2015年03月18日
3月18日(水)東京は昨日今日とめっきり春めいて、ポカポカ陽気。思いっきり薄着をしたらやはり夕方はチト寒いのでウインドブレイカ―を着て散歩。早咲きの桜を見ながら。

先日、自転車を盗まれてしまった。
鍵を掛けておいたのに残念!
そう云えば学生の頃よく観た映画の一本。
『自転車泥棒』1948年イタリア ヴィットリオ・デ・シーカ監督。
第二次世界大戦直後のイタリア・ローマ。
失業者の溢れるローマ市内。
ポスター貼りの仕事にありつくために自転車が必要な父親。
ようやく手に入れた自転車をすぐに盗まれてしまう。
息子の為にも職が必要。
そこで父親は思い余って人の自転車を盗んでしまうが、
すぐに捕まってしまうのだ・・・。
皆が貧しかった終戦直後の巷での悲しい話。
映画史ではイタリアン・ネオリアリズムの傑作として位置づけられている。
なんとも救いようの無い話なのだが、
(そののちのイタリア映画に影響を与えていた)
終戦直後にはこんなことが無数にあったようだ。
この映画はあくまでも淡々と、
非情と思えるほどに人物や街を描く。
ドキュメンタリータッチの映像はかえってクールさを増幅。
主人公に同情や共感は無く突っ放した映像表現。
「これが現実なのだ!」と言うかのように。
日本でも戦後のドキュメンタリー作家はデ・シーカ監督の
手法にかなり影響を受けていたようだ。

最近よく見るテレビドキュメンタリーは、
(この頃ドキュメンタリー番組が少ないなか)
NHK総合の『ドキュメント72時間』
多くの人々がその場所に集まり去っていく。
いわゆる定点カメラが
その場所の人間模様を淡々と描く。
ただそれだけなのだが72時間の
人生模様が様々伺われて面白い。
金券ショップ、おでん屋、自動車教習所、神戸のオッパイ山公園・・・。
何気に多少縁ある人々が集まる場所をチューニングしている。
そこにチョッと立ち寄る人々の72時間のミニドラマが展開。
スライスされた人生を垣間見るのだ。
いろんなことを抱えながら今を生きていく私たち。
カメラとインタビューは淡々と写し取るだけ。
過剰にならないのが好いのだ。
地上波のいつも同じタレントが出ているバラエティ番組は観ない。
BSかCATVの海外ミステリーを観ている。
日本語吹き替えより字幕の方がなぜか好きだ・・・。

先日TOHO学園も卒業式を無事終えたようだ。
また新たにTOHO会のメンバーが増えた。
ご同慶の至り!!
これから新卒業生の皆さんはTOHO会の層の厚さを、
身近に感じる機会が大いにありそうです。
大丈夫!
OBの皆さんはきっと優しく接してくれるはずだから。
そんな出会いが、これからあるので心強いと思います。
焦らずゆっくりとガンバレ!
今年の桜(ソメイヨシノ)は来週には開花だそうだ。
ドンチャン騒ぎの花見より、
街角や公園でひっそり咲いている花を、
のんびりと見ていたい。
何せ年一度のことなのだから。
