東放学園

TOHO会

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今日も絶好調

2017年03月01日

3月1日(水)もう3月です。あっと言う間です。年年歳歳時の速さに驚くばかり。ひな祭りも近く、春はもうそこまで来ているようだが、まだ寒い!

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この頃、日本は何かおかしい。怪しい。
例えば、幼稚園で教育勅語を教えたりしている。
戦後70年余りたってすっかりあの戦争につながるものが、
亡霊の様にたちあがってきている。
共謀罪にもその匂いがぷんぷんと漂う。
治安維持法の復活を心配する。
戦後苦難の末に手に入れた民主主義なのに。

アメリカでも同じようなことが起きているようだ。
政治は民意の代弁と言われるが、
何かが大きく変わりつつある。
日本も戦前のように右傾化の坂道を落ちなければいいのだが。
何かもやもやと黒い霧の気配が・・・。

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話は打って変わって楽しい話へ。

ここしばらく寄席で落語を聴く機会が少なくなった。
立川談志や古今亭志ん朝が亡くなって、
少し熱が冷めたのかもしれないが、
2〜3年前は地元のホール寄せで柳家小三治を聞いたのが最後。
人間国宝とやらだが噺はやはり半分以上「枕」。(本題の話の前に振る話)
客もよく心得ていてそれが面白さのひとつ。
ある時は一時間の噺を45分枕に使かったそうだ。
若かりし頃彼はナナハンのバイクで楽屋入りをしていた。
ダンディな噺家とは彼のことだった。
今じゃ前売り券もあっという間に完売!

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今、落語はまたまたブームだそうだ。
コミックやアニメになりイケメンの若手の追っかけがいる。
何せ落語は一人芝居、 一人劇場。
江戸落語は扇子と手ぬぐいだけを持ち、
複数の人物を描き分けるのだから大変な演技力だ。

小学生時代の楽しみはラジオで落語を聴くこと。
先代の志ん生、金馬、痴楽、柳喬・・・。
毎日のようにどこかでやっていた。
皆さん生粋の江戸っ子のように思えた。
特に金馬さんの滑舌(かつぜつ)の良さは気持ちが良かった。
江戸の下町のおかみさんがそこにいるように話す。

学生時代に観た日活映画『幕末太陽傳』川島雄三監督1957年では、
落語の『居残り佐平治』『お見立て』『三枚起請』『品川心中』がエピソードに盛られ、
フランキー・堺が絶妙な演技で今でもよく思い出す。

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私の父親は「江戸っ子の生まれそこない金を貯め」といいつつ、
よく遊んで自分の人生を楽しんでいた。
江戸っ子は三代続かないと本当はいけないのだが、
かれはまだ二代目であった・・・。

噺の起承転結、特に結はオチと言ったりサゲと言ったりする。
枕は起の前のエピローグだ。
客も演者もリラックスして噺に入る時間。

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私もかって授業ではマクラが長い方だったかもしれない。
たんに本論に入る前の話にならないように、
本論のキーワードを忍び込ませておく。
例えば映像の理論はいろいろ難しいれど、
授業の冒頭で最近見た夢の話をする。
そして前列の学生に「どんな夢を観ましたか?」と聞く。
それから無意識の話→創られた夢へと。

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導入部が長いとそれで終わってしまう事がある。
マクラが長かった例だ。

今は懐かしい話。お退屈様。
お後がよろしいようで・・・・。

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