2017年05月17日
5月17日(水)このところ5月らしい気候になり、外出が楽しみになってきました。家の近所を歩くだけで花々が競うように咲き誇っている、良い季節だ!

朝夕はまだ肌寒いが季節は変わった。
わが家の庭もそうだが、散歩の度にその色香に、
毎年の事ではあるが驚かされてしまう。
文字どおり「5月の薔薇」も艶やか!
この季節に楽しみにしている大きな桐の木の花が咲いた。
少し強い風が吹くとせっかく咲いた花が一晩で落ちてしまう。(天使のラッパのよう)
勿体ない気がしてそばで見ると可憐な花房が所狭しと積み重なっていた。

先日は母の日、今年はカーネーションではなく紫陽花。
鉢植えの「花火」と言う名の花だ。(額紫陽花)
品種改良をして見事な花火の様な姿にしたようだ。
一代限りの品種らしく枯やすいので家人は、
日中はベランダに、夜は家の中にと気を使っている。
割と地味な額紫陽花がこんなに華やかな色合いにになるとは。
今いろんな分野で品種改良が盛んなようだ。
犬猫ペットの世界でもミックス種が人気とか。
一代限りで繁殖能力は無いが両種のいいとこ取り。
散歩中によく見かけるようになった。

先日TVのサイエンス番組を観ていたら、
ゲノム編集の特集だった。
生物の根幹でもある遺伝子を人が操作編集してしまうと云う。
空恐ろしくなる技術革新だ。
ミクロ単位でDNAを文字通り編集してしまうそうだ。
もちろん倫理的な規制もありヒトに対してはデザイナーズベイービーの恐れもあると・・・。

遠くて近い将来は一体どんな風に生物が変化しているのか。
丁度、図書館から中村桂子著『ゲノムの見る夢』青土社 2015
を読んでいた最中だったので興味は倍増した。
ダーウィンの自然進化論が人間の手にかかり、
あたかも神の様なふるまいで生物に進化変化を加えていくとは。
科学の進歩は着々と我々の知らない間に起きているのだ。
それにしても人間の欲望・好奇心は並外れて強いようだ。

特に健康ブームは凄いものがある。
BS・TVのスポンサーの数知れず、青汁から健康器具のオンパレード。
朝の公園ではラジオ体操から太極拳をこなし軽いジョギング。
そんな人々が増えている・・・皆さん目標はピンピンころりが最高!
今や90歳当たり前100歳での人生設計図の引き直し。
私個人的にはそんな自信もないので、
寿命が尽きるまでジタバタしないようにと思っている。

その昔、偉くなりすぎた人は不老長寿の薬を求めて、
世界の果てまでそれを探し続けたと云う。
何百年何千年生き続けている者がいたとすると、
彼は「死」の裏付けのない仮の生命を生きるのだから。
日々刻々の生者の緊張感が無い。
永遠に続く生かされた生を受け入れるだけになりそうだ。
限りがあるから時々刻々を大切にしようとするのだ。
まさに人生の晩年に入っている自分はつくづくそう思う。

農耕定住するようになった人類は、まだ来ない明日の為に
貨幣経済・貯蓄→もっと貯めなくては、もっともっと・・・。
人類のひとつの歴史は欲望の拡張史なのだ。
この頃TOHO・OBの方も年賀状で還暦と記される方が増えた。
昭和も遠くなりにけりかも・・・皆さんのご壮健で!
PS:前回写真が載せられなかった本『ケンブリッジ・クインテット』を追加します。
