2015年10月15日
10月7日(水)快晴、風強し!台風一過の秋空だ。日本人のノーベル賞受賞が2日も続いている!実りの秋もやってきた!!
久しぶりにモネに会いに行く。
御馴染の上野 東京都美術館。
マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展。
印象派を代表する画家クロード・モネ(1840〜1926)。
先週土曜日も朝から上野のお山は賑やかだ。
芸術の秋!
それにしても日本人はモネが好きなのだ。
とくに『睡蓮』は人気が高い。
今回は21年振りに再登場。
また印象派の由来 『印象、日の出』 が特別展示され、なかなかの人出だ。
「もの」のかたち、光と色彩。
何処が形象の境界なのか定まらない。
日の出ーーー光あっての色や形。
そんな間の瞬間は今日という世界の始まり。
新しい朝が解凍される瞬間だ。
そのあと、輪郭線で区分けされ名付けられていく物や形・色が、
一瞬の危うい光景が存在する者の生命を予感させる。
世界が今日また生まれ出る刹那を、
モネはキャンバスに定着したのだった・・・。
そんなことを思いながらミュージアム・ショップにいく。
絵葉書を数枚買う。ふっと壁を観ると、
田辺誠一(画伯・俳優)のイラストがあった。
白いひげのモネ爺さんがお茶目に描かれていた。
「カール・オジサンだ!」 との声あり。
なんだか和むな〜。
美術館のすぐそばにある上野東照宮に寄る。
徳川家康公が祀られている。
戦火を免れ東京では数少ない江戸建築を残している。
牡丹や桜の名所でもあり、
何時も静かな佇まいなのもうれしい。
帰路は山を下りて不忍池をブラブラ。
この池の辺りは縄文時代、東京湾の入り江のひとつだったそうだ。
今は海岸線が後退して池として取り残されたという。
江戸時代の巷の噂話で、
上野東照宮の龍の左甚五郎の龍の彫刻が、
この不忍池に夜な夜な降りてきて水を飲んでいたという・・・。
池のほとりを散策しながらそんな事を思ったりした。
のどかな土曜の昼下がり・・・秋が来たようだ。