2013年05月
2013年05月22日
5月22日(水) 今年の気候は何か変ですね。突然の夏日や低温、そして強風。昨日はアメリカで竜巻発生。自然には逆らえないけれど、地球規模で異常気象なのでしょうか。
今日は朝からさわやかな好天気。
と言え、又これが暑い。
昨日も蒸し暑かった。
アメリカのオクラホマでは大きな竜巻が発生し、
大きな被害が出ている。
日本でも最近、竜巻の被害が出始めている。
アメリカでは竜巻専門の予報士がいるらしいが、
それでも間に合わなかった。
大地震・津波等など、
自然の脅威はまだまだある。
人間は自然のほんの一部分。
何でもかんでも、
科学で対処できるわけもない。
もっともっと
謙虚であらねばと思う。
……閑話休題……
映画「舟を編む」を観た。
三浦しをん原作のベストセラー小説の映画化。
辞書作りという
気の遠くなるような、
果てしなく地味で、
粘り・根気が求められる話だ。
原作は地味な話を単に苦労話とせず、
時代に応じた改訂版づくりの面白さを伝えている。
原作と映画を比較するのはナンセンスだが、
これはそれでよく出来ていた。
主人公の若き編集者・松田龍平が良い。
俗人離れしたオタクの雰囲気を
うまく出している。
同じ原作者の「多田便利軒・番外編」の演技も良かったが、
またよりインテリジェンスを要求される役に
うまくハマっている。
平日にもかかわらず
大入りだった。
若いカップルが多いのは
原作の影響も大きかったのでは。
宮崎あおいもキリッとした演技で好演。
数日後NHKのBSで、
改訂を巡る二人の編集者のドキュメンタリーを観たのも
辞書を巡る知識が広がった。
2013年05月15日
5月15日(水) 東京はやっとさわやかな五月晴れの日々になった。しかし真夏の気温になった昨日には、ビックリ! 外出には帽子とサングラスが必携になってくるかもしれない。
今日も朝方は
涼しい5月の風が吹いていたが、
午後になると気温が上昇。
コンクリートジャングルの都心は
例年のように照り返しで暑くなって来た。
おととい、
新宿副都心に出かけた。
帰り道で住友ビルの木陰で一休み。
ふと見上げると、すぐそばに
コクーンビル(繭玉のような)が見えた。
新ランドマーク(以前は朝日生命ビル)だ。
高層ビルの中でも
異彩を放っている。
東京の風景は
それこそ一年単位で変わっていく。
永井荷風の『日和下駄 〜東京散策記〜』。
長身痩躯で下駄をはき、
雨傘を持ち、
カランコロンと歩きながらつぶやく。
散策好きの荷風が
浅草の今戸橋が鉄橋になったり、
江戸川の護岸がセメントで固められて風情がなく、
街がどんどん変わっていくのを嘆いていた。
大正3年(私の父が生まれたころ)の頃だ。
街は生き物。
特に江戸〜東京は
いつだって当たり前のように。
この地は何時だって
デジタルっぽく様相を変える。
見上げれば摩天楼の空に、
初夏が渡っていた。
〜閑話休題〜
そう云えば、
調べて見て分かった。
前回のブログで
フランシス・ベーコン展に触れたが、
あの異形の描かれた姿は
実は今でも異彩を放っている映画監督、
デヴィット・リンチの作品の雰囲気。
『イレイザーヘッド』
『エレファント・マン』
『デューン/砂の惑星』
はベーコンの影響を深く受けているようだ。
いまさらながら納得。
あの強烈なイメージは、
そんな源流があったのかと。
連休明けに
成田山・新勝寺に行った。
何年振りだろうか。
平日にかかわらず、人出は多かった。
京成線とJRが近くにあり、
それなりに便利だ。
お約束のように
ウナギを頂いて、参拝。
本殿の上の庭園を巡って見た。
古い池や築山が昔変わらぬ佇まいだ。
そばに書道博物館も有り。
千葉にゆかりの書家の作品と、
近世・江戸時代の名筆が堪能できた。
先週の日曜日は母の日。
娘がカーネーションを届けてくれた。
私は母に何の孝行をしたっけ。
何時も心配ばかりかけていたようだ。
親孝行したい時には親は無し…。
成田さんにしかられた。
深夜、何気にTVを観ていたら、
地元のCATVで
TOHOのスタジオ番組が流れていた。
デジタル化した
杉並校舎スタジオで収録されたお笑い番組。
スタッフはもちろん学生。
バックパネルのTOHOのロゴが
鮮やかに目立った。
学園創世期とは天と地ほどに違う設備。
現場の先生方、
これからも良い学生さんを多く育ってて下さい!!
何か今年は
初夏があっという間に終わって、
酷暑の夏になるかもしれない予感。
こんなジェットコースターのような気候で
風邪が流行っているようだ。
OBの皆さんも御身体を大切に。
2013年05月08日
5月8日(水) 今年の4月は雨が多かったり、強風が吹いたりで、例年になく寒い春となりましたが、OBの皆さん、連休はどうでしたか?
今年の連休は
中休みがありましたが、
毎日のように出かけていました。
それから連休前に
OBの会社訪問。
30年前の放送芸術科の卒業生、
松宮英治さんと堀場剛さんだ。
堀場さんとは
20数年ぶりの再会となった。
松宮社長の会社はBS、CS放送その他、
映像関係イベントなど
兎に角何でも細かく
マルチに展開されているようだ。
これからの映像制作会社の在り方の
一つかもしれない。
お二人とも働き盛。
これからも
がんばってください!
さて後半の連休は
皇居の近く、竹橋の
東京国立近代美術館
『フランシス・ベーコン展』だ。
まとまった彼の個展は
初めて見る。
「知識は力なり」でおなじみの
イギリス中世の哲学者と同名(遠い祖先とか)。
さて彼の作品は
人物の顔が
ゆがんだり溶けだしている。
立体派のそれとは
全く違う描写。
写真でスローシャッターを切った時に起きる
歪みの様だ。
手振れ写真!
人間、肉体としての存在に寄り添う不安。
時間のズレが空間のゆがみに転移する。
日常のもの在り方から異形の物質へ。
暗闇でカウンターパンチに似た衝撃が走る。
暗い色彩、
溶けだした顔たち、
犬もなぜか壊れかかっているのだ…。
重く、沈む気分を和らげてくれたのが、
途中の階にある
『見晴らしの良い部屋』だった。
目の前に皇居のお濠と緑が広がって、
何故か救われた気分だった。
全く気分を変えようと
上野の西洋美術館に行く。
『ラファエロ展』だ。
気品のの高い優美な
『聖母』を観るためだ。
どんな画家の作品より
優しく美しいマドン。
やや込んでいる場内も
しわぶき一つ立てないほど、
やさしい静けさに満ちていた。
この御顔の神々しさは何だろう。
抱かれた赤子はなんと幸せなのか。
ラファエロ・サンツィオ
“イタリアルネサンスの巨匠”
“ダヴィンチ、ミケランジェロに並ぶ
夭折の天才画家”
“聖母子の画家”
18世紀、
トスカーナ大公が生涯手放さなかった作品。
こちらも、家でも、
じっくり楽しみたいので、
とても立派な画集を
思い切って購入。
(清水の舞台から二度飛び降りて!)
何故か心持が
ふんわりと幸せになっていたのだ。
こどもの日、
河原に散歩に行ったが、
川沿いに鯉のぼりが風に乗って
勢いよく泳いでいた。
久しぶりに面白い写真が撮れた。
後ろ向きの鯉が、
アーチ橋の向こうの空の向かって
登っていく姿が美しかった。
2013年05月01日
5月1日(水) もう!と云うか、やっとというか5月になりました。雨と風の4月が終わり、本格的な春の到来、暑い夏が来る前にと思って、連休にもかかわらず出かけてみた。
先週の日曜日、
東京駅丸の内にあるJPタワーに行った。
駅の真ん前と云う事もあって
想像以上の込み方だ。
エスカレーターに長蛇の列。
今日のお目当ては、
東京大学コレクション
学術文化総合ミュージアムに入った。
『RE・Design』
古いものを新しくデザインし直し、
現代性を加え転生と継承を叶えるコンセプト。
昭和初期のレトロモダンな雰囲気の展示だ。
東京大学の明治以来の収蔵品
(珍しい剥製や鉱物標本等など)
結構面白い博物展だった。
特に古い郵政省時代から
現在の建物の工事中の写真が
貴重な映像として心に残った。
そして入館無料なのには驚いた!
感激ついでの勢いもあって、
東京駅ステーションギャラリーに足を伸ばし、
『画家・木村荘八〜生誕120年〜展』
を観に行った。
永井荷風『墨東綺譚』の挿絵で有名になり、
岸田劉生らと同時代に活躍した洋画家。
先日、新聞に特集があり、
油絵の『牛肉屋帳場』が載っていた。
当時、
大変繁盛していた日本橋の牛鍋屋を、
玄関先から階段・帳場で忙しく働く様子を
描いたものだ。
何か底光りをしているようなタッチは
『新宿駅』も同じようだ。
当時の風俗がリアルに感じられて
興味深い。
かの挿絵『墨東綺譚』が
素晴らしく良い出来だ。
玉ノ井などの風俗街を
筆やペンなどで
抒情的に艶やかに展開している。
あの漫画家・滝田ゆう氏の『寺島町綺譚』に
影響を与えた(?)。
いいものを見せてもらった。
しばし、
時を忘れそうになったほどだ。
この連休中は
映画『船を編む』を観ようと思っている。
それと竹橋の近代美術館で
『フランシス ベーコン展』も好いな。
なんだかんだと
遊び呆けているこの頃なのだ…。