2011年02月28日
2月28日(月) 東京・赤坂の国立新美術館で「シュルレアリスム展」を観た。さすが、パリの国立ポンピドーセンターの所蔵品、圧倒的な迫力だった。

日差しは温かいのだが、
冷たい北風の中
会場にやって来たが、
この建物はいつも思うのだが、
夏暑く、冬は寒く感じる。
モダンではあるが
味のない佇まいなのだ。
土曜日の午後とあって
結構込んでいた。
客層は
20代の若い人たちが中心。

ロビーは天井が高く、
外壁はおしゃれなガラス窓。
高い天井と雲の流れが
まるでマグリットの絵だ。
1924年、
アンドレ・ブルトンが提唱した
「シュルレアリスム宣言」。
絵画だけでなく映画・文学等
様々な文化領域に
大きな影響を与えた芸術運動は、
今もその輝きを失っていないようだ。
私個人としても
学生時代に
ダリやキリコの絵画を観て、
その得体のしれない絵画表現に
ショックを受けた。
夢・幻想・無意識・神話の中に眠る
普段は気づきもしない様々なことが、
白日夢のように
デジャブのように甦ってくる。
その時、
今まで見慣れていたモノや形が
全く違う相貌に変化していく…。

今回は絵画の展示だけではなく、
沢山の雑誌やパンフレットがあり、
シュルレアリスム映画の名作
ダリの「アンダルシアの犬」
マン・レイ「ひとで」が上映されていて、
嬉しかった…。
つい最近まで
「シュール・リアリズム」
と呼んでいたのだが、
この頃は
「シュル・レアリスム」が正しいと
美術評論家の先生が云っておられる。
この展覧会は
5月9日までのロングランとのこと。

余談だが、
30年位前にTOHOで
私が「美術史」の授業を行った。
画集からスライドを起こして、
ダダイズム・シュルレアリスム絵画を
紹介したことがあった。
2〜3年で終わった教科目だったが
今では懐かしい思い出だ。
シュルレアリスムよ
永遠なれ!