2017年06月28日
6月28日(水)梅雨の真っ盛り。紫陽花は日に日に色を変えて季節を彩る。この2、3日はシトシトと柔らかい雨が煙るように降り、町はいつもより静かだ。

TOHO学園 OB監督の映画作品がカンヌ国際映画祭で上映された
OG・井樫彩さんの『溶ける』だ。
(6月2日 朝日新聞夕刊 より)
なにはともあれおめでとうとと言いたい!
堤幸彦、是枝裕和さんたちに続いて欲しい。
日本映画界も河瀬女性監督のあとが欲しかったところだから、
次回作を期待したい、応援してます!

先日、書のグループで書展を観に行った。
六本木の国立新美術館はそこそこ人が入っていた。
何時もの様に沢山の作品が展示され、
しまいにはほどほど疲れ気味になる。
日本の書道人口はこのところ減少気味とか言うが、
まだまだこれから、根拠はないが増える気がする。

鑑賞後のお楽しみは居酒屋で会食。
もう何年も同じメンバーでワイワイやっている。
先生も途中から合流して場を盛り上げてくれた。
同じ趣味を持つ同士の気の置けない集まり。
これからも続いて欲しいと思う。

それから同じ新美術館では開館10周年記念で、
A・ジャコメッティ展が始まった。(1901-〜1966)
私の好きな彫刻家だ。
あのヒョロヒョロとした人物、フォルムは一度見たら忘れられない。
異様なまで痩せた身体、存在の不安と孤独。
日本の哲学者矢内原伊作をモデルにした作品もある。
彼も1920年代ダダイズムやシュールレアリスム運動に参加していた。
アフリカの原始彫刻にも大きな影響を受けていた。
久しぶりに彼の作品に会いたい。


先週末、小田急線の成城学園前から砧公園そばの、
NHK技研で放送プロダクションの若手の為の研修会があった。
全国各地から新入社員の参加。
制作系と技術系に分かれて専門的な授業・実習。
講師はNHKを退職したベテランOB。
実際現場で使われている機材で設定された課題をこなす。
座学は放送法規や取材マナー、倫理と幅広い。
2日間ほぼ缶詰状態での受講。
これからの放送界を牽引するホープたちの目は輝いていた。


私たちの頃は即現場が研修だった。
昔のやり方ではついて行けないのかな〜。
主催団体側としては二日間無事に終わってよかったと思う。

この頃は散歩に出る機会が減った。
犬が逝ってからテキメンに出不精になった。
「牛に牽かれて善光寺詣り」・・・犬に牽かれてか。

何時も彼と辿る道を歩いてみた。
鼻をクンクンさせ寄り道をしていた時間に、
こちらは季節の花々を楽しんでいた。

今は一人で歩くと何か味気ない。
伴走者がいないマラソンの様だ。
第二期ペットロス状態に入ったかも。
梅雨空からポツリポツリと雨が。
足早に家路についた…。
