2014年07月11日
7月9日(水)梅雨の後半戦、大型台風が来ている。このところ気候が極端に変化、日本は穏やかな季節のオーバーラップが無くなっているようだ、寂しい・・・
こちら東京は、
朝から梅雨空。
昨日は、30度超えのピーカン晴天。
外出して帰ったら、
日焼けで腕がヒリヒリ。
沖縄地方は凄い台風が来ている。
2、3日後は東京に来襲か。
いずれにせよ、
早く梅雨が明けてくれればいいのに。
近所の路地には、
紫陽花がまだ薄っすらと咲き、
色々な花がこの季節を彩っている。
週末、犬の散歩に行く。
河川敷に出てみると、
梅雨空が灰色のカーテンを下げていた。
少し蒸し暑く、
犬には辛い季節かもしれない。
ハア、ハア言いながら、
草むらを飛び跳ねていた。
先日10歳に成ったと云うのに、
この元気は何だ!
羨ましいぞ…。
先日のブログで挙げた、
養老孟司氏の
『「自分」の壁』新潮新書を読了。
その中で、解剖学者らしい意見。
「私の身体は私だけのものではない」の章では、
生物の形態は、
進化論だけでは説明がつかない。
その複雑な多様性。
(どうしてそんな姿なのか?)
ヒトの遺伝子の解読が終わっても、
遺伝子イコール人体の設計図ではなく、
せいぜい、
数パーセントしか
関わっていないと云う!
人体は様々な寄生体が占領して、
現在の形になった?
ミトコンドリアは、
後から侵入した別の生き物。
細胞は、さまざまな生き物の、
「共生」によって形造られたそうだ。
おなかの中には、
60兆個の細菌がいると云う。
異生物の寄り合い所帯がヒト!?
オリジナルで純粋な生き物ではないのだ。
だが世界の潮流は、
「自分は自分」「環境は外にあるもの」
ルネサンス以降の
「個人主義」が人とのつながりを薄めていく。
「私の為に世界はある」結果、
強欲が残る。
私の為のグローバル化・・・。
本来、仏教の教えは「無我」。
いろんな生き物との関係性の間で、
人間は「共生」しているのだから、
とてもわかりやすい説明だ・・・。
自分が自分が、私が私が。
個の主張が強すぎると、
関係のえも言えない柔らかさが失われる。
「絆」はまさに関係性のキーワード。
他人の痛みが解った後、
どんな行動を取るのか。
そこからいろんなことが解ってくるのかも。
別の章で、
近江商人の言葉を引用している。
「店よし、客良し、世間よし」だそうだ。
関係者全体と、
良い関係を築いた方が
結果的には誰もが得をする筈と。
「学校良し、生徒良し、OB(世間)良し」
TOHO学園もこれからもそうであって欲しい。