東放学園

TOHO会

TOHOKAI
東放学園同窓会のためのTOHO会へようこそ!
今日も絶好調

2017年02月22日

2月22日(水)今週は春の嵐が2日も続いて、風台風に襲われた東京。自転車で転びそうになり、空は黄砂で一面覆われ、春の予告とはいえ、鬱陶しく、いやな時間だった。

0222-1


今日は2月22日でネコの日だとか。

そう云えば家の近所にまた動物病院が出来た
現在もペット熱は下がらないようだ。
何時も犬の散歩で通りかかると満員盛況。
院外に人とペットが溢れている。
よく見るとこの頃は猫をケージに待っている人が多いようだ。
またしてもネコブームが到来?

0222-2


わが家の犬は糖尿病。毎朝インシュリン注射を打っている。
去勢してから食欲旺盛で、なんでもよく食べすぎていたのが良くなかった。
今では極低カロリーの餌に替えているが、何時も腹をすかしている。
年もとって来た。人間の年齢でいえばちょうど私ぐらいか。
元気ではあるが耳が遠くなっているようだ。
以前は夜足音を忍ばせて家に帰っても誰より早く気付いていたのに。

0222-3


この頃は日中も寝ている時間が長くなった。
たまにいびきをかいている時がある。

一日でも長く元気で居てくれるようにと思う。

0222-4


昨日散歩していたら駅近くの旧繁華街、路地裏で
小さな旅館を見つけた。
普通の古びたしもた屋風の家の佇まい。
昔、子供の頃に在ったそれだ、まさに小さな旅籠。
昭和の昔が偲ばれる雰囲気に思わず見入ってしまった。
商人やど富山の薬売りやフーテンの寅さんが投宿していそうだ。
もしかして外国のバックパッカ―が泊っていたりして。
とにかくSFのタイムスリップの様な感じになった。

「あのころが懐かしい・・・」と言うようになったらもう歳だという。
確かに色々なメモリーが頭の中に詰まっているようだ。
そして風景や匂い、感覚でそれらがゾロゾロとはい出してくる時がある。

0222-5


あの世界的名著M・プルースト『失われた時を求めて』はまさにそれだ。
紅茶に落ちた一片のプチ・マドレーヌの香りから膨大な小説が始まる。
あまりの長さに完読した人はあまり聞かない。
「無意識的な記憶」に触発され物語が始まる・・・。

とくに匂いの記憶は忘れがたいものがある。
昔、洋服ダンスを開けた時父親のコートや背広についた匂い。
この頃は自分がその匂いに似てきていると感じる時がある。
匂いと記憶の遺伝子のなせる技なのか。
遠くて近くにある記憶たち・・・。

0222-6


さっきニュースで知った。あの鈴木靖順監督が亡くなった。
日活映画全盛の頃50年前異色の監督として知られていた。
学生時代から彼のファンだった。
『関東無宿』『けんかえれじぃ』『殺しの烙印』など。
それまでの日本映画にはない感覚美は若者層にうけた。
大胆な様式美、まるで歌舞伎のどんでん返しを観るような映像。(『関東無宿』)
これ以上ないニヒルなタッチの『殺しの烙印』。(この作品で日活を解雇された)
その後『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』で世界的な作家となった。
映像美、映画美をこれほど深く掘り下げた監督はいまだ出ていない。
何本かビデオを持っているので見直してみたい。

彼の作品は同時代に神田日活(映画館・神保町にあった)で観た記憶。
当時日活のスター渡哲也などが主演していた。
無国籍で荒唐無稽な物語展開、想いもよらない映像美が炸裂!
観客の学生たちには大受けだった。
退廃的な大正時代のデカダンスの香りがした。
華やかさの裏側に潜むただれた黒い影の様なものの美しさ。
彼の映像にはそんな時代の匂いがした・・・。

映像の楽しさ美しさを教えてくれた清順さん有難う!
                     
                             合掌
0222-7



toho_sakuma at 17:00風景 | 映画・TV この記事をクリップ!
最新記事
Archives
livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)