2007年09月18日
9月また某日
用事で日比谷に行く。
終わってビルの外に出ようとしたら
篠突くような雨。
やっぱり今年の気象は変だ。
当分止みそうもないので、地下にある喫茶店に逃げ込む。
コーヒーを飲みながら読みかけの文庫本を開く。
カップの湯気の向こうに
さっきの驟雨が蘇ってくる。
サラリーマンも居ない午後の喫茶店。
雨の匂いとコーヒーの香りが混ざり合う。
学生時代に読んだ
吉行淳之介の短編小説『驟雨』を思い出した。
何年も思い出したことのない作家と小説が鮮やかに蘇ってくる。
これって「齢のせい!?…」と自問自答して、
内心苦笑いしてしまう。
昔の自分を懐かしがっているそんな感傷的な気分は、
賑やかな笑い声にかき消されてしまった。
そう、観劇帰りと思しき中年のオバさまたちが
この店に入ってきたのだ。
「・・・やっぱり☆∀●は好いわよね。
もうちょっと私が若けりゃ!・・・」
カット・アウトで現実に戻ってしまう。
さァて出かけようか…

終わってビルの外に出ようとしたら
篠突くような雨。
やっぱり今年の気象は変だ。
当分止みそうもないので、地下にある喫茶店に逃げ込む。
コーヒーを飲みながら読みかけの文庫本を開く。
カップの湯気の向こうに
さっきの驟雨が蘇ってくる。
サラリーマンも居ない午後の喫茶店。
雨の匂いとコーヒーの香りが混ざり合う。
学生時代に読んだ
吉行淳之介の短編小説『驟雨』を思い出した。
何年も思い出したことのない作家と小説が鮮やかに蘇ってくる。
これって「齢のせい!?…」と自問自答して、
内心苦笑いしてしまう。
昔の自分を懐かしがっているそんな感傷的な気分は、
賑やかな笑い声にかき消されてしまった。
そう、観劇帰りと思しき中年のオバさまたちが
この店に入ってきたのだ。
「・・・やっぱり☆∀●は好いわよね。
もうちょっと私が若けりゃ!・・・」
カット・アウトで現実に戻ってしまう。
さァて出かけようか…
