2018年10月
2018年10月31日
10月31日(水)このところ晴天続きで秋めいてきた、今日はハロウィンのようだ。はしゃぎすぎの東京・渋谷は今夜も悪場所になるのか!?

このところ秋晴れが続いて散歩には絶好。

先日は荒川の下流(中川)にある競艇場まで歩いた。
そこそこの人出、場外の飲食店から煮込みの匂いが漂う。
店内はボートレースファンで賑わっている。

賭け事はやらないがモーターボートが水面を跳ねる画は好きだ。
対面の土手からは無料で見られる、豪快なエンジン音。
コーナーでの鮮やかなハンドルさばきが見ることができる。
魚のエイのような船底を見せ一瞬空に舞う。
すごいスピードと轟音、周回は2回の勝負。
この頃TVCMで競艇(ボートレース)が多くみられ、
公営ギャンブルも昔ほど賑わっていないようだ。
でも最寄りの駅から無料の送迎バスが今でも出ている。

以前犬が元気な時にはこの辺りまでよく散歩。
土手にチョコンと座り首を傾げレースを見ていた。
そのことを思い出すとなんだか泣けてくる。
そんな今は亡きペットを偲ぶコミックを先日読んだ。
『犬を飼う、そして猫を飼う』谷口ジロー著
とてもやさしいタッチの画風で心が和む。
このコミックでも愛犬の亡きあと知らず知らず、
散歩は同じ道をたどっているのに気づきハッとする。
この本でも飼い始めから看取りまでの時間が描かれている。
お互いしゃべらなくても心が通じるような間柄。
言葉ががないだけにお互いを注意深く観察する。
そして自分より早く逝ってしまう。

生き物を飼う覚悟はできていたがやはりその後は、
2年も経つのにいわゆるペット・ロスが襲ってくる。

知らず知らず同じ道を歩くとそばに犬がいるような錯覚がある。
もう私も歳だし悲しい思いをしたくないのでペットショップはパス。
秋が深まるといろいろなことが思い出されてくるようだ・・・。

2018年10月24日
10月24日(水)やっと秋らしくなってきたが朝夕の寒暖差に体が参ってしまいそうだ。おまけに秋の長雨のせいで寒くなってきた、昨日は初冬の格好で出かけた。

先日講習会でまたまた放送系のOBと再会。
恩田巌さん、現在番組プロダクションの社長だ。
在学中は何かと問題児でヤンチャしていた。

そして私は彼をよく叱っていたのだ。
彼もそのことはよく覚えていて、「先生が一番怖かった!」と。
いまこの業界で活躍しているOBは大体、在学中は目立って元気すぎる人物だった。
成績はそこそこ悪く出席も良くない、間違っても優等生ではない。

しかし、遊びの達人だったり、校内外の友人をたくさん束ねていた。
コミュケーション能力が高いのだ、そして明るい性格は共通。
そんな彼が今や中堅のプロダクションを構えている。
30年の間だいぶ人には言えないご苦労があったかも。

それにしてもこんなに長い間会わなくても、
一瞬にしてその時の記憶がよみがえってくるのは不思議だ。
たまたま一緒に食事をしたが、楽しいひと時だった。

それと正反対に人の世は残酷なことも見せる。

TOHO会の役員、金沢の南さんが急逝した。
かれも25年ぐらい前の放送クリエイティブ科の一期生。
私はその頃4年制の本格的コースを立ち上げるのが夢だった。
苦労して立ち上げて学科だったのでよく覚えている。
4年分のカリキュラムと講師の手配大変な思いをした。

特に一期生の皆さんは人数も少なく一人ひとりが印象深い。
その中でも南さんは學園とも縁が深く北陸地区TOHO会を纏められていた。
大きな体で優しそうな笑顔が忘れれられない。

教師にとって何が悲しいかと言えば、
教え子が自分より先に逝ってしまうことに尽きる。
これには順番がないというあまりにも残酷すぎて悲しい。
自分の息子のような年頃なので余計に来るものがある・・・。

南さん(南ちゃん)どうぞ安らかに休んでください 合掌

2018年10月10日
10月10日(水)今年の秋は地震や台風夏の猛暑で秋らしい季節感がないままに過ぎていく。気が付けばもう10月半ば。これから毎年こんな調子では体がもたないかも。

関東各地の海が近い公園の草木が立ち枯れている。
塩害のようだ。我が家の植木も草花もやられた。
台風25号の強い潮風をまともに受けていた。
立木は風の反面だけ葉っぱが枯れて庭掃除が大変。
東京湾の河口からはかなり離れているのに、
今更自然の脅威はすごいものだと思った。

あと20年ぐらいで気温が2度上昇するというが、
生態系だけでなく様々な影響が出てきて完全な亜熱帯化。
現在の東南アジアの気候になるなんて想像がつかない。
そのうち赤や青の熱帯魚が東京湾を泳いでいたりして。
今日は庭のバナナで朝食だなんて、笑えないかも。

昨日今日はなぜか夏日で蚊が元気になって刺されてしまった。
庭の秋の虫も今年最後のか細い鳴き声。

でも昆虫は様々な形で長く生き延びている。
「昆虫すごいぜ!」(Eテレ:香川照之)に共感!
今年も何本か見てしまった。昆虫好きの大人は意外と多い。
少年の頃、捕虫網を振り回していた夏休み。
私は特に蝶の鱗粉の手触りやにおいが思い出される。

『バカの壁』の解剖学者 養老孟司、『動的平衡』の福岡伸一は昆虫フリーク。
昆虫の複雑で多様に進化しているさまは不思議そのものだ。
きっと神様が熱中してデザインしたのかも知れないほど美しい。
あんなに熱中していた虫取り熱もいつしか消え、
探偵小説や映画、絵画と変わっていった。
今更オニヤンマと一日中空中戦をしていた頃が懐かしくなる。

「生命とは何か。生命をモノとして見ればミクロな部品の集合体にすぎない。
しかし、生命を現象ととして捉えると、それは動的な平衡となる。・・・・
(中略)
水の流れには不思議な秩序がある。ねじれのようでもあり、
らせんのようでもある。
少しずつ形を変えつつ、ある種の平衡を保っている。
しかも二度と同じ水ではない。
しかし流れは常にそこにある。・・・・」新版『動的平衡2』小学館新書

鴨長明の『方丈記』のような無常観。
生々流転のなかにそのカタチで生きていること。
川の水は常に変わるが「川」そのものの概念は変わらない。
形ある生命も同じと言えるようだ。

概略外見は昨日と同じようだが、
中身の何十兆の細胞は日に日に生成死滅している。
凄まじい内側が変化しているのに外見はそんなに変わらない。
変化をしているがバランスを崩さないほど、巧みに恒常性を保っている。
生き物の生命は、その危うい平衡バランスに保たれているという。
時代時代で変わっていく「ことば」にも似ている。

読書の秋、夜長に福岡さんの本でも読みなおそうか・・・。

2018年10月03日
10月3日(水)先週末、久しぶりの長野TOHO会があり、雨模様の中大勢のOBが集まった。30数年ぶりの方々も多く、二次会まで大盛り上がりでした。楽しかった!

先週末、台風が迫ってきているなか長野TOHO会が開催。
第三回目、1970年代卒のOBも二人参加で嬉しかった。
2年前なぜか放芸のクラス会にわざわざ上京参加した放技の河原さん。
アナウンス学院卒の成田さん、懐かしい方々と昔話。

お二人とも定年を過ぎても働いている。立派なことだ。
80年代卒の0Bは私の授業をあいさつ代わりに再現してくれた。
VTRでの作品鑑賞講座で(観ているだけの授業)ど緊張していたと。
中野校舎の100名教室は私がいるだけで授業中は静まりかえっていたようだ。
「怖い線先生」が知れ渡っていて、しわぶき一つ聞こえなかった。
そのあと800字の感想文を書いてもらっていたが、
採点はいつも電車の中。(そのころ千葉から通っていたので)
いまはもう懐かしい思い出になってしまったが、
我ながら真面目な先生だったのかもしれないと思う。

年齢を重ねると今さっきのことはすぐ忘れるが、
ふとした瞬間にとんでもなく昔のことがよみがえってきて驚く。
特にOB会で昔の学生に会うと脳の記憶回路が瞬時に働く。
それにしても、たいして大きくない我が脳はメモリーが一杯なのか。
容量がないので新しいことが覚えにくくなってきた。
こうしてパソコンに向かっているのは、
新しい出来事ををデジタルデバイスに移し替えているようだ。
変な例えだが自分で納得している。

話がそれてしまった。小雨模様の長野市は久しぶりに来たが、
地方都市の例にもれず、この街もピカピカして作りが似ていて特色をなくしていた。
善光寺だけが健在。昔は門前町の風情がしていたが、今はないのは寂しい。

二次会では親の介護をしているOBさんの苦労話に皆黙ってうなずく。
それぞれの人生の喜びや苦労を打ち明けられるのもこの会があってのこと。
ほとんどの人が通る道とはいえ人生いろいろあるという実感、同感。
これからも懐かしさだけではなくより深く大きな交流を望みます。


このところの地区TOHO会は予想以上に人が集まるようだ。
特に定年や還暦過ぎの懐かしい皆さんの参加が多くなった。
若かりしときの同窓の友、恩師先輩、後輩。
特に同じ地区とは言えども会う機会の少ないTOHOの縁あるOB。
これからも地区独自のネットワークでOB会を開いてほしいものだ。
今年は地震、週末台風があり大変な年になっている。
改めて長野だけでなく多くののOB皆さんのご健勝をお祈りいたします!
