2017年03月22日
3月22日(水)昨日東京は桜開花宣言が出ました。今月末はちょうど見どころか?今日は朝から快晴だが、風は北風寒い一日になりそうだ。

先週、映画に行った。
ひさしぶりのミュージカル映画、『ラ・ラ・ランド』を観る。
冒頭は画面が横広がりのサイズである1950年代はやった
あの横長の画面シネマスコープと紹介される。
『オクラホマ』『回転木馬』などハリウッド全盛時代を思い出させる。

私の青春のミュージカル映画と言えば、
高校時代に何回も見たあのミュージカル映画の傑作『ウエストサイド物語』。
若さと新しい振付の群舞は今でも忘れない。
G・チャキリス、リチャード・ベイマー・・・。
ウエストサイドに住むアメリカの若者のエネルギーを感じた。
今でも舞台より映画の方が好きだ。
お話はLA(ロサンゼルス)名物の交通渋滞から始まる。
止まっている車からは様々な音楽が聞こえている。
やがてそこでは車を降りた若者たちの群舞が。
実に滑らかなカメラワーク、それぞれが渋滞を吹っ飛ばすように踊る!
全員が個性的にシンクロしてのダンス・ダンス。
(実際高速道路を一時閉鎖してロケしたようだ)

どう撮ったのかなあ〜、鮮やかで分からなかった。
ドローンなのかクレーンの併用なのか・・・。
超現実から現実へ。(ミュージカル映画のジャンプ)
LAは夢追い人の街。
主人公の彼・セブは今は古典となったフリージャズ時代に憧れるピアニスト。
自分の店を持ち好きな時好きな曲を演奏する・・・。
いつも俳優を目指すがオーディションに落ち続ける彼女・ミア。
夕暮れ、LAが見下ろせる公園でのデュエット。
ワンシーンワンカットの様な長まわし、舞台と違った良さがある。

監督はデミアン・チャぜル、前作『セッション』で息詰まる映像を見せた。
今回は過去の様々なミュージカル映画のオマージュが盛りだくさん。
F・フェリーニ、A・ヒッチコック、J・ドミー、M・スコセッシ監督らだ。
歌とダンスで現実からジャンプそしてまた夢を追う。
二人はそれぞれ目指す夢をかなえるのだが。
恋は実らなかった!?が
ここで監督はもう一つの夢の夢を見せてくれる。
「もしもあの時二人が分かれなかったら」のバージョンを用意する、
「れば」「たら」のハッピー版だ。
ミュージカル映画ならではのパラレルワールド全開なのだ!
エンドロールが始まっても誰も席を立たない。
明るくなると場内の客はほとんどが高齢者。(しかも多入り)
MGMミュージカル映画の全盛期を観た人たちかも。
少し不満を言えばもっと歌のシーンが欲しかった。
が2時間余り楽しい時を過ごすことが出来た。

家に帰って何故かライザ・ミネリ主演の『キャバレー』のDVDを探した。
今夕は「何時もの四人会」で秋田料理を囲む予定だ。
きりたんぽ鍋が食べられるといいな・・・。
