2015年04月08日
4月8日(水)今日は朝から真冬の寒さ!関東でも小雪が降ったようだ。今日8日は、「花まつり」。春先はいろいろ天気が猫の目の様に目まぐるしく変化している。
日本は永らく農耕の国。
気候の変化に敏感なのは当然だ。
睦月、如月、弥生・・・12か月。
さらに二分して二十四節気・・・立春、雨水、啓蟄、春分・・・。
季節の移ろいに敏感、細かく暦に表記している。
一年の移ろいが様々な自然現象に映し出されている。
俳句をやっている人は季語にも敏感に反応。
この約束事が無いのは川柳。
こちらは世の中の出来事や人に関わっているのだ。
自然や季節の移ろいに寄り添うように生きてきたのだ。
時の経過も細かく呼び名を変え同化する。
天体と暦が占いへと変化することもある。
西欧では星占い。
人がいかに指針になるものを求め続けてきたのか。
生きていく上で目標が必要なのか。
話は少し違うが日本のトランプ?「花札」がある。
子供の頃ずいぶんおもしろい絵柄だと思った。
特に好きなのは赤色バックに満月、役札。
猪、鹿、蝶・・・赤丹(アカタン)青丹(アオタン)。
柳の下にに傘をさしてカエルが跳びつくのを見ている絵札。
小野道風(書の三跡として知られる)だ。
遊び道具までも四季折々の絵柄が織り込まれている。
こう思うとこの国にはなんと季節と人の営みが、
濃密に関わっていることか。
緩やかに変わって行く四季折々の表情と、
うまく折り合いを付けてきたわれわれ日本人。
これからもこんな抒情的な風習は残って行くのか。
時節柄、今年は、まだ食べていないが、
隅田川・向島の長命寺の桜もち。
高速道路、土手下にある地味な店。
私は桜の葉をむいて食べる派なのだが、
葉も丸ごと食べるのが通だとか!?
ホンノリ桜の香りがして程よい甘さ
濃いめの日本茶がベストマッチかな。
そう云えば近所の公園で珍しい「黄桜」をみた。
気品のある薄黄色の花が咲いた。
ソメイヨシノ一辺倒の中で、
その姿が一層際立っていた。
今朝のA新聞によれば、
某大学の入学式で学長のスピーチ
「スマホやめますか、それとも大学生やめますか?」と
便利なコミュニケーション ツールだが、
使い過ぎを、依存症を心配する声が多い。
もっと人と面と向かって話し合ったらどうか?
もっと本を読んでみては…との提言。
賛否両論あり。
かつて詩人の寺山修司の名言、
「書を捨てよ、町へ出よう!」へのオマージュか。
その頃とは人も時代も大きく変化している。
寺山氏の頃の若者が今はもう立派な老人なのだ。
時代は位相を変えて行く定め。
デジタルも好いけどアナログもね・・・。
これからますます四季折々、色々なことが見られるかもしれない。