東放学園

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今日も絶好調

2018年03月14日

3月14日(水)今日東京はいっきょに春の陽気、初夏の様な暖かさです。このままサクラが咲きそうなポカポカでこのままいけば良いのですが。

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近所の小さな公園に一本の河津サクラが満開。

ソメイヨシノ桜より一カ月ほど早く咲く。
青空にピンク色が絶妙なコントラスト。
これから来る本格的な桜、花見の予告編のようだ。
しばしベンチに座って缶コーヒーでささやかな花見。
これはこれでひそやかな楽しみなのだ。
見る人のいない昼下がりのひと時。

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一方ソメイヨシノもつぼみを膨らませている。
今年は開花が早そうだ。今から楽しみ。
何故毎年この季節になると心がウキウキするのか?
いっきょに花を付け一週間ほどで散ってしまう。
まるで歌舞伎の舞台のどんでん返しの様な。
摩訶不思議なあやしい華やぎの強烈な光景。
日本人の血に流れる怪しさと危うさ好み。
普段平静な農耕民族に潜むものかもしれない。

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それにしても今月末にはお花見の騒がしい光景が。
私は一人花見が好きなのだが。
開花が待たれて仕方がない・・・。

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待つと言えば14年も待たせたミステリー作家・原寮(はらりょう)。
生ける伝説の作家とも言われている。

1988年に『そして夜は甦る』で日本ミステリー界にデビュー。
私立探偵沢崎シリーズしか書かない。
デビュー以来5作。という超寡作ぶりで「生ける伝説の作家」と呼ばれている。

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探偵事務所は西新宿の外れにある立ち退きを迫られているビルの一室。
今作『それまでの明日』ハヤカワ書房 もそこで始まる。
依頼人は大手ファイナンスの支店長。
面会を兼ねてその支店を訪ねると、偶然、強盗騒ぎに遭遇。
無事に解決したが捜査官はシリーズ御馴染の
錦織警部や田島警部補が登場。
しかし肝心の依頼人からの連絡いまだにが取れない・・・・。

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デビュー以来30年間、第2作『私が殺した少女』で直木賞を受賞。
ミステリーが市民権を得るようになった。

原はフリージャズのピアニスト。その随筆集『ミステリオ―ソ』ハヤカワ書房。
モダンジャズと映画の話が載っている。
また彼は私と同年輩。セロニアス・モンクやマイルス・ディビス、コルトレーン・・・。

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学生時代に良く聴いたモダンジャズ、両切りのピース(たばこ)。
チャンドラーやロス・マクドナルドを丹念に読み、
ジャズピアノからミステリー作家へ転身。
日本社会の中でハードボイルド小説が彼の作品でようやく根付いたようだ。

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彼の熱烈のファンの中には原の作品を待つことが生きがいと言う者もいると。

14年振りの作品、丁寧にゆっくりと読み始めた。

何せファンとしては前作から”長いお別れ”だったのだから。

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