東放学園

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今日も絶好調

2017年12月13日

12月13日(水)このところ毎日寒い日が続いています。皆さんお変わりありませんか?寒さが増しても、このところ師走の忘年会に参加しています。元気です!・・・よ。

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先日、北の丸公園の東京国立近代美術館に行く。
熊谷守一(1880〜1977)「没後40周年記念会個展」が目当て。
アリ、猫、蝶など身近な生き物を描いた作品はどこかユーモラス。
マチスのような明快な色遣い、単純で平明な構図。
しかし、よく見ると色合いが軽くない独特の組み合わせなのだ。
これ以上単純化されないほど画はシンプル。
とくに屈託なく横たわっている眠り猫はゆったりした存在感溢れるもの。
(「日向猫」になりたいと思う)のどか!長閑・・・)
クマガイワールドは何故かユッタリズムなのだ。

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彼は東京池袋の自宅を30年間一歩も出なく庭で小動物や草木を観察。
風貌もまるで仙人の様だった。
今度、山崎努が主演で映画になると云う。
面白いかもしれない・・・。

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また別の日に東京駅近くの三菱一号館美術館。
「ロートレック展2017」

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19世紀末パリ、芸術の都で版画やリトグラフを大衆アートを芸術に高めた。
大胆な構図で今でも斬新さを感じる構図と色彩。
対象モデルは芸人や娼婦。
ありのまま、匂いさえ感じるようなリアリティ。
上品なドガとは違う大衆の俗っぽさが画面に溢れる。
まさに世紀末芸術の影の部分を好んで描いたのか?
それでも作品になると反って美しく見えるのだ、耽美的。

もし過去にタイムトラベル出来たら19世紀末のパリに行ってみたい。
その辺の街角のカフェで美術史上の有名アーティスト達に会えるかも・・・・。
「失礼ですが、もしかしたらロートレックさん!?」とかね。

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そう云えば近年、実を付けなかったわが家の夏ミカンが、
今年は豊作の様だ、なんといっきょに15個ぐらい黄色い実を付けた。
この夏に黒アゲハ蝶が毎日の様に訪れていたっけ。
日に日に黄色が鮮やかになって来た。

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この木は私の父が20年前引越し祝いに鉢植えで持ってきたもの。
と、記憶している、今は3メートルをこえる大きさになった。
今は亡き父は小鳥や植物が好きでよく世話をしていた。

今では私も父が亡くなった年齢を越えようとしている。
大正生まれの自由人、大いに遊び、人一倍仕事をしていたようだ。

寡黙だった父が、
生前「私の一代記を書いてくれないか?」と言われたことを覚えている。
私は生返事でその場をやり過ごしたが、
あのときもっと会話が出来るチャンスの時を逃していた。
今でも苦い記憶だ、「たら、れば」が人生の節目のようにある。

暮れになるといろんな思いが清算されない人生の決算書のように感じる。

色々な事を積み残し、やり残し今年も過ぎていくようだ・・・・が。

1213-5


toho_sakuma at 17:00美術館 | 風景 この記事をクリップ!
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