2013年10月16日
10月16日(水) またまた大きな台風がやって来た。今年はいやなものの当たり年、このまま秋の味わいや、いいところが少なくて晩秋になってしまったら残念ですね。
ついこの間の夜、
卒業生からTELがあった。
TOHO会の小河原会長と一緒の
飲み会の様だった。
放送芸術科の3期生男子K・Tさんだ。
開口一番、
「先生大好きです!」だと。
かなり酔っているのだろうか。
もう良い年のオジサンが言うセリフか。
こちとらシラフなんだぞ
と思いつつも、
何か懐かしくて、
(声は変わっていなかった)
あの人なつっこい彼のイメージが
甦って来た。
かつて私が所属していた
制作プロダクションに入っていて、
懐かしい昔の同期の話をしてくれた。
“K谷T彦”さん、
業界を生き抜いて来られたようだ。
本当に優れた生命力だ。
彼の名前をフルネームで覚えていた。
今でも5期生ぐらいまでのOBは
思い出せる…?
当時、
担任は閻魔帳(エンマチョウ)と呼ばれた
教務手帳を持っていた。
ワープロもなく、
各自手書きで、
学生の氏名、生年月日、出席・成績、住所などなどを
記入していた。
何度も使っているうちに
覚えたのかも。
古い期のOBにフルネームで答えると、
「ホントによく覚えていてくれたんですね!」と
しきりと感心されたりすることが多い。
この頃は、
昨日の昼飯を覚えていないのに。
大脳・新皮質が退化して、
古い記憶層が活躍している。
これが年を重ねる一つの特性かも。
「好きです!」
酔っぱらった勢いでも
それは少し嬉しい。
今度は素面で言ってみたら…!
K・Tさん。
この頃OBの方に
「先生、大分丸くなったようですね」
とよく言われる。
教師現役の頃はいつも、
ある種の緊張感を持って
言動がきつかった。
もちろん意識してやっていたことなのだ。
その後は
人生の様々な局面を経験して、
色々な表現で対応する知恵を得て、
折り合いをつけてやるようになり、
むしろシャープに断定したり、
独善的になることを
避けるようになった。
自分の場合は、
歳を重ねるうちの要素だと思う。
そう云えば来年は“古希”。
早いものだ。
そんなこんなで、
たまにOBの方に
私の存在を懐かしがっていただいて、
感謝している。
やはり古い期のOB、油谷誠至監督作品、
『飛べ! ダコタ』が公開されている。
在学中は
シャイで頑固な男っぽい学生だった…。
終戦後間もなく佐渡に不時着した
英国の輸送機の話。
是非、見に行かねばと思っている。