2017年04月19日
4月19日(水)慌ただしかったサクラの花見もいつの間にか終わってしまった。毎年のように繰り広げられるサクラ狂想曲が静まり返って寂しいかも・・・

世間では、今年も繰り広げられたサクラ見物騒動。
花冷えにも荒天にもめげず繰り広げられた。
私は何時ものように町はずれでひっそり咲いているサクラ見物。
酒も場所取りもいらない暢気なものだ。
木下でのバカ騒ぎも疲れる気がするからだ。

今ソメイヨシノはすっかり葉桜に。
緑色が日に映えて鮮やかで美しい。
それに遅れて珍しい黄桜が満開になった。
なんとも上品な浅黄色、匂うようだ。
犬との散歩は花びらが舞い散る公園の芝生。
贅沢な散歩道である。

家に帰るとTOHOから今年の研究紀要集がとどいていた。
毎年のように審査をさせて頂いているが、
今年は私が審査した一篇が最優秀賞に挙げられた。
岡村先生の『ICT教育の実例と考え方、今後の展望』
IT教育をさらに進めた information and communication technology の略。
文科省の新しい指針に沿ってさらに幅広く具体的に展開。

タブレット、スマホなどの端末をさらに効果的に現場での技術教育、
特に映像音声教育に応用。
自作の教科書を大型プロジェクターで投影したり身近な創意工夫が感じられる。
丁寧な語り口、図解も分かりやすい。
近ごろの論文のなかでは相当に出来が良い。文句なしだ!

将来、AIが先生を不要にする!?は愚問。
現場の教師の熱意と何かを伝えようとする気持ちが教育の根底なのだ。
その想いがこの論文に溢れている。
岡村先生のもう一つの顔は「落語」を達者に語ること。
一見、正反対のように見えるが実に玄人裸足の腕前。
IT、デジタルとは無関係のようだが不思議に両立。
扇子と手ぬぐいで聴く者を笑いと感動に導く。
人間臭い芸の持ち主なのだ、なんと幅広い!
久しぶりに彼の噺を聴きたくなった。

それにしても年々論文の応募者が少なくなってきていると聞く。
寂しい限りである。自分の成果を書いて残すこと。
まさしくアナログの手法である。コピペで済ます輩が多いと聞く。
デジタルの前に自分の考えを広く皆に問う事が、勇気が大事なのだ。
いやしくも教師たるものは自分の研究成果や授業を分析発表するのがベター。
時代とともに授業内容も変化しているのだから。
教師のそんな熱意が学校を支えるのだから。

話は変わるが、
先日講習会で古い放送芸術科のOBとお会いした。
いずれも30年来の再会だ。
木村和也さん(写真あり)、森島邦夫さん。
お二人とも番組プロダクションのお偉いさんになっていた。
なんとなく面影はあるが少し体格が良くなったようだ。(貫録も)
この業界で相当なご苦労をされてきた。
この世代はあまり同期会もしていないと云っていた。

今年の気候は何かおかしい。
春の嵐が去ったらもう夏の気温だ!
OBの皆さんどうぞご自愛ください。
