東放学園

TOHO会

TOHOKAI
東放学園同窓会のためのTOHO会へようこそ!
今日も絶好調

2015年03月

2015年03月25日

3月25日(水)東京の桜の開花、少し早くなったようですね。とはいえ朝晩はまだ寒く、花冷えの冷たい風が肌を刺します。OBの皆さんも季節変わり目にご注意を!

0325-1黄水仙


先日神田の居酒屋に行った。
「みますや」
学生時代から通っている店だ。
アルバイトの給料日には仲間たちと決まったようにと飲み会。
安い焼酎とメインディシュ?は肉豆腐。
映画論や哲学論文芸論と話は尽きなかった。
酔って騒いで隣のM大生とケンカ!
しばらく出入り禁止に。
原因は学生運動の事のようだった・・・。

この店東京で一番古い居酒屋?(明治の創業)
佇まいは昔と全然変わらない。
メニューの多さも依然として豊富。
が、でかい豆腐と牛肉たっぷりの肉豆腐は売れ切れ!残念!!
でも予約が取れたのが奇跡のようだ。
こんな古い店がまだあること自体が驚きなのだ。
半世紀を過ぎても変わらない場所が健在、なぜかほっとさせる。
また近いうちに行ってみようと思う。

0325-2 みますや


先週末、映画『イミテーション・ゲーム』エニグマと天才数学者の秘密〜を観る。

現代のコンピュータの先駆者、アラン・チューリングの波乱に満ちた物語だ。
主演はもうこの人物しかない。ベネディクト・カンバーバッチ。
TVで現代のシャーロック・ホームズで一躍名を上げた。
孤高、天才、変人をやらせたら世界一の役者。
役どころは彼に瓜二つのような天才、アラン・チューリング。

第二次世界大戦、ドイツの超難解な暗号器「エニグマ」の解読に挑む。
超高速度の電算機を開発して対抗するが試行錯誤の毎日。
彼の傲慢な振る舞いにチームからスポイルされるがやがて和解。
エニグマの秘密は簡単な日常の会話にキーワード(パスワード)があると突き止める。
こうして敵方の暗号を解読したお陰で1,400万人の連合軍の命を救った。
しかし戦後のチューリングは不遇だった。
彼には誰にも言えない重大な秘密があったのだ・・・。

主演のカンバーバッチは孤高の天才をやらせたらNo.1。
久しぶりに出てきたいい役者だと思う!

0325-3イミテーションゲーム


私はSFやサイエンス物が好きだ 文系なのに。
『2001年宇宙の旅』の人工知能コンピュータ HAL。
『地球爆破作戦』のコンピュータ、コロっサス・・・。

A・チューリングはあの有名な「チューリング・テスト」を1950年発表。
「ある部屋に機械Aとタイプライターの前に人間Bが居り、
質問者Qは別の部屋に置かれたタイプライターの前に座っている。
QのタイプライターはAおよびBのタイプライターと連結されており、Qは
これを介してAとBに数々の質問を発する。その結果、AとBのいずれが
人間であるかをQが決定できないないならば『機械Aは思考できる』と判定する。」と
〜今でいう人工知能(A.I)理論の始まり。
映画『ブレード・ランナー』でもアンドロイドと人間を見分けるためのテストは
チューリングへのオマージュだろう・・・。

0325-4モクレン


そりから60年余り人はスマホという小型コンピュータを持つ。
チューリングがこれを見たら何と思うのか。
生活の仕様が変わってきている。
さまざまなマシーンに人間が使い使われている。
人間がマシンに近づいている?
人間の多様性複雑性が効率主義のため失われつつあるようだ。
「早く答えを見つけなくては!」
コンピュータ化した人間が現れている。
とくに現在の言語表現はスマホ用語のように軽く薄い。
マニュアルどうりに動く若者。
それが無いととんでもない判断を下してしまう。

高校の先生が猫を生き埋めにした事件!

予断を許さない世の中
でも情けのない人々がこれからも多数出てくる?!

少しでも長生きするといろんな目に会う機会が多そうだ

0325-5賽銭箱


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2015年03月18日

3月18日(水)東京は昨日今日とめっきり春めいて、ポカポカ陽気。思いっきり薄着をしたらやはり夕方はチト寒いのでウインドブレイカ―を着て散歩。早咲きの桜を見ながら。

0318-1


先日、自転車を盗まれてしまった。
鍵を掛けておいたのに残念!

そう云えば学生の頃よく観た映画の一本。
『自転車泥棒』1948年イタリア ヴィットリオ・デ・シーカ監督。
第二次世界大戦直後のイタリア・ローマ。
失業者の溢れるローマ市内。
ポスター貼りの仕事にありつくために自転車が必要な父親。
ようやく手に入れた自転車をすぐに盗まれてしまう。
息子の為にも職が必要。
そこで父親は思い余って人の自転車を盗んでしまうが、
すぐに捕まってしまうのだ・・・。
皆が貧しかった終戦直後の巷での悲しい話。

映画史ではイタリアン・ネオリアリズムの傑作として位置づけられている。
なんとも救いようの無い話なのだが、
(そののちのイタリア映画に影響を与えていた)
終戦直後にはこんなことが無数にあったようだ。
この映画はあくまでも淡々と、
非情と思えるほどに人物や街を描く。
ドキュメンタリータッチの映像はかえってクールさを増幅。
主人公に同情や共感は無く突っ放した映像表現。
「これが現実なのだ!」と言うかのように。

日本でも戦後のドキュメンタリー作家はデ・シーカ監督の
手法にかなり影響を受けていたようだ。

0318-2


最近よく見るテレビドキュメンタリーは、
(この頃ドキュメンタリー番組が少ないなか)
NHK総合の『ドキュメント72時間』
多くの人々がその場所に集まり去っていく。
いわゆる定点カメラが
その場所の人間模様を淡々と描く。
ただそれだけなのだが72時間の
人生模様が様々伺われて面白い。
金券ショップ、おでん屋、自動車教習所、神戸のオッパイ山公園・・・。
何気に多少縁ある人々が集まる場所をチューニングしている。
そこにチョッと立ち寄る人々の72時間のミニドラマが展開。
スライスされた人生を垣間見るのだ。
いろんなことを抱えながら今を生きていく私たち。
カメラとインタビューは淡々と写し取るだけ。
過剰にならないのが好いのだ。

地上波のいつも同じタレントが出ているバラエティ番組は観ない。
BSかCATVの海外ミステリーを観ている。
日本語吹き替えより字幕の方がなぜか好きだ・・・。

0318-3


先日TOHO学園も卒業式を無事終えたようだ。
また新たにTOHO会のメンバーが増えた。
ご同慶の至り!!
これから新卒業生の皆さんはTOHO会の層の厚さを、
身近に感じる機会が大いにありそうです。
大丈夫!
OBの皆さんはきっと優しく接してくれるはずだから。
そんな出会いが、これからあるので心強いと思います。
焦らずゆっくりとガンバレ!

今年の桜(ソメイヨシノ)は来週には開花だそうだ。
ドンチャン騒ぎの花見より、
街角や公園でひっそり咲いている花を、
のんびりと見ていたい。
何せ年一度のことなのだから。

0318-4


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2015年03月11日

3月10日(火)今年はよく雨が降りますね。そして寒い。きょう東京は朝から今にも泣き出しそうな空模様。そこまで春は来ているのに。

0311-1桜(小学校)


あれからもう4年。3.11

あの日東京も寒かった記憶がある。
もうだめかと思った位、揺れに揺れたビルの7階で、
付近の柱に捕まって鎮まるのを待った。
帰路は超超満員の電車に乗り、明け方帰宅・・・。

復興が遅れに遅れているようだ。
国の手際の悪さに失望している。

それでも今年も桜は咲いた。
近所で一番早咲きの桜は小学校の正門前だ。
寒さにも拘らず開花していた。
この寒さが続くなら今年は桜の開花は遅くなるかも。
早く満開の木の下を、花吹雪の中を歩きたい。
1〜2週間は花に浮かれ、酔うのだ。

0311-2手洗い場


(閑話休題)

先日、新聞のコラムに、
「消えゆく鼻濁音」の記事があった。
ガギグゲゴには通常の濁音と鼻に抜いて柔らかく発音する、
鼻濁音がある。
記事では日常で使用している人は5人に一人だそうだ。

かつて東京アナウンス学院では、
鼻濁音の発音発声をいやというほど教えていた。
東北地方の人は比較的というか生来、鼻濁音ができていた。
濁音をそのままガッと発音せずに、
柔らかく、たとえば「ガ」ではなく
「ンガ」と云うニュアンス・・・。

当時、先生方もNHK派は共通語(標準語と云わず)を目指し、
民放派は地域知己の生きた言葉を目指していた。
論争がそのまま諍いになってしまった。

特にアクセントに関してはNHK派はおおむね平板に、
民放側はその多様性を大事にと、
それから数十年、アクセントは平板化の道をたどる。
コンピュータの進化のように、
最大公約数的な折り合いをつけながら、
今後もしかしたらSF映画のロボットがしゃべるように
「ワレワレハチキュウジンデアル・・・」
マシーンに人間が近づいていく。

0311-3石灯籠


テレビのバラエティ番組で若い女性が、
「ヤバイ」を連発していた。
本来裏稼業の隠語を喜々として使うのは・・・、
言葉は時代とともに退化する!のか?
東京ことばも衰退の一途をたどっているらしい。
山の手ことば、下町ことば。
早口でまくしたてるのは下町ことば。
丁寧に優しく言うのが山の手ことば。
私は下町ことばで
せっかちなしゃべりをする時がある。
そんで(それで)、しがし(東)の空に
しこーき(飛行機)がしゃっき(百機)。

あさしひんぶん(朝日新聞)
うでダコ(ゆでダコ)あすんで(遊んで)・・・。
東京ことばは立派な方言なのだ。

もちろんパソコンの変換にはないのだ。

0311-4石鉢


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2015年03月04日

3月4日(水)今日、東京は歩いていても少し汗ばむくらいだ。春近し!  でも明日はまた肌寒い日になるようだ。三寒四温が始まった?

0304-1


先週末、クリント・イーストウッドの『アメリカン・スナイパー』を観た。
昼間の時間帯のせいか込んでいた。

戦争映画をどう撮るのか。
今度はイラクに4度も従軍して成果を上げた
「伝説の(レジェンド)男」スナイパーが主人公だ。
彼のテーマは「国を守る」事だけ。
心はイラクに置いたまま。

結婚して帰国の度に妻との溝は深まる一方。
やがて最後の従軍から帰るとPTSD。
心的外傷後ストレス障害に蝕まれてしまう。
そんな彼を救ったのは
同じ悩みを持つ帰還兵・傷痍軍人のケア。
少しずつ回復に向かったのだが・・・。

実話ををもとにした映画を、
イーストウッド監督がどう映像化するのか。

0304-2


アメリカは依然として銃社会だ。
それを賛美する様な英雄像にはしない。
戦場はドキュメンタリータッチ。
家庭はホームドラマ的映像。
その落差を見せつけドラマを奥の深いものにしている。
どうも我々は戦争映画が始まると
その主人公に肩入れをしてしまう傾向がある。
シューティングゲームの様に知らずに、
死んでしまう側より生き残って戦う主人公を応援している。
だから単なる反戦映画は怖い。

この作品も最後のシーンで戦争映画が陥る罠を避けた。

『ディア・ハンター』マイケル・チミノ監督作品 1979年。
戦闘シーンより怖いロシアンルーレット・・・を思い出す。
あれはベトナム戦争の話。

それにしてもイーストウッド監督は映画作りが上手い。
どんな作品もレヴェル以上だし、見せる。
84歳という年齢を感じさせない柔軟な映像表現。
これからも期待するのだ。
年を取れば枯れた描写になって行くが、
そんな言葉は彼には無いように思える。
滑らかな語り口、しっかりとした映像描写。
もしかしたら偉大な映画職人なのか! なのだ!!

大先輩、イーストウッド監督に脱帽!

0304-3


先週福岡のTOHO OBの長友 洋さんから
東京に行くので会いたいとのTelあり。
昨日同級生の齋藤行成さんと三人で飲みました。

彼らは放送芸術科の前身 映像デザイン科の一期生
東放学園が産声をあげた時に入学してきた
私の初めて担任した学生さんたち。
(彼らとは年もあまり変わらない)
今でも全員フルネームで覚えているほど、
少人数クラスだが皆映画や映像作家を目指していた。
あれから40年あまりの月日が流れた。

長友さんは相変わらず写真嫌い。
自分で撮るのは好きだが、撮られのはいやだと、
全然変わっていない。
福岡の制作会社でNHKの旅番組のプロデューサー。
自分の企画構成でやったそうだ。
(オンエアで彼の名前を見つけた)
今年定年で、今後はフリーの仕事と大学の非常勤講師。
今後は世界に売れるようなドキュメンタリー番組を創りたいそうだ。
まだまだやりたいことが沢山あると云っておられた。
齋藤さんも会社を立ち上げ自分で
撮影・構成・仕上げをしている。
彼とは不思議な縁がありこのところよくお会いしている。
お二人ともいつも何かに夢中になって居り、
自分の好きな仕事をしている。
だから長続きしている訳だ。
元気な秘訣はそこにあるのだろう。

昨日お会いして、お二人とも元気そのもの。
これからもご活躍を応援します!

0304-4


PS:ブログの写真の解像度が低いのはガラケーのカメラと年のせいです!?
編集してくださっている方は目いっぱい解像度を上げて頂いていますが・・・
スミマセンです。

toho_sakuma at 17:00映画・TVTOHO会・OB この記事をクリップ!
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