2012年08月08日
8月8日(水) 昨日は「立秋」でしたが、今年の夏の暑さは格別。そこでこの頃は北欧のミステリーを読んで涼んでいます。

もう20年以上も前、
初めて北欧のミステリーに出会った。
スウェーデンのマルティンベック警視シリーズだ。
作家はマイ・シュ―バル。
社会福祉の充実したかの国の
暗部の出遭った。
その頃面白くて
シリーズ全部を読破した記憶がある。
そして4、5年前から、
またスウェーデンの作家
ヘニング・マンケルの
ヴァランダー警部のシリーズにハマった。
中年太り、離婚歴ありの
私生活は優柔不断のオヤジ。
(このブログでも紹介したのだが)
なんとなく共感の呼べる人柄。
この国も社会福祉の夢が壊れ、
移民問題や凶悪犯罪に悩む。
当たり前の世界の流れに取り込まれている。
増して
ナチス・ドイツの亡霊がひそかに立ち上がって…。
アメリカのハードボイルドとは
一味もふた味も違ったタッチが面白い。
気候風土が全然違う。
白夜があるってどんなんだろうか?


最近映画になった
ミレニアムシリーズの
『ドラゴン・タトゥーの女』。
残念なことに
作者のスティーグ・ラ―ソンは亡くなったが、
物語と謎解きの間が好い、
このシリーズも良かった。
昨日から読みだしたのは、
今、ミステリー界で大注目の
アイスランドのアーナル・インドリダソン作
『湿地』。
北の最果ての国で起きた殺人事件。
その展開と結末は…。
その国を訪れる前にミステリーを読むと
大体の裏事情が分かると云う。
読んでいて戸惑うのは、
登場人物の名前だ。
何度も前のページに戻って読むのが面倒なので、
予め登場人物一覧のページを
しおりがわりにコピーを撮ると便利だ。
記憶力の減退が著しいので。
この暑い夏の夜は
涼しい北欧のミステリーで
涼んでいます。

