2012年08月22日
8月22日(水) 御盆休みで込んでいた上野の山に書展を見に行ったり、自転車で葛西橋に行って夏の海をみたり、映画館には涼みに行きました。

残暑見舞いが届きながら
連日のように
酷暑が続いている週末に、
好きな書家の個展
『青山杉雨の眼と書』が
東京国立博物館で開かれている。

日本の書家の個人展は
あまりない。
入場者はまあまあだったが、
広い会場なので
書家の書斎が復元されていたのは
流石だった。
作品的には、
やはり晩年の
自由闊達な書きぶりの作品が
面白かった。
(ポスターの字は黒と読む)
「字は人なり」

日曜日の午後。
ママチャリのようなバイクで
葛西橋がら海に出た。
荒川の河川敷を
もろの向かい風の中
ハアハア、ひいひい、
こぎながら約30分。
苦行のような道中。
炎天下の河原をはしる。
NHKの『こころ旅』の
火野正平的な
人生追い風最高!
(帰り道は)
白波の立つ東京湾。
新しく出来た橋も恰好が良い。
岸壁には裸で日光浴の人が
何人にもいた。
途中の橋からは
スカイツリーが眺められた。
湿度が思ったよりなく
気持ちよかった。


小学校の頃、
葛西橋は
まだ木造だったような気がする。
あの夏も
近所のガキどもと
浅草から都電のルート沿いに2時間かけて
「スタンド・バイ・ミー」のように
はじめて自転車での小旅行。
(ハゼ釣りだった)
懐かしさが甦って来た…。

「トータル・リコール」を観た。
小さな劇場だったが、
観客もまばらだった。
前作は
A・シュワルツネッカーが主演の
どこかB級の匂いがするが、
社会派的な(支配されるミュう―タントと人類の戦い)
バーホーベン監督のものだった。
今作はスマートなCGで
未来都市風景、
とくに高速道路のシーンが出色。
SFのひとつのテーマ
「記憶の売買」。
まるでメモリーステックのやり取りのように
丸ごと他人の人生を外部記憶に移す。
近未来においては可能なのか?
人間の存在証明が難しくなってきている。
体の器官を移植、
記憶も移植。
「私って誰!?」
神や仏の仕事や領域が、
ますます増えそうだ。
人気(ひとけ)のない映画館。
冷房が利いていて、
寒かった…。