2014年01月15日
1月15日(水) 年が明けてこちらは本格的な寒さがやってきました。 今日は朝から冷蔵庫の中の様な気温。今年の冬は厳しそうだ。

先週末久しぶりに近くの河川敷を歩いた。
寒いので自転車はやめにして
ひたすら歩くことにした。
冬ざれた河原はことに殺風景だ。
ホームレスさんの簡易テント。
古びた浚渫船が冬陽を受けて、
ひっそりと在る。
土手下を見ると、
バイクサイクリングの群れが
風を切って過ぎていく。
私には寒そうに感じるが、
彼らは違うのだろう。
このコースも制限速度を設けてあるが、
はるかにオーバーしているのは明らかだ。

先ほどの簡易テントから、
大きなボトルを持った
ホームレスさんが出てきた。
まだそんな歳ではないようだ。
水を汲みに行くのだろうか、
疾駆する自転車を横目に
ゆっくりと土手を登っていった。

そして、私は、
枯れススキの間から見える
東京スカイツリーを眺める。
東京繁栄のシンボル、
新名所のツリーの見えるこの場所にも、
いろんな人々のドラマが
垣間見える気がした。
何時も変わらない河原の風景。
目を凝らすと
見えてくるものがある。
浚渫船、
立派な自転車で疾走する人、
ホームレスさんのテント、
スカイツリー…。
何時の時代にも
似たような光景はあったかも。
絶え間なく流れ去る河川の流れ。
もとの水に在らず…だが。

散歩の帰り道、
成人式の若者たちに遭遇。
今年は雪も降らず晴天。
女子の晴れ着が
鮮やかさを増していた。
私の住んでいる地区は
毎年規模が大きくなり、
会館の式場では
4回位に分けて開催している。
成人の数が増えているようだ。
東京の人口は増え続け、
地方の小都市は減少気味だそうだ。
大都市一局集中はいかがなものか。
この頃の新成人は
だいぶ大人しくなったようだ。
開場待ちをしている彼らも
馬鹿騒ぎをせず静かに歓談していた。
OBの皆さんのところではどうでしょうか?
地方の小都市の駅前商店街は
シャッターが締りっぱなし。
賑わいは国道沿いのメガ商業施設に移り、
あまり若者の影が薄くなっているようだ。
私の子供の頃は、
どんな地方都市も
それなりに元気で子供の数も多く、
路地裏からも遊びまわる声がしていた。
私の3〜4年下の世代も65歳を過ぎ、
サラリーマンの勤めを上がる。
何処のスポーツジムも、
日中はその世代の人々で盛況だそうだ。
ついこの間まで、
高度成長を支えてきた彼ら。
何でもかんでもが競争だったらしい。
大人しく老後を過ごせるのだろうかと
余計な心配をせず
自分を顧みなくては…。

話は変わるが、
NHK・BSの再放送で「書」をやっていた。
ある書家が
明治の副島種臣を取り上げ、
「書」のあらゆる要素が入った名品と
熱のこもった紹介。
自分も臨書していた。
あの西郷隆盛と同世代の副島は、
征韓論に敗れ
政治の世界を早々と去り、
中国大陸に遊び「書」を学び直したようだ。
堅苦しい形式に捕らわれず、
自由闊達にそれを楽しんだと云う。
作品は古代文字から隸書など、
楽しんで自分の為に書いているように見える。
今年の冬寒さが厳しいようだ。
この額書にあるように
温かな春の訪れを望みます。
OBの皆さんもお体に気をつけて!
