2015年10月21日
10月21日(水)秋の好天が続いています。今年は秋口に雨が多く気がつけばもう晩秋の気配が。今年は自然災害に多く見舞われた年のようです。

先日、5年使い込んだ携帯・ガラケーを変えた。
またしても相変わらずガラケー、同じ機種。
ラインもゲームもしない、パソコンもあるしこれで十分なのだ。
メールとTELができれば良い。
ショップでも勧められなかった。(年寄りだから?)
でもアップルウォッチには興味がある。
少年の頃SF漫画でよく見かけた憧れのアイテム。
なんかデザインも格好がいいし・・・。
黄色に染まった公園のイチョウの下には、
銀杏を取るの人が一心不乱に拾っていた。
その匂いをかすめながら犬と散歩。
途中の駐車場で猫に遭遇。
天敵にわが愛犬は知らんぷりで済まそうとするが、
猫は背中を丸くしてあくまで威嚇体勢である。
幼いころ猫パンチを食らって以来、学習したらしい。
「こいつは見かけより怖い奴」と。

「猫は家につく、犬は人につく」という。
犬は人に従順、猫は丸くなって眠れる安全な場所が良い。
この間本屋で『猫のいる日々』徳間文庫を見つける。
著者は大佛 次郎(おさらぎ じろう)だ。
年若いOBの方にはなじみが薄いだろうか。
鞍馬天狗シリーズや『赤穂浪士』『天皇の世紀』など懐かしい作家。
生涯500匹以上の猫を飼っていた。
戦前、戦後にかけていろいろな新聞に猫のエッセイを連載していた。
一時は15匹の猫を世話していたそうだ。
大佛家が猫好きだと知れ渡ると家の前に捨て猫がいっぱい。
それでも彼にとって猫は最高の癒しの存在。

本文に「わが小説〜スイッチョ猫」は面白かった。
「私はモノなど書かないでネコのように怠けて好きなことをして。
日だまりで寝ていたい。近ごろそう発心したのではなく、若い時分から
移り気で怠け者なので、ネコになることを望んでいた。(中略)
子ネコが庭で遊んで、あくびをしたらスィッチョ(虫の名)が飛び込んでしまい、
しばらく腹の中でなく話である・・・」
このエッセイはネコ好きには興味深く読める気がする。
私も猫の「ツンデレ」の生き方が何んとも云えず好きだ。
そして愛嬌者の我が家の犬も好きだ。

もともと怠け者の私も秋の日だまりの猫になりたいと思っている。
夜、秋が深まってきてベランダ越しに聞こえる虫の音も弱まっていく。
今夜は見事な上弦の月が懸っていた。