2008年07月26日
7月26日(土) 上野公園 東京国立博物館にいく

前回行ったのは春の終わり、
今はもう真夏。
特別展
「対決ー巨匠たちの日本美術」を
朝一番に見に行った。
8時半に着いたのだが、
もう30人ほどの列ができていた。
もう日差しが眩しく暑い。
入場門付近はそれを遮るものがない。
待つこと30分あまり。
この頃、
美術館や博物館の企画展が面白い。
話題性や、
ショーアップ(展示方法)など工夫がみられる。
今回はほとんど
知名度の高い作家の比較対決。
雪舟 vs 雪村
円山応挙 vs 長沢芦雪
狩野永徳 vs 長谷川等伯
円空 vs 木喰
歌麿 vs 写楽

・・・・日ごろ比べてみる機会が少ないので、
なんか、ワクワクする面白さだ。
朝一で観た甲斐もあって
とてもいいテンポで鑑賞できた。
今回一番心に残ったのは、
「虎の図」対決 応挙 vs 芦雪
どちらも猫を大きくした
(二人とも本物を見ていないので)
愛嬌のある「虎」が
とても面白かった。
長谷川等伯の「松林屏風図」を再見。
いつ観ても
「幽玄な」「静けさ」
手前の松と緩やかに後景に溶けるように
消えていくものたち・・・
{存在と無の淡いに移ろいゆく永劫の時}
この一双の屏風画だけでも
着た甲斐があったというものだ。
博物館の花壇にはアメリカ芍薬が
夏らしく鮮やかに咲いていた。
夏の扉が開いたようだ。


<アメリカ芍薬紅・白>