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今日も絶好調

2017年05月24日

5月24日(水)このところ東京は毎日のように夏日が続いています。けれど昨日は台風並みの風が一日中吹いて、自転車でこけそうになりました。

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5月に入って夏の様な天気が続いてます。
昨日は自転車で近所に出かけたけたが、風おおいに強し!
ペダルをこいでもこいでも進まないほど。
曲がり角で煽られてコケそうになりました。
見上げると強い日差しと抜けるような青空、目眩がしそう!

「万緑」(ばんりょく)〜 かの俳人、中村草田男が使った新季語が似合う季節。
午後近所の公園も新緑で溢れ、満ち、そして何故か静謐な佇まい。
蝉時雨もなく、時間がフリーズしていた。
真昼の広場の孤独・・・。

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家に帰って先日買った
『オレたちのプロ野球ニュース〜野球報道に革命を起こした者たち』
長谷川晶一著 東京ニュース通信社を読む。

1976年当時全盛だったNTV系の『11PM』に切り込んだ「プロ野球ニュース」。

他局のスポーツニュースとは違い全球団を平等に扱って、
MCに佐々木信也を起用。またたく間に多くのプロ野球フアンを獲得し、人気を博した。

まだ当時はVTR取材ではなくフィルム取材。それこそ時間との闘いであった。
バッターや選手の大きな画を撮る「下カメ」試合全体を押さえる上カメの2台の撮影隊。

取ったそばからオートバイ便で現像所へ直行、即現像。
そしてアナウンスのコメントに沿って編集作業。
毎日が追い込みの日々・・・。
VTRになっても同じ様な作業。
裏方の苦労は並大抵ではなかった。
その一時代を築いた人気番組の盛衰と超職人技で支えたスタッフを
ドキュメントしていく。

そして地上波からの撤退、突然の終焉・・・。

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自分の事を云えば
私は学生時代のアルバイトで生番組のAD(アシスタント・ディレクター)だった。
学校を卒業すると局の制作会社に入社。
スポーツニュースの編集兼ディレクター担当になった。
もちろん45年以上前である。当時先輩のカメラマンは編集がしやすいようにと、
無駄なカットをを撮らず、編集マンは2台のカメラの効果的な切り替えしを心がけた。
それでも試合がもつれ延びてしまうと現場は大追込の緊張感で一杯になる。
「まだ現像は上がらないの!」時間はじりじりと無情に過ぎていく。
なんとかON AIRまにあったときは心神の脱力感がたまらなく良かった.

またある時は「野球ニュース」がオールスターゲームだった時。
色々な画を盛り沢山撮りたくてカメラ台数を増やしたため、
編集が間に合わなくON AIRはアナウンスとテロップという前代未聞の放送事故!
運動部の局長にスタッフ全員大目玉をくらった。

この本、『オレたちのプロ野球ニュース・・・』は私がニュース現場を離れてからの話だ。
今でもプロ野球ニュースは気になって毎日のように見ている。
その昔の様な追いこみスタイルは無いのかもしれないが、
放送の舞台裏は今も昔も語りつくせない苦労話の宝庫だ。

TOHO OBで何人かの人が現在ニュース関係で活躍されていると聞く。
やはりご苦労ははつきもの、今はVTRを余計に回し過ぎるので、
かえって編集が手間取ってしまうとこぼしていた。

放送は常に技術の進歩とともに激変していく。
今度は4K・8Kという超高解像度の映像になると云う。
レーザー・ホログラフも開発中とか・・・。

TVは見ている方は気ままで良い。しかし、どんな職業にもウラの苦労はある。
水鳥が優雅そうに水面を泳ぐその下は必至の足掻き運動がある。

プロたちはそんな事などおくびにも出さない、そんなものなのだ・・・。

最近、夏日が多くなってきました。
OBの皆さん体調管理に気をつけてお過ごしください。

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