2010年04月20日
4月20日(火) 桜の花びらが道を彩り[華雨]が降っている…

昨日から
空気が湿っているなと思ったら、
今日は
小雨、春雨がしとしと落ちている。
「華雨」とは文字通り
春の花が咲いているころに
降る雨のこと。

何かしっとりとした
風情のある言葉だ。
ひと雨ごとに、春が深くなる。

緑も、日一日、色濃くなっている。
絹糸のように柔らかい雨が
頬を濡らす。
このまま濡れても
よさそうな感じだ。
今年は気候が妙におかしい。
突然のように春って感じもおかしい
ともかく
このまま普通の春になって欲しいものだ…。
都会の摩天楼も
今日は何か淡い蜃気楼のように
深く霞み
沈み込んでいるようだ。
我が背子が 衣はる雨 ふるごとに
野辺の緑ぞ いろまさりける
紀貫之
