東放学園

TOHO会

TOHOKAI
東放学園同窓会のためのTOHO会へようこそ!
今日も絶好調

2016年06月

2016年06月29日

6月29日(水)ここしばらく東京は典型的な梅雨空が続いています。湿度が高い。西は大雨だと云うのに、こちらは水源のダムが渇水状態、お天気はままならない。

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今週末からはもう7月になる。
今年ももはや半年が過ぎた!

光陰矢のごとし!年をとるほどに速く感じるのはなぜか?
レコード盤の最初の方はゆっくりと回転しているが、
終りに近づくほどに速くなる。そんな喩が合うような気がする。

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毎日が変化している筈なのだが、アッと云う間に終わってしまうようだ。

「時間とは何か?」この間TV番組でモーガン・フリーマンのMCでやっていた。
ギリシャ哲学からアウグスティヌス、現代物理学者をもってしても、
依然、明快な答えのない「時間」と言う存在。
絶対時間・相対時間・心理的時間、などなど。
わずか1時間ほどの番組ではかえって混乱を招いてしまう。
観測者の位置(光速で移動するもの)でも伸びちじみする(浦島効果)。
量子力学レベルの話でけむに巻くことが出来るのか?(存在の不確定さから推定)
時間は存在しない!それは異次元のものだからという説さえある。

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「時間とは何か。普段は知っているはずなのに問われるとわからなくなる・・・」アウグスティヌス。
なかなか寝付けない夜は睡眠薬のようにぼんやり考えることがある。

こんなことを考えるのは年金生活者のヒマ人だから・・・・。

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この頃書道展を観に行く機会が多い。
ひと頃ほどではないが相変わらず書道人口は多いようだ。
そして会派はは多数に存在すると云う。
日本は中国から来た漢字に仮名文字を加えて独自に進化してきた。
日本の書を文化遺産にという動きもあると聞く。

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韓国はハングルに移行。中国も簡略体。
だから台湾に行くと看板の旧体字に懐かしさと歴史を感じてしまう。
そこに行くたびなんだか妙な時間の緩やかな逆行が見える。

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総統も変わって台湾と中国の関係はどうなるのか。

イギリスのEU離脱が大きな波紋を投げている。
あの慎重なイギリスが目の前の感情論に支配された?
EUの大きな理念は何処に行ってしまったのか。
地続きとはいえヨーロッパは昔からいざこざが絶えないのに。

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TVを観ていたらデイトレーダーの主婦が円高のはざまの一瞬に、
何百万円を稼いだと云う・・・そんな時代でもある!

それでも、「時間」は流れていく・・・何処へ?

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2016年06月18日

6月18日(土)今日は朝から真夏の天気、暑い夏日です。今年は水源のダムの渇水、もしかしたら何年前の取水制限になったら困りますね。

0617-1映画・授業


先週、映画専門学校で教壇に立った。

階段教室は新入生でいっぱい。
久しぶりの講義で少し緊張気味。
映画製作を目指す若者たち、頼もしく映った。
なかには留学生もおり東南アジア系、欧米系の顔がみえた。
彼らはの日本映画〜黒沢明、小津安二郎、溝口健二が好きなのだ。
しっかりとした骨太な映画、日本独特の情感描写。
日本映画全盛の頃の作品にあこがれているようだ。

0617-2映画・授業2


今回わたしの取り上げた作品はソ連・イタリア合同作品。
A・タルコフスキー監督の『ノスタルジア』。
難解だが最高の映像美の作品。
中世の宗教画を観ているような気にさせる耽美的なものだ。

0617-3百合・白


今世界で映像を目指す若者はまずスマーとフォンで撮り、
編集・加工のアプリで仕上げているようだ。
極少数、低予算なのがうらやましい。
時代が変わってテクノロジーも便利に安価になったようだ。

わたしたちの学生時代には16ミリ・フイルムカメラで撮影。
編集・ダビング(音入れ)に莫大な費用が必要だった。
そのため夏休みはほとんどアルバイトで費用を捻出。
10人ぐらいのチームは必死に働いた。
真夏の肉体労働もあった、今はいい思い出の一コマ・・・。

0617-8丸い木


今日の講義のテーマは「映画の夢と無意識」。
映画という白昼夢をいかに監督が描くのか?
具体的な日常から映像のマジックで非日常へ。
極上の映画という夢を観客は期待するのだ。

0617-4氷暖簾


講義も終わって即、電車移動。
某大学へ、今度は授業を受けに、なのだ!
5年ぐらい前から興味の会った分野を深く学びたいとの思い、
一人の受講生として毎週のように通っている。

同じ日に立場が反転した軽い驚き、
今度は自分の子供より若い先生に学ぶ。
立場が変わる〜先生から学生も悪くない。
長く生きているといろんなことが起きる。
こんなことも人生の面白さかもしれない。

0617-5浅草昼


久しぶりに浅草に行った。
飲み屋のテラスから吾妻橋越しにスカイツリーが見えた。
今は昼が長いので2時間後に同じ位置からそれを撮影。
まるで違った光景にみえる。
時間のマジック!

0617-6浅草夜


先生と生徒が数時間で違う人物になる。
これも偶然のマジックなのか!?

0617-7アジサイ黄色



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2016年06月08日

6月8日(水)東京もいよいよ梅雨入り。けれど今日は昼過ぎから陽が照って、良い感じに。でも油断は禁物

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ここ二、三日東京は梅雨寒(つゆざむ)。
外出は長袖を着てお出かけなのだ。

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今年はヨーロッパ中部地区、フランス、ドイツ南部、ベルギーで洪水被害。
なんとパリではセーヌ河の一部が氾濫、100年ぶりとか。
ルーブルやオルセー美術館は休館。収蔵品は無事避難したようだ。
この頃、世界いたるところで何年に一度規模の自然災害が起きている。
氷河期(ズーッと先だが?)に至る道を地球が歩んでいるのか?

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先日、東放学園映画専門学校からゲスト講義の依頼があった。
いわゆる七夕講師(年一、二度)を務める。
対象学生は一年生、グリーンボーイ(ピカピカの新入生)。

講義内容は以前にも扱ったA・タルコフスキーの作品と技法。
30年以上前に彼の作品に魅了されてほとんどの作品を観た。
その頃「日本タルコフスキー協会」と言うおそろしくコアな団体に入会。
極めてまじめな研究者の集まりだった。そしてレベルが高い。
その当時、あの黒澤明監督も彼と会い、『惑星ソラリス』を絶賛していたほど。
わたしは『惑星ソラリス』を満員の岩波ホールで観て感激。
主人公のトラウマ(心の傷)や無意識を実体化してしまう謎の惑星ソラリス。
そして亡き妻が宇宙船に忽然と現れる。
まるで『四谷怪談』のようだ。しかし亡霊ではなく「彼女そのもの」なのだ。
彼はそこで二重の苦しみを背負うのだ・・・・。

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タルコフスキー監督の技法の一つに長廻しがある。
一つのシーンを延々とワンカットでカメラを回していく。
しっかりとした構図とカメラマンの腕。役者の演技力が絶対条件。
観客はひたすら画面を見続ける。凝視する。
余りにゆったりしたリズムに思わず眠りに誘われる。
映画は白日のもとに観る創られた夢。
そしてまた監督の夢に夢を見させてくれる。
観る者は自分の夢(無意識)に導かれていく。

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今回は『ノスタルジア』1983年ソ連・イタリア合作品を鑑賞。

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まるで中世の絵画を観るような圧倒的に美しい映像。
旧ソ連からイタリアに来たノスタルジックになっている小説家の主人公。
世界はもうすぐ終末を迎えると云う変人扱いのひとりの村人。
それを予感させる極めて移ろいやすくも儚い風景美 火、水、靄の揺らぎ。

はたして彼らに本当の意味での償いと赦しはあるのか・・・。

すぐれた映像作家の彼は前作『ストーカー』1979年ではチェルノブイリの悲劇を予感していた。
『サクりファイス』1986年が遺作となってしまった。

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先週は講義の準備で関係の書籍を再・再読。
難解な作品、学生さんたちにはこの作品の映像感覚を覚えて欲しいと思います。

次号はその報告も・・・。

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2016年06月01日

6月1日(水)先週は業界関係の総会やパーティを掛け持ちしたり、書道展を2か所も観に行ったり、TOHOのOBクラス会に参加したりと大忙しでした。

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先週は二つの業界団体の総会・懇親会が同日開催。
多少のタイムラグがあったおかげで、
両方に参加することが出来た。
会場も隣同志の駅で移動もグッとタイミング。
「神宮前」から「表参道」へ、一駅歩く。
今話題の「裏原〜ウラハラ」を通り抜ける。
モダンで洒落た若者向けのショップが軒を連ねる。
その昔は道幅も狭く、しもた屋風の家並みの静かなところだった。

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(一社)日本ポストプロダクション協会の懇親会では、
JPPA AWARDS 2016の表彰があり本学のOBが受賞。
音響技術科卒の、手塚貴幸さんが映像技術部門でゴールド賞。
オメデトウ!彼も私の事を覚えていたようだ。
これからも業界で良い作品を沢山創ってください。
2、3の業界団体の親睦会に呼ばれると、
必ずTOHOのOBさんとお話しする機会が多い。
そしていつの間にかエラクなられている。
時代は確かに変わっているのだと実感する。
こちらが年をとった分、時間は公平に流れているようだ。

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週末、台東区根岸の書道博物館に行く。
(昭和11年洋画家・書家の中村不折によってつくられた)

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『「臨書」の世界』展も最終日前日、
意外と空いていてじっくり鑑賞できた。
中国はもちろん江戸時代の書家の名品。
臨書によって大家は大家を知る。
王羲之、顔真卿の臨書を中心に、
呉昌碩、巻菱湖、頼山陽、良寛・・・多彩な顔触れ。
あっと言う間に閉館間際になってしまった。
大忙しで書のタイムトラベルをしてみた。

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表に出ると目の前に根岸・子規庵(正岡子規)があり、
夏目漱石の顔写真のポスターが目に飛び込んできた。
根岸の里はかつて文人たちが多く住んでいたのだ。
折から谷根千巡りのおばちゃんたちに遭遇。
「この辺に林家三平の家があるのよ?!」
(書道博物館の真裏がそこだ!)
聞かれなかったので教えなかった。ゴメンネ。

JR「鴬谷」から「新橋」に移動。
TOHO・OBの同期の集まりに向かう。
洋風居酒屋で延々4時間も歓談!(皆時間を忘れたようだ)
参加の半数3人は放送業界の現役、多忙の様だ。
健康の話、仕事の話、同期の連中の話題・・・。
2年振りの集まりは話が尽きない。
幹事の川口(旧姓大平さん)さん、上村、原、長谷、細田、吉川さん。
皆元気そうで良かった!
再会を期して一次会で私は帰った。

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六月になった。
もうすぐ梅雨入り。紫陽花が花をつける季節が来た。
わたしの好みでいえば額紫陽花の端正な佇まいが良い。
今年の梅雨はどんな具合かな・・・・。

雨が降る日はミステリーを読む。
今話題の北欧ミステリー、アイスランドの作家アーナルデュル・インドリダソン。
第三作が出た 『声』 を先日購入。
(どこぞの知事とはちがってもちろん自前)
書籍代もばかにならない年金生活者だけれども・・・。

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