2012年07月11日
7月11日(水) 梅雨の真っただ中だと云うのにこのところ東京は真夏日が 続いて外出する度大汗をかいています。皆さんはいかがお過ごしですか?

先日、まだ行ったことのなかった
佐渡島を旅行した。
上越新幹線とフェリーで
東京から5時間。
「佐渡は居よいか住みよいか…」
少し雨模様の新潟港。
大きなフェリーで鴎と一緒に
両津港着。
思ったより大きな島で、
移動はバス。
海上から続いている国道350号線に乗って、
朱鷺の保護センターへ直行。
初めてのご対面は3、40メートル離れた
保護の鳥かご越しに、
双眼鏡で羽ばたいている
薄い朱色とピンクの羽根の色が見えた。
やはり何とも言えない美しさ。
昔は空いっぱいに
それが見えたのだそうだ。
イメージするだけで
心がなごむ。


つぎの日は
佐渡金山とたらい舟。
小雨煙る中、
定番のコースを楽しく遊覧。
それにしても
佐渡はなんと名刹と古刹の多いところだ。
島には千メートルクラスの山があり、
二つの山脈があり、
本州と違った生態系らしい。
奥の深い土地だった。
もう一度行ってもいい処だと思った。

先週末、
アニメの「グスコーブドリの伝記」を観た。
TOHOの講師だった、
杉井ギサブロー監督の作品だ。
あの宮沢賢治の
短編を映像化したもの。
飢饉に苦しむ人々を救うため、
主人公が自ら犠牲になる話。
スタッフはTOHOのOBで、
元先生だった篠崎亨さんが映像ディレクター。
(在学中もユニークで優秀な生徒でしたね、
大好きな人物!)

森の中の自然の奥深い繊細な描写。
幻想的な街の美しさ。
哀しい話なのに
ゆったりとしたカッティングで、
大きく深く広がっていく自然と人間の
共生を願うドラマなのだと思った。
3・11をいやでも重なってしまう。
偉大な自然・それに無力な人間。
何故か自分の深いところで
共感するものが多くあった。
キャラクターが
「ますむらひろし」さんの
猫の絵であることも良かった。

これから東京は本格的な暑い夏になります。
OBの皆様もどうぞご自愛ください。