2014年11月12日
11月12日(水)秋雨前線?今週はまだ雨が残って寒い日が続いています。恒例の菊展の白や黄色が曇天に冴えて眼の裡にに残ります。
何時もこの時期の楽しみは、
近所の公園で公開される菊花展だ。
白菊の白さはまるで淡雪。
今年も変わらず丹精込めて創られた名品ぞろいだ。
夕方、散歩の途中その香りに思わず立ち止まって
しばらく見入ってしまう。
なんという贅沢なひと時。
同じ年格好の人と眼で挨拶。(感慨は同じか?)
以前はあまり興味も無かった花なのに・・・。
先週、またまたOBと出会う。
放送局と制作プロダクション合同セミナー会場。
照明技術科卒 堀口敦生さん。
照明会社で御活躍の様子。
30年以上も経ったのに、
学生時代とほとんど変わらなく。
お互いに一目でわかった。
その頃のTVスタジオの設備は
どこかの廃用寸前の機材が多く
だましだまし使用していたのだ。
その代わり実習では「必要は発明の母?」
学生たちは工夫に工夫を重ねて、
当時最新の機器の機能に迫るものを編みだしていた。
それらの知恵が現場に行って役だったそうだ。
現在は、デジタル機器のオンパレード。
修理も無く部品交換で終わり。(内部はブラックボックス)
アナログの機材は
まだ人の手が介入する余地があった。
彼もそんな学生時代を送った
最強のOBの一人なのだ。
終日小雨の土曜日。
汐留の美術館に『G・キリコ展』を観に行く
以前から好きな画家なので期待していた。
20年以上前、北鎌倉まで追いかけて行った記憶がある。
1910年代形而上学的絵画で、一躍話題になる。
美術の教科書には『街の孤独と憂愁』があった。
イタリア・トリノ市の広場と輪回しをする少女。
その孤独な建物に長い影。
「ピカソが畏れた。ダリが憧れた」
今展覧会のキャッチコピーだ。
それほど神秘的で静謐な画面構成。
誰も真似られない彼独特のものだ。
またの機会にキリコ論?を述べたい。
帰りに図録と、キリコの絵が貼ってある缶ドロップを買ってしまった・・・。