ち続けたいものだ・・・。

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2016年07月27日

7月27日(水)いよいよ東京も梅雨明けらしい!でも今日は気温が上がってきたら蒸し暑い。

それにしても、海外のテロ事件に日本は安全な国と思ったら
昨日障害者施設での目を覆うよなような惨劇。どうしたらこんなことが起こせるのか、理解不能な事件だ。

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昨日は夕方から四谷にある(一社)日本ポストプロダクション協会の
認定試験の総括会議があった。

初期にこの資格認定を提案した者として出席。
学校と業界の合同会議、反省や意見百出!
今年で18回が無事終了した、もうそんなにたったのか〜!
時代とともに問題の内容が変化、アナログからデジタルへ。
初期にあったフイルム関連も一問だけとなってしまった。
業界に入ったころはまだまだフイルムが盛んだった。

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それからVTR(2インチ、1インチ、4/3インチ、デジタルVTR 映像のデータ化・・・)
今やハイビジョンから4K・8Kと何処までも進化し続けている。
近年のその加速度はものすごいものがある。
東京オリンピックはウルトラハイビジョン(4K・8K)で観るのか。
技術の進歩はすざましいい者があり、
今回の試験問題も技術系ではない私にはほとんだ回答できないほど。
慰労会では障害者施設の事件も話題が出ていた。
皆一様に「凄い凄惨な事件だ!」と絶句。

それにしてもこれは戦前のナチズムに似通ったものがあると思った。
弱者を切り捨てる、邪魔者は殺せ。

何時の時代でも自分主義が正しいと思う残酷な人間がいる。
翻って見ると世界経済も同じ匂いがする。
自己の為の営利主義、下の者に還元無し、
人間の公徳心はとても薄くなっている気がする。

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民主主義のいいところは他者・多数の意見を聞くところにある。
他者は自分を映す鏡と言われている。
社会の大半は主義主張が異なっている他人との関係。
いかに折り合いをつけるかが他者理解につながる。
それが社会における本当の学習。

障害のある人々がストレスのない社会になって欲しい。

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こちら東京はもうすぐ知事選挙。
都議会を厳重にチェックして欲しい。

4年後はオリンピック、予算は膨大に膨らむ一方、
こっちの税金が湯水のようにジャブジャブ使われる。
昔ほどこの大きなイベントも意味が薄くなってきているようだ。
もうすぐリオのオリンピック。
いろいろ問題が山積、大丈夫かなと心配。
「参加することに意義がある」と言うオリンピック精神。
メダル至上主義、国がドーピングを主導、組織委員会の汚職・・・・。

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先日の日曜日、
横浜美術館に行く。メアリー・カサット展。
遠出をした甲斐があった。
19世紀末、米国で活躍した女流画家。
母親がわが子をあやす何げない日常のヒトこまが暖かく、
母性に包まれた女性目線で描かれている。(たくましく優しい)
また日本の浮世絵の影響が大きい作品もあった。
多彩な表現を持った画家だ。

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当美術館はモダンでおしゃれな佇まい。
東京の美術館とはまた違う空気が流れていた。
町の匂いがなんとなく神戸に似ているような気がした。

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今度は両国の江戸博に「大用妖怪展〜土偶から妖怪ウオッチまで」。
夏休みで子供たちが多いんかなあ!

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家の近くの神社に、
「鏝(こて)塚」の碑があった。
誰もいない雨上がりの境内はシーンと静まり返って、
蝉時雨がお見だしたように間奏するから、
緑の中に時が佇んでいるようだ。
壁塗り職人の大切な道具〜鏝。
役割を終えた鏝がその下に眠っている。

使い捨てではない人間の魂があった良き時代を偲ばせる・・・。


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2016年05月18日

5月18日(水)今日は朝から、ひさしぶりの5月らしい好天気、カラッと気持ちが良い。沖縄地方は梅雨入り、被災地、九州には長雨が無いように祈ります。

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わたしは東京の「地方人」〜田舎者〜です。

いまだに渋谷、麻布、六本木、など詳しくは知らないし、
用事でもなければいかないのだ。
なので、これだけ長く住んでいるのに
原宿のあの店は良いよ、といわれても何も解らない。

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少年期は浅草が世界の中心地だと思っていた。
確かにその頃の浅草は日曜日には仲見世、新仲見世、浅草寺、
その界隈では何か所も迷子案内所があったほどだ。
新仲見世は肩がぶつかるほど、ヒト・ヒトの大混雑。
浅草六区の映画館は沢山あり何時も満員盛況だった。
浅草寺境内では怪しげな香具師が
寅さんの様な口上でいかがわしいものを売っていた。
永く見ていると「子供は帰えんな!」と叱られた。
同じ口上を覚えて真似るからだ。(迷惑小僧)

粋の良い啖呵売(たんかばい)。
今でも時々その口調が出てしまって、苦笑してしまう。

俗に言うべランメェ、早口でポンポンとまくし立てる。
その上「ひ」と「し」が反転。
「しがし(東)の空に、しこうき(飛行機)がしゃっき(百機)」なのだ。
今でもパソコンの変換を間違えることがあるHAHA!
小学校では名前を「よしひこ」と呼ばれなくって「よししこ」だった。

神田駿河台に友人がいるがこれがまた微妙に言葉が違う。
同じく下町とは言え言葉遣いが上品なのだ。

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先日、神保町、駿河台辺りを散歩。
三省堂に本を買いに行ったのだ。古本屋街は健在のようだ。
少し坂を登ると駿河台の丘に至る♪白雲なびく駿河台・・・。
明治大学がきれいな、モダンな佇まいで聳える。
学生時代は自分の学食より定食が美味しく良く行ったものだ。
その頃は古い建物でなんとも言えず味があった。

この地はその昔、大名、旗本の屋敷があったそうだ。
大久保彦左衛門も住んでいたらしい。
いまは予備校、病院が建っている。BSの放送局まである。

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先週末、地元の公園で薔薇展があった。
「5月の薔薇」が青空をバックに艶やかに咲き誇っていた。
ここで赤いバラを一鉢買う、良い匂いだ!

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日曜日の朝は時間のある限りNHKの『日曜美術館』を観ている。
なんと今週は「G・モランディ〜埃(ほこり)まで描いた画家」。

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今や世界でもファンが多いといわれている作家だ。
彼の作品が好きでこの番組を懸命に観てしまった。
学芸員は実物大の模型を創り明かりの具合を実験。
モランディは光と影と乳白色が命。
それに静物を僅かに動かす位置取。
評論家の先生たちも一点凝視のスタイルから、
東洋的な禅のようなところに彼の魅力があると云っていた。
しかしこの番組も長寿だ。
もう何代もアナウンサーや解説者が交代している。

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ただ今のところ美術系の番組はこれと
テレビ東京系の『美の巨人たち』、BS4『ぶらぶら美術館・博物館』。
録画して観ることが多い、当たり外れももちろんある。
でもやはり絵画は本物を観るにしかずなのだ。

「美術館には好きな作品をたまたま預けてある」のだから!

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2016年04月28日

4月28日(木)毎日、熊本地震。余震のニュースを知るたびに暗澹とした気分になっています。東北の復興もまだまだなのにこれからの困難な生活、想像を絶します・・・

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親を選べないと同じように、
その土地で生まれ育った人たちも場所を選べない。
この度も何百年に一度だと云う。
火山・地震列島日本が揺れている。

0428-3下がり藤


わたしたちの生活は、つかの間の安定の裡にある?
一日一日をますます大事にせねばとも思う。

0428-4花の道


世の中大半はゴールデンウィークだと云うのに、
「何時まで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ・・・」
しかし季節は巡りくる。
時、まさに百花繚乱!
外に出れば、目にも鮮やかな花々で彩られている。
毎年のように見ている花々だがこちらの心情によって、
花影は微妙に変化している。

桜の花時雨を通り抜けると、
犬の鼻先に花びらが付いている。
しばしそのまま元の木には戻らない一片の時間を楽しんででいた。

近所の路地の少し古びたマンションの前庭には、
この時期だけに咲かせている牡丹花が艶やかな姿を見せる。
作り込みの極致のような優美さは圧倒的な存在感なのだ。
振り返るとそこに和服の妙齢のご婦人が伏せ目がちに通り過ぎる。
ここは柳橋界隈か?

0428-2牡丹白


瞬間!なんだか艶っぽい白昼夢を観ていた。
昼間でもなお薄暗い路地裏には、
微妙な光と影が豊かに存在している。

あの文豪、谷崎潤一郎の随想録「陰翳礼讃」のような気分になった。
昭和の初期に書かれた随筆には和の文化。
特に建物はなんとしても旧日本式が良いと。

0428-5陰翳礼讃


日本の繊細な木や紙を大事に使って表現されたものが昨今失われている。
微妙な光と影が彩なす和の文化の礼讃である。
街の明かりがロウソクや油からガス灯、電気に変化していき、
さらに時代ははデジタルになり中間の陰翳をなくしていく。
夜の街、特に盛り場に明かりは日隈よりも眩しいものがある。

0428-7旧家址


しかし、レトロ気分が残っている町 浅草に「神谷バー」は健在だ。
この三月末、TOHO学園の顔ともいえる月野木先生も
定年退官(教育顧問として残られる)された。
そんな訳で昨日は私主催の飲み会を「神谷バー」。
脇役は、かの名酒「電気ブラン」!
ブランデー・ベースの物凄く強いカクテル酒。(40度)
明治に作られた時代にはハイカラ文化のシンボル
「電気」という言葉をつけると売れたそうだ。
度数が強く飲むとビリビリとしたということも命名のいわれとも。

0428-6神谷バー


相変わらず一階席はほぼ満席、下町の社交場なのだ。
このホール、少し前に改修されこぎれいな感じになってから、
女性や観光客、外国人が多く来店している。(インターナショナルな雰囲気)
そして客層がずいぶん若くなった気がする。

合縁奇縁と云うが生涯出会う人の数は多いが彼との縁は深い。
私の友人のお兄さんの紹介だった。

0428-8土手の桜


30数年前の記憶がよみがえる。
彼の就任面接をしたのが昨日のことように思える。
二人きりで飲むのは何年振りだろうか。
お互いのこれからやりたい事などなど
映画の話、ミステリー、時代小説、今は亡き共通の知人の話・・・。

ここ何年間で定年を迎えた教職員がたのほとんどは私が面接にかかわった。
時代は変わり人も変わっていくが、学校はこれからも存在するはず。

あとをつないでいく教職員の方々のご健闘を祈ります!

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2016年02月17日

2月17日(水)このところ東京の気温の乱高下はすさましいものだ!一日の中で20度近く温度差があり何か別の国に行ったようだ。身体がついて行けそうもない!

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先週末、TOHO学園関係の知人たちと会食。
新宿の歌舞伎町に集まった。
何年かぶりの歌舞伎町。
街はすっかり綺麗に、明るく様変わりしていた。
折から中国人観光客も大勢!

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学生時代から行きつけの街。
そしてTOHOの職員や学生さんとも夜な夜な通ったところ、
当時は学園祭が終わると各クラブ(部活)の打ち上げと称して、
明け方まで飲み明かしたものだった。
始発電車を待つ間、祭り、宴のあとのえもいえない疲労感、空虚な時。
路上ではカラスたちが残飯をついばんでいた・・・。
花園神社あたりはアングラ演劇の名残りがあったようだ。
赤テント、黒テント、状況劇場・・・。
おどろおどろしく、何が飛び出すかわからないスリリングな演劇。
町全体が猥雑・混沌として危うく、そして面白かった。
街に強烈な匂いが充満していた。

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またある時はライブのJAZZを聴きにピット・インに、
今は亡き浅川マキのブルースにハマっていた頃。
何時も彼女はライブには酔っぱらって遅刻。
♪かもめ♪ ♪夜が明けたら♪・・・JAZZ、ブルースの名曲たち。
今でもなにげに聞くと圧倒的な歌唱力と際立った孤独感の表現力は凄い!
ジャパン・ブルースを感じさせる人物と思う。

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また西口の想い出横丁(通称ションベン横丁)は終戦直後よりいまだに健在!
薄暗く、細長い路地にもつ焼き屋が何軒も軒を並べている。
親・子・その孫までその客層はいまだ健在のようだ。
その横町の真ん中ぐらいにある店Sは学生時代の友人が親子兄弟でやっていた。
なかなかの繁盛店でいつもも空き席待ち。
煮込みと生レバが人気。
そして梅割りと称する強い酒(焼酎カクテル)が人気。
しかし、この店のルールは梅割りは三杯までと決まっていて、
それ以上だと強制的に還らされてしまう。(オヤジさんも息子も怖かった)
今でもそうなのだろうか?
その友人も逝ってしまって久しい、まだこれからだったのに・・・。

若い頃の色々な思い出が一瞬に甦る。
想いで多き街だ。
しかし時代も人も街も変わって行く。

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その夜は美味い酒と鳥料理をいただく。
そして〆はかの辛いラーメンで昔(20〜30年)よく通った。
「オロチョンラーメン」店、オロチョンとは勇敢と言う意味らしい。
(店の雰囲気は変わっていなく)激辛に挑戦せよとの意味かナ。
辛いラーメンの元祖的な存在で今も人気だ。
わたしはその夜はあえてそれを避け「利尻ラーメン」にする。
本当に久しぶりの入店で感激したのは、
誘って頂いた粕谷さんも同じ感想。

TOHOの古い期のOBである彼は学園に先生として残り(放技卒)、
今は事務職のトップとしてご活躍。
そして学生時代からハンサム。この夜はソフト帽子。
ダブルのトレンチコートでエラク恰好が良い!

0217-6


街は変化する。
その明るさも昔のネオンではなくデジタルなもの。
懐かしい時代の陰翳を無くそうとするかのように、
やけに、平板にただただ明るいのだ。
それゆえ何かのっぺりとしていて不気味な感じ。
世界屈指の不夜城なのは良いが・・・。

「昭和は遠くなりにけり!」かも。

0217-7



toho_sakuma at 16:00 この記事をクリップ!

2015年12月17日

12月17日(木)今年は暖冬というが、ここ2〜3日東京は小春日和の陽気。ビルの谷間にアゲハ蝶が羽化!外出では手に持ったコートが邪魔で歩きづらかったほどだ。

1217-1アゲハ蝶


今年は早くも師走を迎えた。
気のせいだろうか街ゆく人の歩調も少しアップテンポ。
年を重ねるほどなんだか時間が加速している気がするのだ。

そんな思いの中、先週の土曜日、
今年も学生時代のクラブ仲間との忘年会。
去年に引き続き高円寺の秋田料理を出す店だ。
学生当時は11人いたメンバーも人減り二人減り・・・。
今や7人になってしまった。
昨年の会で「これからは会えるときはあっておこうぜ」が、
暗黙の了解事項となった。

1217-2黄色のイチョウ


あの時代、自分も仲間もお互いの下宿や家に転がり込んで、
一晩中、飲んだり議論したり。
(いつの間にか隣の部屋の学生まで議論の輪にいた)
ほとんどは映画論や哲学っぽい話題が多かった。
もちろん金もなくアルバイト代は映画や飲み代、本に消えてしまう。
お互いに嫌になるほど毎日のようにつるんでいた。
今から考えると夢のような時代を過ごさせてもらった。
あの圧倒的な濃密な時間は今でも忘れない。

そして50年余りの年月が流れた・・・。

今年は関西からの常連が体調が悪く欠席、残念。
今度は在京の連中が見舞いかたがた先方に行こうという予定だ。

1217-3都電写真


(閑話休題)

そういえば学生時代には学校より部室や喫茶店にいる時間が多かった。
「エデン」「エスぺロ」「アミ」「レモン」「マロニエ」「スワン」「王城」・・・。
コーヒー50円の時代。(学食の定食は80円から)
今でもすらすら言える店の名。(古い記憶はすぐに出てくる)
今は昔ながらの喫茶店は絶滅危惧種。
♪学生街の喫茶店♪は懐メロになってしまったのか。

1217-4喫茶ぽえむ


先日、JR「御茶ノ水駅」そばの丸善書店で、
『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』タイトルに惹かれて買う。
川口 葉子著・実業之日本社
曰く「心やすまる空間 おいしいコーヒー 控えめな店主 粋なお客さま」
東京の77店の喫茶店ルポルタージュ。
この本を片手に早速、いつもの店に入る。
御茶ノ水駅・聖橋口に喫茶店「穂高」は健在だ。
山岳を愛する人々に人気の旧い旧い歴史を持つ店。
あいにく窓際の席には座れなかった。
(窓の下には駅のホームがありその向こうには神田川)

1217-5東京の喫茶店


ブレンドコーヒーを頼む。
山小屋風の店構えと落ち着いた雰囲気。
相変わらずコーヒーがうまい。
何年たっても変わらない味、シュガーポットの中央の藍色が美しい。
メニューはコーヒーとトーストのみが良い。

いつの頃からかナポリタンをだす店が当たり前になった。
しかし、油ものの匂いとコーヒーの香りが相殺されてしまう。
純喫茶の「純」はそういう意味だと解釈している。
こんなぜいたくな店はもうこれから現れないのかもしれない・・・。

1217-6喫茶穂高


李白の五言絶句から。
・・・弧雲獨去閑(さっきまでひとつあった雲もいつしか去って静けさが増した)
閑中にさらに閑(静かさ)を表現。

コーヒーから立ち上る幽かな湯気と香りがこの詩を想起させたのか。
年の瀬の雑感でした。

今年も一年、このブログにお付き合いいただき感謝します。
来年も皆さんにとって良い年であるようにお祈りします。

1217-7小松菜屋敷


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