2010年12月14日
12月14日(火) 師走 ・ 断章
月初めに友達が逝ってしまった。
卒業して家業を継いでいた、
寡黙な奴だった。
雨が来そうな生温かい日、
通夜に行った。
仲間も2人来ていた。
祭壇の写真が笑いかけていた。
お清めの席では、
皆多くを語らなかった。
やはり夜半から雨が落ちてきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
家人が並んで席を取った
「落語会」を聴いた。
柳家小三治が目当てだ。
前から三列目、いい席だ。
頑固で少し突っ放したような
クールさが好きだ。
今回は噺の枕が長かった。
でも好きな噺家なので、
それも良かった。
ついこないだまで中堅だった彼も
もう70歳を過ぎたらしい。
確かに話しの間合いや人物に
艶っぽさが出ている。
年を取って
芸に渋さが増してきたようだ。
次回もぜひ聴きたいと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
家の近くの文化ホールでは、
毎年恒例の
クリスマスのライトデコレーションが始まった。
いつもは暗い時刻なのに、
ツリーのイルミネーションが
鮮やかに光を放って
楽しい気分にさせてくれる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
年の瀬を
忙しいといひつ
遊ぶなり
星野 立子