東放学園

TOHO会

TOHOKAI
東放学園同窓会のためのTOHO会へようこそ!
今日も絶好調

2014年01月22日

1月22日(水) 寒い寒いと云っていたら先日はもう大寒。今年の冬も寒い日が続いています。東京はまだ雪が降りません。大雪で難儀をしている地方のOBの皆さん、頑張ってください。


1-22-5

この一月の下旬は
業界団体の賀詞交歓会の
スケジュールが目白押し。
先週も
日本ポストプロダクション協会のパーティがあった。
我が校の卒業生も大勢集まった。
ポストプロという
一般的にはなじみのない業界。
そこにも映像系、音響系の技術者として
活躍しているOBの姿を観ていると、
ほんとに、TOHOはOBが学校の歴史と伝統を
陰になり日向になりで支えているのだと、
つくづく思うのだ。
皆さんそれぞれ重要なポジションの居られるようで、
頼もしい限りだ。

昨日はそのポストプロの委員会があった。
「映像音響処理技術者認定委員会」。
かって私が協会に提案して創った、
産学協同の資格制度である。
あれから16年を経て
この制度は
協会の大きな事業のひとつになり、
今や業界や専門学校だけでなく、
大学も参加して、
全国規模になった。

そこで昨日は
その上級試験開催の試案を検討する会だった。
今度はどの層にターゲットを絞るか。
試験問題は…、
開始時期は…。
課題が山積のうち時間切れで散会。
2014年度の試験問題集完成の打ち上げに
なだれ込んだ。

開場は珍しく舞台付きの座敷。
余興のサプライズは
なんと落語!
演者はかつてこの委員会の中核だった
東放学園の岡村先生。
演目は『火焔太鼓』。
古今亭志ん生の十八番、
大ネタである。
事務局が委員のOBの岡村先生を
呼んだ訳が分かった。
古ぼけた太鼓を買った道具屋夫婦が、
その太鼓を殿様が
異常な高価な値段で買い上げ
ビックリ仰天してしまう様子が、
しぐさや、
表情豊かに
上手に語られていた。

1-22-1
≪拍手の嵐≫

一席終わって聞いてみると、
岡村先生は、
いつぞや私がリクエストしたのを覚えていて、
演目を前の日に娘さんと決めていたらしい。
(お嬢さんも語るそうだ。血は争えない!)
私はそのことを失礼ながら忘れていたのに…。
次回は、
『芝浜』か
『野ざらし』をやって下さい。
(長い噺だが)
岡村先生、
本当にありがとうございました。

そんなわけで、
とても良い打ち上げの時間を過ごさせて頂いた。
二次会も堤幸彦OBと仕事をしたと
誇らしげに語るポスプロマンたちと
久しぶりの痛飲!
彼が私の教え子と知って
ビックリしていた…。

1-22-21-22-3

先週末、
『鑑定士と顔のない依頼人』を観た。
監督はあの『ニューシネマパラダス』の
ジュゼッぺ・トルナトーレだ。
新聞の広告では
ラストは人に語らないようにとの事。
A・ヒッチコックの『サイコ』のようだ。
邦題名は
もう少し気の利いたタイトルにならなかったのだろうか。
ストーリーは、
名うてのオークショニストが
ある日謎めいた女性の
遺産整理の品々の鑑定依頼を受ける。
この初老のもう一つの顔は
密かに女性の肖像画を隠し部屋で鑑賞する
と云う歪んだコレクターなのだ。
依頼人の屋敷に行っても声だけで、
一向に姿を見せない謎の彼女。
こうして彼は
その依頼人に振り回され、
罠にはまっていく。
謎はいよいよ深まり、
ついにその真相が明かされる…。

結果、
良く出来たミステリーに仕上がっている。
主演の鑑定士は
『英国王のスピーチ』に出ていた
ジェフリー・ラッシュが、
渋く良い味を出しているのだが…。
映画の出来は完成度も高いし、
シナリオも良い。
しかし、
あのジュゼッぺ・トルナトーレが
これを撮らなくてもと思う。
もっと良い意味で遊んで欲しかった。
無駄なくテンポが良すぎるので、
“見せられてしまった”感が残る。
ハリウッドモノではないが、
余韻とか、
なんでもないシーンやショットが欲しい。
ラストの孤独な初老の男の
顔の描き方が平板すぎる。
F・フェリーニ監督の『8 1/2』の
ラストシーンのマストロヤンニの表情が、
はるかに何かを語っている気がする。

いつも思うのだが
「映画はあまり期待していくものではない!」
なんてね…。

1-22-4



toho_sakuma at 18:00映画・TV | TOHO会・OB この記事をクリップ!
最新記事
Archives
livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)