2013年05月08日
5月8日(水) 今年の4月は雨が多かったり、強風が吹いたりで、例年になく寒い春となりましたが、OBの皆さん、連休はどうでしたか?
今年の連休は
中休みがありましたが、
毎日のように出かけていました。
それから連休前に
OBの会社訪問。
30年前の放送芸術科の卒業生、
松宮英治さんと堀場剛さんだ。
堀場さんとは
20数年ぶりの再会となった。
松宮社長の会社はBS、CS放送その他、
映像関係イベントなど
兎に角何でも細かく
マルチに展開されているようだ。
これからの映像制作会社の在り方の
一つかもしれない。
お二人とも働き盛。
これからも
がんばってください!
さて後半の連休は
皇居の近く、竹橋の
東京国立近代美術館
『フランシス・ベーコン展』だ。
まとまった彼の個展は
初めて見る。
「知識は力なり」でおなじみの
イギリス中世の哲学者と同名(遠い祖先とか)。
さて彼の作品は
人物の顔が
ゆがんだり溶けだしている。
立体派のそれとは
全く違う描写。
写真でスローシャッターを切った時に起きる
歪みの様だ。
手振れ写真!
人間、肉体としての存在に寄り添う不安。
時間のズレが空間のゆがみに転移する。
日常のもの在り方から異形の物質へ。
暗闇でカウンターパンチに似た衝撃が走る。
暗い色彩、
溶けだした顔たち、
犬もなぜか壊れかかっているのだ…。
重く、沈む気分を和らげてくれたのが、
途中の階にある
『見晴らしの良い部屋』だった。
目の前に皇居のお濠と緑が広がって、
何故か救われた気分だった。
全く気分を変えようと
上野の西洋美術館に行く。
『ラファエロ展』だ。
気品のの高い優美な
『聖母』を観るためだ。
どんな画家の作品より
優しく美しいマドン。
やや込んでいる場内も
しわぶき一つ立てないほど、
やさしい静けさに満ちていた。
この御顔の神々しさは何だろう。
抱かれた赤子はなんと幸せなのか。
ラファエロ・サンツィオ
“イタリアルネサンスの巨匠”
“ダヴィンチ、ミケランジェロに並ぶ
夭折の天才画家”
“聖母子の画家”
18世紀、
トスカーナ大公が生涯手放さなかった作品。
こちらも、家でも、
じっくり楽しみたいので、
とても立派な画集を
思い切って購入。
(清水の舞台から二度飛び降りて!)
何故か心持が
ふんわりと幸せになっていたのだ。
こどもの日、
河原に散歩に行ったが、
川沿いに鯉のぼりが風に乗って
勢いよく泳いでいた。
久しぶりに面白い写真が撮れた。
後ろ向きの鯉が、
アーチ橋の向こうの空の向かって
登っていく姿が美しかった。