2016年05月25日
5月25日(水)このところ夏日が続いています、早くも夏への扉が開きそうです。なんか今年の夏は非常に暑いような気がして、せめて心の準備をしてますが・・・

先週末、谷中(やなか)に行った。
日暮里駅で待ち合わせだが、駅の様子は様変わり。
待ち合せの2人の先生方も迷っておられた。
常磐線、それに舎人ライナーが出来きて複雑。
それでもようやく南口から出て、
名物、羽二重団子の店の前を通り、
夏目漱石の小説に良く出てくる芋坂を登ると谷中の墓地に。

この日は本学で長く歴史の授業を教えられていた。
大島先生の3回忌、偲ぶ会。

先生はキリスト教徒でその教団の共同墓地に休まれておられる。
谷中の墓地にこのようなところがあるのには驚いた。
ここには明治以来の教徒を祀っているのだ。
墓碑銘にクリスチャン名が刻まれていた。
見下ろすと景色は沢山の鉄路が走り、その向こうに根岸界隈が見渡せる。
平日の墓参、人影はまったくなく静寂そのもの・・・。

想えば大島先生とのご縁はとても古いものだった。
あのOBの堤監督も先生に連れられて校外授業に行った。
古墳見学、それ以来堤さんは大島先生の風貌から、
「ナウマン先生」と言うようになった。
古代の巨象、ナウマン象に例えたあだ名。
大きくて優しい知の巨人。
わたしも先生の事務所の近くの喫茶店でよくお茶をした。
何時も先生は「今何を読んでいるの?」と挨拶がわりに聞かれたものだ。
亡くなる前にわたしにと何冊かの本を用意されていた。
何時までも勉強せよとの励ましでもある・・・。
この参加メンバーは各学校にある講師控室仲間だ。
同じ曜日の同じ時間帯の先生方が介する場。
古いOBな方はご存知かな、カウンセラーの藤光先生、広告概論の坂東先生。
それに学内から加わったわたくし、3人はよく話をしたものだ。
そのつながりが現在まで続いている。
大島先生のご縁、不思議な巡り合わせと言うほかはない。
皆さんお元気な様子!
この集まりがまだまだ続くように願うばかりなのだ・・・・。

先日A新聞に「北欧ミステリー人気が定着してジャンルとして確立」とあった。
その真面目な社会派的な姿勢が受けているらしい。
30年来この北欧系統をを読んでいる自分としては、
「ようやく認められたのか!」との感あり。
ただ今、デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの
『特捜部Q』シリーズを読んでいる。(ハヤカワ・ミステリー文庫)

コールド・ケース(未解決事件)ものだ、そして人気シリーズ。
日本でも60年代松本清張や水上勉の社会派推理小説がブームであったように、
英米の不正義や神の不在、諦念とは相反する考えが受けているようだ。
次回の予定はアイスランド発アーナルデュル・インドリダソンの『声』。(東京創元社)
彼の著作はこれで三作目、楽しみである。
今日も朝から湿度が高い、昨夜から風強く雨が来そうだ。
このまま梅雨の時期になってしまうのか…。
