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2011年12月06日

12月6日(火) 1年振りに板橋区立美術館に行ってみた。ちょうど《池袋モンパルナス展》が開かれ、少し込んでいた。


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そこは東京のはずれ、
埼玉県に隣接している
板橋の外れに位置している。

自宅から電車を乗り継いで
約2時間の小旅行だ。

新幹線なら名古屋の先か。

とにかく、
今回は戦前の(80年前の)芸術運動として
1930〜1940年代を
池袋・芸術家村で活動した
アーティストたちの作品が展示された。

とてもユニークな企画展だ。

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何故モンパルナスなのか?
モンマルトルではないのか?
答えは単純だった。

モンマルトルは
売れている画家が住んでいるところ。
モンパルナスは
逆に売れない貧乏画家の集まるところ。
まさにその当時、
池袋は名前のとおり湿地帯で
家賃も安く
パッとしない場所だったようだ。

そこに
若き芸術家が
集落をつくり住んだ。
寺田政明(俳優・寺田農のおとうさん)を始め、
麻生三郎、吉井忠、高橋新吉、
小熊秀雄、長谷川利行、愛光…。
すごい面々が
綺羅星のごとく集まっていた。

主に前衛系の絵画や詩の作品が、
今回はほかの美術館の協力も有り
一同に会されている。

今回は
「当たりだ!」
と思った。

この運動も
戦争の暗い影に覆われ、
特にシュルレアリスムの絵画は
反戦的とみなされ統制され、
次第に衰微して行った…。

でも力がある作品が多かった。
(今の日本では
 そんな芸術集団が
 生まれそうもない)

久しぶりに
好きな雰囲気・シュールレアリスムの作品が見れて、
ゆったりとした気分になれた。

そして
会場に来てた老婦人が、
「私の若いころの池袋が
 偲ばれて懐かしい…」
とひとりごちていたのが
印象的だった。

館外に出て見ると
そこは完全に冬景色だった。

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toho_sakuma at 18:00美術館 | 東京 この記事をクリップ!
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