東放学園

TOHO会

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今日も絶好調

2015年06月

2015年06月17日

6月17日(水)今日、東京は昼前あたりから突然のドシャ降りの雨。ゲリラ豪雨。

駅の軒先には大勢が雨宿り、一時間ぐらい降り続いた。
予報は曇りなのに。
何時までも止まず「本降りになって飛び出す雨宿り」の人もいた。

6月は旧暦では水無月(みなづき)。
何か変な感じではある。
一説、「みなづき」の「な」は連体助詞で「の」の意味らしい。
田んぼに水を入れる季節からの転用とか。

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近所の居酒屋に江戸文字で「水無月」の看板。
女将さんに聞いたら、お客さんが書いてくれたそうな。
なんとも粋な看板である、お客さんもね。
水商売だけに、合点がいった(ひねりがきいている?)。

話は変わるが、
先日、映画の講義の打ち合わせで学校に行ったところ、
猛禽類写真のプロ?関先生とお話しする機会があった。
「今度は戦闘機の写真を撮っています」
「空飛ぶ猛禽類ですか?どちらも精悍でカッコいいなあ!」
「私も子供の頃、中学2年生ぐらいまで
戦艦や空母、巡洋艦、ゼロ戦の模型を創っていたんです。
その頃はプラモではなく木のキットを買って、
サンドペーパーで磨き自分で着色しました。楽しかった!」
「木からですか…!」
「零戦、隼、紫電改どれもワクワクするほど美しい機体ですね」
わたしは思わず遠い目をしてつぶやていたようだ・・・。

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後日、関先生から米軍基地で撮った力作が送られてきた。
やはり猛禽類の擬人化の様な戦闘機たち。
ながいタマ(超望遠レンズ)を使った作品。
どれも実に美しいフォルムなのだ。
重厚で機能美にあふれ、
そのうえ音速で空を駆ける凄い奴ら。
金網越しに手ぶれもせず、望遠で撮るのは凄技なのだ。
金属の塊が空を飛ぶなんて!というが、
自分はそんなこと考えもしない。当然なのだ!
軍事とか戦闘とかそんな言葉をすんなりとはずして、
ただただその存在の美を楽しもう。

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マニア、オタクはそれらの醸し出すイメージに酔っているのだから、
何にもしなくて批判しているだけの文句言い屋にはなりたくない。
自分の足と時間と真剣に汗を流せ。
趣味の世界はかなり奥深いことが分かる筈。

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今回はジェット戦闘機と猛禽類の写真集。
カットバックしてみるとその相関性が解る。
空飛ぶ勇者たちの姿をじっくりと楽しもう!

関先生今回も色々お気遣いいただき有難うございました!!
また新作があったらご紹介ください。有難うございました。

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2015年06月11日

6月11日(木)東京も梅雨入り。今朝は晴れていますが夜は雨の予報、やはり湿度が高めです。来月の下旬まで続くとのこと、OBの皆さんも体調を崩さぬようにお元気でお過ごしください。

0611-1-2薪の火


先月末、例年のお声がかかる映画専門学校の講義がありました。

教場は新たに音響の校舎になった清水橋校。
新一年生にタルコフスキー監督の
『ノスタルジア』1983年(ロシア・イタリア合作)を鑑賞。
一昨年と同じ作品だが、講義内容は監督の技法に焦点を当ててみた。

いわゆる「長回し」ワンカットでそのシーンをカメラを止めずに永く見せる方法だ。
永く永く異常と思えるほどの時間の長回し。
対象の注視→そして凝視が喚起するその本質へと、
見慣れた日常から何か不思議な違和感。
(手あかのついた言葉や約束事から解き放たれた映像)

0611-1ノスタルジア


私はタルコフスキーが大好きだ!
(映画美のためなら何でもする)
30年ぐらい前に「日本タルコフスキー協会」なる団体に入っていたほどだ。
誰かがタルコフスキーの映画は、
必ず寝てしまうシーンがあると言っていた。
自分もこの作品では主人公が、祈りのローソクの火を消さぬよう
慎重にゆっくりとゆっくりと歩くシーンだ。
ここでは主人公の呼吸と、見る者のリズムがシンクロして、
ある種の緊張感の持続に堪えられなくなり寝てしまうのだ・・・。

彼の作品は「スリリングに眠い」のだ。
学生の中にも、彼の作品を見ていたものが何名かいるようで嬉しい限りだ。
まるで中世の宗教画を見るように、
この映画の映像はとにかく緻密に美しい。

無意識・夢・長回し・・・。
学生さんたちに、こちらの思いが伝わればと思った。

0611-2japrs


6月末から昨日までは所属している協会の総会やパーティが続いた。
懐かしいOBがたにお会いすることができた。
とりわけ放芸1期生(そのころは映像デザイン科だった)の斎藤行成さん。
40年前の伝説的OB、現在もこの業界で活躍中なのだ。

0611-3斎藤ゆきさん


藤浪しのぶ さんは同じく放芸・塩浜先生クラス。
久しぶりにお会いしたが、
学生時代も存在感のあった彼女、今は業界で営業部長とか。
よりパワーアップされた感じ。
毎年のように懇親会やパーティに出席させていただいているが、
このところメンバーがより若手の方にシフトしているようだ。
世代交代が緩やかに進んでいる。
その中でもTOHOのOBが頑張ってこれからの業界を支えてほしい。

0611-4忍ちゃん


とにかく中身がたくさん詰まった2週間だった。

「忙中閑あり」で、
カズオ・イシグロ 著 新刊『忘れられた巨人』を読み始めた。
毎作違うスタイルの小説は嬉しい。
今度の作品は、アーサー王伝説後のイングランドが舞台。
老夫婦が息子のもとへ苦難の旅するファンタジィ。
ぞくぞくするほど面白い内容。巧みな語り口・・・。
もうすぐ読み終わる予定だ。
早読みするのが何故か勿体ない気がするのだ。

読後感想はまたの機会に…。

0611-5忘れられた…


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