2013年08月
2013年08月28日
8月28日(水) まだ日中は暑いけれど、朝夕はグーンと涼しくなってきた。夕方にカナカナゼミが鳴き出すと、本当にこの夏も終わりかなと思う。こころなし日が短くなって来ましたね。

先日、久しぶりに映画を観にいった。
『終戦のエンペラー』
じわっと小ヒットしているようだ。
日本の敗戦で
昭和天皇の責任をどうするか。
主人公のボナー准将(日本人が恋人だった)が主人公。
日本の将来や混乱を考慮していた。
占領軍の最高責任者マッカーサー(トミー・リー・ジョーンズ)は
昭和天皇(片岡孝太郎)と謁見。
旧日本軍の戦犯は刑に処されたが、
天皇は国の象徴として守られた…。
思ったより
ドラマは淡々としていた。
もっと波乱があるのかと
思っていたのだが。
今でも敗戦とは言わずに
「終戦」とした意味が分かる気がする。

それにしても
平日の午後にも拘らず、
客層はほとんど高齢者だった。
それらの意味することは何だろうか?
隣の映画館では
『風立ちぬ』を上映していた。
昭和の歴史レジェントは
音もなく地下水のように流れている?
なにが本流なのか?
語るほど、知るほど
曖昧になる昭和の出来事。
だれがどんな方向に
再編しているのか。
結構不気味と感じるのは
年をとったせいなのか。
本当の語り手は
数少なくなっていく一方なのだが。

先週末、
近所の河川敷を犬と散歩。
涼しい風が吹いていたので、
彼も自発的に走り始めた。
やはり暑さが苦手だったので、
満を持してのRUN・RUN。
久しぶりに野生に還ったようだ。
土手に名も無い花が咲いていて、
季節の代わり目を告げていた。
今年の夏は
猛暑に、スポット豪雨。
雷も多く、
花火大会がいくつも中止になってしまった。
残念!
直前の大雨で
ずぶぬれのゆかたの若者たちのニュース映像が、
今年の夏の非情な一面を写していた。


今年も公営のプールに行った。
1時間100円。
自分にはその時間で充分。
20年近く開設しているが、
一年間のうち営業はひと月余り。
夕方の回は
ほとんど子供はいない。
近くの公園の蝉しぐれを聴きながら
水に浮き空を見上げると、
心なしか空が高く感じた。
2013年08月21日
8月21日(水) 酷暑の最中、家の近所では今夏祭りの最中、子供たちよりお爺さんたちがガンバってイベントを盛り上げようと走り廻っている。もうすぐ秋の筈だけど…。

先週末、
私の上の世代の先輩と
一年に一度の会食会が
霞が関ビルで開かれた。
気がつけば
もう30年あまり続いている会だ。
初めの頃は千葉の民宿で。
ゴルフをして、
その晩は夜っぴての宴会。
みな体力と気力で溢れていた。
けれど、
近年になって現役を上がり、
みな少し大人しくなり、
泊りなしの宴会だけになってしまった。

先輩たちも、
もういい年になられた。
しかし皆、
元気にバイキング料理を食し、
そして相変わらず飲む。
私がこのメンバーでは
まだ若い方なのだが、
先輩たちのエネルギッシュな様子に、
逆に刺激を頂いてしまうのだ。
折から
霞が関ビルの最上階からの夕日の色は、
イギリスの印象派、タナ―の絵のように
格別に美しかった。
それと
窓際に飾ってあるホウズキも
不思議なバランスで心に残った。

(閑話休題)
日本は
超高齢化社会になっている。
平均余命もわずか数十年で
10歳近くも伸びた。
それに反して
若い世代がが少ない。
この影響は
いろんな方面で大きなものになる。
言うまでもないが、
これからは若者を中心とした
経済の安定を目指してほしい。
単に効率やグローバル化一辺倒なあり方を
考え直さねば、
資本主義社会の悪しき富の偏重が増すだけ。
豊かなモノ社会、デジタル化で
何時でもどこでもつながる社会。
アベノミクスは
強気の経済主導主義?
日本も一旦鎖国して、
国内需要だけでやってみたらどうか。
この文章は、
当たり前の一般的無内容でしたね。
なんて思ったりするこの頃。
(寝言だけど)
そう云えば最近、
電車で席を譲られたことがあった。
白髪頭のジイさん、若者に感謝!
長生きはするものですね…。


(閑話休題)
派遣法が改正されるようだ。
特別な技能・技術者だけに
限定された派遣法が、
20数年で
限定業種の枠をなくす動きなのだ。
放送業界の多くの
番組プロダクションの派遣社員は、
その誇りを奪われかねない。
放送と云う職能は特殊なのだから、
誰でもすぐに出来ないものなのだ。

2000年に製造業も派遣で良いと
法改正されてから、
派遣法の持つ本来の意味合いが
消え出して、ついに悪い方へ。
このままだと
放送業界が大混乱するかも。
この方面で働くOBが
振り回されてしまう。
いわく、
「業種」から「人へ」
の転換だそうだ。
失業率を下げるためには
「限定業種」の垣根を
外した方が良いとの判断。
誰でもすぐに
放送マンになれるわけがない。
小さな制作プロダクションは、
その上3年間しか派遣できないという。
制限まで出来てしまったら
大弱りになる。
この改正も
大きな資本力のある組織の為のものなのか。
弱者・少数を守るのも
民主主義の根幹なのだから…。


TBS系のドラマ番組、
『半沢直樹』が面白い。
大手銀行の内幕のドラマ、池井戸潤原作。
「オレたちバブル入行組」
「オレたち花のバブル組」
痛快な主人公・堺雅人のキャラが良い。
「やられたら、倍返し!」
流行語になりそうだ。
メガバンクの内部人事あたりも面白いが、
査察(検査)に入る
国税庁の役人黒崎(片岡愛之助)の
気持ちの悪くなくほど濃い「オネェ」ぶりキャラ。
原作もそうだが、
テンポが良い。
それに
銀行全体を冷ややかの観る
主人公の視点。
金融資本主義の権化は
ヤクザと変わらないと
喝破する啖呵も好い。
第三作
『ロスジェネの逆襲』
も読んでしまった!
読書で暑気払いでした!


2013年08月07日
8月7日(水) 昨日から仙台の七夕が始まった、復興を祈念して一層賑やかそうだ。200万人の人出が予想されているらしい。先々週のような豪雨だけにはならないように祈ります。
今日は久しぶりに夏空!
昨日までとは湿度が違って
カーンと暑い。
なるだけ日陰を選んで歩く。
犬の散歩もそうだ。

毛皮をまとっているのだから、
想像を絶する暑さだろう!!
蝉がシーシーと鳴いて、
向日葵が陽ざしの中でスイング。
♪サマ―タイム♪を
唄っている。
まだ当分、
この天気は変わらないそうだ。

先週末、
買い物があって
神田神保町に出かけた。
10数年ぶりに
純喫茶「神田白十字」に入った。
幸い客もわずかなので、
写真を撮らせて頂いた。

学生時代、
良くサボりに入ったところだ。
学生の街のランドマークだったが、
今や客層も中年以上が多い。
アルバイトと思しいボーイさんに
聞いてみた。
「ここ出来てからもう何年ぐらいかなァ?」
「戦後間もなくできたようです、
先ほども60年振りとの年配の人が
いらしゃいました」
「…わたしは50年前ですけどね」
「…」

学生の街の喫茶店は
マック等に様変わり、
コーヒーが格別おいしかった
純喫茶「エリカ」は長らく休業中。
レザーシートの椅子、
砂糖つぼと金属のミルクピッチャー。
クラシックと
コーヒーの香りだけの静かな空間。
読書、
瞑想、
妄想、
音楽鑑賞。
もちろんスマホは無い。
真夏の午後の喫茶店は
ホントに静寂が友達だった。
(多くの友人たちは故郷に帰省していた)

そのころ読んだSF、
ロバート・A. ハインライン著、
『夏への扉』1957年(1963年 ハヤカワ書房SFシリーズ)。
1970年近未来(この小説の設定では)、
家庭用ロボットの開発と
タイムマシン、ワープロ、愛猫…。
主人公は2001年の未来に運ばれる。
(これを読んだのが1965年あたりの夏)
未来から過去へのタイムトラベル。
(歴史改編の倫理は?)
誰もが思い浮かべるテーマかも
(過去の自分を消去するとか…)

今や私は、
タイムマシーン無しで2013年まで
何故かたどり着いた。
未来は誰も知らない。
過去は都合良く語れるが、戻れない。
だからこそ、
現在をしっかり生きることだけなのかもしれない。
ただ、
今日はこの「白十字」と云うタイムマシーンに乗って、
ひと時過去への扉を再び開いたような気がする。
白髪頭のオジサンが目を細めて
コーヒーを飲んでいる。
夏の午後の昼下がりのありふれた光景。
まだ夏は終わらない…か。
“THE DOOR INTO SUMMER(原題)”

昨日までとは湿度が違って
カーンと暑い。
なるだけ日陰を選んで歩く。
犬の散歩もそうだ。

毛皮をまとっているのだから、
想像を絶する暑さだろう!!
蝉がシーシーと鳴いて、
向日葵が陽ざしの中でスイング。
♪サマ―タイム♪を
唄っている。
まだ当分、
この天気は変わらないそうだ。

先週末、
買い物があって
神田神保町に出かけた。
10数年ぶりに
純喫茶「神田白十字」に入った。
幸い客もわずかなので、
写真を撮らせて頂いた。

学生時代、
良くサボりに入ったところだ。
学生の街のランドマークだったが、
今や客層も中年以上が多い。
アルバイトと思しいボーイさんに
聞いてみた。
「ここ出来てからもう何年ぐらいかなァ?」
「戦後間もなくできたようです、
先ほども60年振りとの年配の人が
いらしゃいました」
「…わたしは50年前ですけどね」
「…」

学生の街の喫茶店は
マック等に様変わり、
コーヒーが格別おいしかった
純喫茶「エリカ」は長らく休業中。
レザーシートの椅子、
砂糖つぼと金属のミルクピッチャー。
クラシックと
コーヒーの香りだけの静かな空間。
読書、
瞑想、
妄想、
音楽鑑賞。
もちろんスマホは無い。
真夏の午後の喫茶店は
ホントに静寂が友達だった。
(多くの友人たちは故郷に帰省していた)

そのころ読んだSF、
ロバート・A. ハインライン著、
『夏への扉』1957年(1963年 ハヤカワ書房SFシリーズ)。
1970年近未来(この小説の設定では)、
家庭用ロボットの開発と
タイムマシン、ワープロ、愛猫…。
主人公は2001年の未来に運ばれる。
(これを読んだのが1965年あたりの夏)
未来から過去へのタイムトラベル。
(歴史改編の倫理は?)
誰もが思い浮かべるテーマかも
(過去の自分を消去するとか…)

今や私は、
タイムマシーン無しで2013年まで
何故かたどり着いた。
未来は誰も知らない。
過去は都合良く語れるが、戻れない。
だからこそ、
現在をしっかり生きることだけなのかもしれない。
ただ、
今日はこの「白十字」と云うタイムマシーンに乗って、
ひと時過去への扉を再び開いたような気がする。
白髪頭のオジサンが目を細めて
コーヒーを飲んでいる。
夏の午後の昼下がりのありふれた光景。
まだ夏は終わらない…か。
“THE DOOR INTO SUMMER(原題)”
