東放学園

TOHO会

TOHOKAI
東放学園同窓会のためのTOHO会へようこそ!
今日も絶好調

2016年01月

2016年01月28日

1月28日(木)先週末、静岡TOHO会が開催されました。20名を超えるOBが参加。かつてない人数と年齢層も35歳と幅の広く、世代を超えた楽しい集まりになりました!

0128-8 明治記念館 ライトアップの木


大寒波!時節柄、静岡も寒いと思い着込んだが、
そこはやっぱり温暖な駿河の地。
東京都より2〜3度暖かかった。

行きは新幹線の「こだま」。
いつも「のぞみ」に乗ることが多いので
逆に各駅停車の旅のようで面白かった。

一時間半で静岡市。(「のぞみ」なら名古屋まで行ける)
いつの間にか政令指定都市になっていた。
しかし最近は駅や町周辺の風景が皆同じように映る。
なんとなく静岡駅はなんとなく名古屋駅に似ている。
いつからこの国は均一化の流れに乗ってしまったのか!味気ないぞ。

0128-1静岡TOHO会 集合


夕方からTOHO会がオープン。
50〜60畳の大広間いっぱいの宴席。
端から端まで15メートル、キャッチボールができそうな広さだ。
小河原会長は今後この会のサブテーマを異業種交流から、
「世代を超えた新たなる交流」へとチェンジしたいとの提案。
会長も去年還暦で考えが変わったようだ。(わたしも提案に賛成!)

0128-2静岡歓談


今回来られたOBの大半は放送業界の方々。
他の地区のOBは一般の仕事につかれている割合が多いのに、
宴席はまるで業界の2次会のようだった。
酒の肴ほ静岡名物「黒おでん」。(帰りに土産に買う)
今回の一番の年長者はアナウンス学院卒の石井さん。
今は亡き茂木先生や、池谷先生の話で盛り上がる。
今も地元で現役のアナウンサーでご活躍とのこと。(息が長い!)
また隣の席の卒業生からは人生相談?
大変な盛り上がりのまま2次会へ突入。
次回は静岡のもう一つの大都市「浜松」での声も。

0128-3静岡TOHO会 宴会


とにかくかつてない人数と盛り上がりのTOHO会。
帰りの車窓から冬晴れの富士山が見送ってくれた。

0128-4富士山


話変わって、
今年も業界団体の賀詞交歓会に招かれる。
近年参加メンバーも若手に様変わり、
日本音楽スタジオ協会の会場で音響の先生と対面。

0128-6 和田・阿部先生 japrs新年会


和田先生と阿部先生。
お二人とも学生時代からのご縁。
今や立派な中堅どころの教師。
ホントに時間のたつのが早い。
今まさに業界の中軸となっているOBとも近況報告。
東放は同業他校よりOB定着率が多いと思う。
業界の地下茎ネットワークを大切に。

0128-5 2016 japrs新年会


(閑話休題)

先週初め、わたしが今通っているD大学の文化会館で、
書の制作発表会があった。
現在「篆書」で金文を習っている。
中国古代文字が面白く、そして奥が深い。
今回は唐の詩人 李白の五言絶句「・・・弧雲独去閑・・・」
仲間から「なんか吹っ切れたようにのびのびとして良いね」と。

今年の書き初めになった。

0128-7 書展 2016 篆書


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2016年01月20日

1月20日(水)この冬、暖かかった東京も月曜日は雪。相変わらず交通機関は脆弱で各地で混乱。間引き運転、遅延、毎年同じようなニュース画像が流れた。

0120-4サロン書斎


先週本屋をのぞいていたら、
新たにカズオ・イシグロのコーナーができていて、
TVで『わたしを離さないで』のOM AIRの影響か。
この本だけすべて売れきれだった。
「何せ世界のイシグロ」で『わたしを離さないで』は、
日本でも2014年蜷川幸雄演出、多部未華子主演で舞台化。
TVドラマ化は初めて。日本にも数多くのファンがいるからか。

その第一回を観た。
「臓器提供者として生まれたクローン達の切なく、やるせないものがたり・・・」
山奥の人里離れた隔離された寄宿舎が舞台。
ある日、主人公(綾瀬はるか)たちは責任者の先生から、
その残酷な宿命を告げられる。
「・・・皆さんは人の命を救うエンジェル」なのだと。
そして数奇な運命を描く哀しいドラマが始まった。

0120-1


原作の文章は「わたしの名前はキャシー・H。いま31歳で介護人をもう11年以上やっています。」
主人公の一人称小説の回顧から始まる。

もしこの物語を無理にジャンル分けをするなら、
わたしはSFで言うパラレルワールド(並行宇宙)の物語として読んだ。
近未来、人間たちが長生きするための犠牲者(提供者)をあらかじめ用意する。
「それが人類のためなのだから・・・」と。
恐ろしい話である倫理観、宗教観を見ないふりをする。
イギリスでクローン羊が誕生したころ書かれた本だ。
こうしたサクリファイス(犠牲者)の青春ドラマが前半のストーリー。
原作では精妙で端正な語り口で読むものを引っ張っていく。
イシグロのひとつのテーマ「運命は不可避である」と・・・。

これ以上書くとネタバレになるのでこのへんで。

『わたしを離さないで』ハヤカワepi文庫 土屋政雄訳


それと先週今年初めて映画を観た。

『ブリッジ オブ スパイ』(Bridge of Spies)
〜inspired by true events
トム・ハンクス(主演)S・スピルバーグ監督。
久しぶりに映画らしい映画を鑑賞。
舞台は1957年アメリカ、米ソ冷戦のさなか。
非凡な日曜画家を装うソ連のスパイが逮捕される。
弁護士(トム・ハンクス)はかつてニュルンベルク裁判で腕をふるった国選弁護人。
トムが詳細に事件を調べて一方的な裁判に反発。
懲役刑に減刑される。(いつかこの被告が役に立つと判事に申告)

数年後その機会がやってきた。
アメリカのスパイ機がソ連領空で撃墜されパイロットが捕まってしまう。
一方ベルリンの壁が築かれている中でアメリカの学生がスパイ容疑で逮捕。
国境の橋の上でスパイ同士の交換が始まろうとする・・・。

0120-3スパイ


歴史オタクのスピルバーグ監督が選んだ時代と舞台。
今のような高度なITを駆使した情報戦ではなく、
人間臭さの残るやり取りがあった。
スパイがただの駒にすぎないのは変わりないのだが、
人が介在するシーンが多かったように思える。

映画は「画」だ。
いかに過去を再現するか、その擬似リアリティを獲得するか。
町並み、衣装、小道具・・・。
たった今見てきたような設えでなくては。
脚本はあのコーエン兄弟(『ノー カントリー』など。さすがに旨い語り口だ)
トム・ハンクスも微妙に抑えめの演技で魅せる。
対するソ連のスパイ役 アベル(マーク・ライランス)の、
静謐を絵にかいたような演技はもしかしたら、
トム・ハンクスをかなり食ってしまったに違いないと感じた。

近ごろ先の大戦の話を題材にした映画が多く作られているようだ。
資料も出そろい過去の歴史に評価が一定の見方ができるようになったからか。

それにしてもS・スピルバーグは映画オタクであり歴史オタク?
冒頭にもあったように1960年代のアメリカ社会はベトナム前の絶頂期。
わたしとほぼ同年代の監督はハイスクール時代にこの事件を知っていたかも。

過去の歴史は見方によっては玉虫色に映る。
事実を書きかえることはできないが、
記憶され、集められ、切り取られ、主観がその重さを確かめる。
その数知れない積み重ねが歴史の評価につながっていく。
時代はそれらを重ね合わせながらその時代の歴史観に収斂する。

映画はもう一つの作られた歴史観なのだ。

翻って自分史はどうなのだろうか。
自分の都合のよいように書き換えるのは勝手だ。
でも本当は他者の視点が(例えば映画とか)必要なのだ。
不可知論になる前に誰かに自分を語ってもらいたいものだ。

知っているようで知らない自分がこうして今日も存在している・・・。

今週末は静岡TOHO会だ。
自分とかかわったOBの方々「あの日あの時の」歴史を語りましょうか!

0120-2かもめ


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2016年01月13日

1月13日(水)東京は昨日今日と本来の寒い冬になった。チラチラと初雪。これからが本当の冬になるのか?温暖化が加速しているように見えるが。

0113-1


年始、一月は何かと催しものが多い月だ。
初詣、出初式、鏡開き、書き初め・・・。

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そんな中、今週も上野の美術館巡りをした。
連休のせいか上野のお山も大賑わい。
先ず国立西洋美術館で「黄金伝説」を観る。
6000年以上前、エトルリア文明。(ブルガリアのヴァルナで偶然発見された)
古代地中海世界の秘宝・黄金の装飾品が眩く展示。
きらめく精緻な黄金細工に思わず「こいつは春から縁起が好いわい!」

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ついでに常設展も見て回る。
さすが旧松方コレクション、泰西の名画ぞろい。(新規絵画展示も有った)
何やかやで2時間ほど経ってしまった。

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いそいで東京都美術館に移動!
「TOKYO 書 2016〜公募団体の今」を観る。
書の人口も意外と多い、この会は大きな団体の展示だ。
着いたとき丁度、前衛書家の講演会があって、とても混雑していた。
絵画と書道の境目の抽象化された線と余白の美しさ。
あの篠田桃紅さんも書からスタートしたのだ。

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同じ館内の下では書家の巨星たちの作品。
「感じる漢字」展を楽しんだ。
書も奥深い達人たちの墨跡はまさに漢字の不思議さを感じさせるのだ。
西川寧・青山杉雨の作品は自由闊達。
書字の奥深いところを描く、そして楽しませる。
普段街で目にする居酒屋のいい加減な文字が対極に浮かぶ。
漢字文化はもっと丁寧に表現してもらいたいものだ。

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明けて1月11日は『成人の日』。
近所の文化センターの広場には新成人で溢れていた。
雪や雨が降らなくて良かった。
この人数を観る限りとても少子化とは思えなかった。
この風景を観ると、つくづく日本は平和だと思う。
思えば50年前学生服で緊張気味に式に臨んだ自分が、
ここに犬を連れていると思うと、
時の経つ不思議さを改めて想う。

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夕方のTVニュースでは今年も荒れた成人がいたと云う。
自分の表現を無節操に短絡して表すのは稚戯に等しい。
自分の未熟さに輪を掛けるようなものなのだから。

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今週金曜日TVドラマ『わたしを離さないで』(原題:Never Let Me Go)が始まる。
カズオ・イシグロ原作の悲しい話だが。(臓器提供を宿命づけられているクローンたち)

原作からは切なさと孤独感・寂寥がベースににじんでいる。
女主人公キャッシーを綾瀬はるかがやるようだ。
暗く重いテーマだけにどんな見せ方をしてくれるのか・・・。

カズオ・イシグロ氏は英文学で1945年以降最も重要な50人の一人に選ばれた小説家。
『日の名残り』近作では『忘れられた巨人』がある。

今から少し期待している。

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2016年01月06日

1月6日(水)東京、今年はなんと暖かな正月だったのでしょう!連日春の陽気でした。OBの皆さんはいかがお過ごしでしたか?今年も年賀状有難うございました。

今年の干支は申(さる)。
災いが去る、何事にも運気がまさる・・・とか。

わたしは酉年なので来年は年男になる。(何度目か?)

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初詣は赤坂だったが、
赤坂の日枝神社は猿田彦を祀っていて、
境内には猿の置物が今年は一層の人気だ。

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1月2日には上野の東京国立博物館に初詣。

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正月にもかかわらず大層な混雑ぶりである。
わたしの年齢だと無料で観れるのだから。(生きていて良かった!)笑
おまけに今年のカレンダーのお土産があった。

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この期は常設展に国宝クラスがずらっと出現なのだ。
今日は一休さん(一休禅師)の書がお目当て。
その言葉のひとつ「門松は冥土の旅の一里塚、めでたくもあり、めでたくもなし」。

0106-6


例年正月の三が日は混雑するのだが、
兵馬俑展もあって尚更だ。
正面玄関では祝い太鼓が威勢よく打ちならされて、
ふだん静かな佇まいが一変。
年に一度新年を祝うその響きが上野のお山に木霊していた。

今年も齢を重ねることになった
改めて言う事でもないがそこそこ健康なのが一番。

0106-7


何かと生きにくい世の中と言うけど、
反対に死ににくい(医療が進んで)未来も垣間見えてくる。
全身サイボーグ化、死生観、宗教観も変わるのか?

兎に角も新しい年が明けた。
今年もOBの皆さんの御健勝を祈念します。

今月23日には静岡で久しぶりのTOHO会が開かれ、
私も参加させていただく予定です。

ブログ今年も掲載しますのでよろしくお願いします。

0106-2


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