2016年05月18日
5月18日(水)今日は朝から、ひさしぶりの5月らしい好天気、カラッと気持ちが良い。沖縄地方は梅雨入り、被災地、九州には長雨が無いように祈ります。

わたしは東京の「地方人」〜田舎者〜です。
いまだに渋谷、麻布、六本木、など詳しくは知らないし、
用事でもなければいかないのだ。
なので、これだけ長く住んでいるのに
原宿のあの店は良いよ、といわれても何も解らない。

少年期は浅草が世界の中心地だと思っていた。
確かにその頃の浅草は日曜日には仲見世、新仲見世、浅草寺、
その界隈では何か所も迷子案内所があったほどだ。
新仲見世は肩がぶつかるほど、ヒト・ヒトの大混雑。
浅草六区の映画館は沢山あり何時も満員盛況だった。
浅草寺境内では怪しげな香具師が
寅さんの様な口上でいかがわしいものを売っていた。
永く見ていると「子供は帰えんな!」と叱られた。
同じ口上を覚えて真似るからだ。(迷惑小僧)
粋の良い啖呵売(たんかばい)。
今でも時々その口調が出てしまって、苦笑してしまう。
俗に言うべランメェ、早口でポンポンとまくし立てる。
その上「ひ」と「し」が反転。
「しがし(東)の空に、しこうき(飛行機)がしゃっき(百機)」なのだ。
今でもパソコンの変換を間違えることがあるHAHA!
小学校では名前を「よしひこ」と呼ばれなくって「よししこ」だった。
神田駿河台に友人がいるがこれがまた微妙に言葉が違う。
同じく下町とは言え言葉遣いが上品なのだ。

先日、神保町、駿河台辺りを散歩。
三省堂に本を買いに行ったのだ。古本屋街は健在のようだ。
少し坂を登ると駿河台の丘に至る♪白雲なびく駿河台・・・。
明治大学がきれいな、モダンな佇まいで聳える。
学生時代は自分の学食より定食が美味しく良く行ったものだ。
その頃は古い建物でなんとも言えず味があった。
この地はその昔、大名、旗本の屋敷があったそうだ。
大久保彦左衛門も住んでいたらしい。
いまは予備校、病院が建っている。BSの放送局まである。

先週末、地元の公園で薔薇展があった。
「5月の薔薇」が青空をバックに艶やかに咲き誇っていた。
ここで赤いバラを一鉢買う、良い匂いだ!


日曜日の朝は時間のある限りNHKの『日曜美術館』を観ている。
なんと今週は「G・モランディ〜埃(ほこり)まで描いた画家」。


今や世界でもファンが多いといわれている作家だ。
彼の作品が好きでこの番組を懸命に観てしまった。
学芸員は実物大の模型を創り明かりの具合を実験。
モランディは光と影と乳白色が命。
それに静物を僅かに動かす位置取。
評論家の先生たちも一点凝視のスタイルから、
東洋的な禅のようなところに彼の魅力があると云っていた。
しかしこの番組も長寿だ。
もう何代もアナウンサーや解説者が交代している。

ただ今のところ美術系の番組はこれと
テレビ東京系の『美の巨人たち』、BS4『ぶらぶら美術館・博物館』。
録画して観ることが多い、当たり外れももちろんある。
でもやはり絵画は本物を観るにしかずなのだ。
「美術館には好きな作品をたまたま預けてある」のだから!
