2010年11月
2010年11月26日
11月26日(金) 週末、祝日と天気が良いので、街をぶらついていたら、師走の匂いがした。
世間のニュースは
あまり良い出来事が少ない。
ときどき
新聞を読むのが
嫌になってくるときがある。
そんな時は、
街歩きで
新鮮な空気を吸って
気分転換をする。
先週、読了した
「桜田門外ノ変」吉村 昭著を受けて、
同名の映画を観にいった。
幕末ものが今流行っている。
この映画は暗い。
ファーストシーンが、
現在の国会議事堂からパンして、
桜田門に。
ラストシーンは、
桜田門から
議事堂へのパンで終わる。
水戸浪士の井伊大老暗殺事件を
浪士の側から
克明に描いている。
主人公もその咎で
大政奉還の直前に
斬首の刑に処せられる。
テロリズムの虚しさを
描くとこうなるのか。
監督:佐藤純也
映画館を出て
久しぶりにアメ横へ行く。
暮れでもないのに、
この町は相変わらず
人、人で賑わっていた。
映画館で
孤独になった後は、
なにより、この人混みが
妙に温かい。
冬物のジャンバーを
買って帰った。
やはり安かった。
帰り道、
思わぬところで
カマキリを見つけた。
この秋も
本当に
終わろうとしている…。
蟷螂(カマキリ)の
人に向かうぞ
あわれなる
子規
2010年11月18日
11月18日(木) 秋の夜長、このところミステリーや歴史小説で楽しんでいます。
日暮れが早くなった。
5時にはもう真っ暗だ。
秋の夜長。
そこで読書の秋を楽しんでいます。
公園で読むには少し寒すぎるし、
図書館では妙に老人ばかりで
(自分は棚上げで)
何か鬱陶しい気がしてパス。
目下のところ
借り出しのみで利用している。
スウェーデンの警察小説。
ヘニング マンケル著の
「5番目の女」だ。
日本には
北欧の推理物は
あまり御馴染ではない。
だが
北欧のミステリーは
世界でも評価が高いとのこと。
ヘニング マンケルの
この本の主人公のヴァランダーは、
スウェーデンの片田舎の
警察署の刑事だ。
物語は
刑事たちも顔をそむけるほど凶悪な
連続殺人事件。
読者側には
犯人の視点やモノローグが
並行して描かれている。
過去の不条理な悲劇の復讐だ。
わたしは
本格ミステリー(謎解き主体の)より
ハードボイルや警察ものといった
変格ミステリーが
性に合っているようだ。
主人公は犯人を追い詰め
謎が解けるのだが、
そこに至る経緯、
例えばスウェーデンの国情
経済情勢の悪化、
移民問題など
かつて福祉大国(ゆりかごから墓場まで)と
いわれていたこの国も
そうではない方向に進んでいるらしい。
それと
主人公(初老の)の実生活上で見せる
優柔不断な性格、
それに反する驚くほどの
事件への執着力、
そのギャップが
もう一つの魅力になっている。
とにかく
もうこのシリーズ、
邦訳された全部読むことになる。
創元推理文庫がら出ています。
気がつくと
今年は遅いといえど
公園の木々が色づき始めている。
次の本は
「桜田門外ノ変」吉村 昭 が待っている。
2010年11月12日
11月12日(金) 知らない間に秋が深まり、晴天の日々が続き、仄かに菊の香が漂ってきます。
今年もあっという間に
11月になってしまいました。
月並みですが、
時の経つのが
年々早くなってきた感があります。
けれど、
巷の歳時記は変わらずに
ページがくくられています。
今年のお酉さまは二の酉。
先日、近所に神社で
熊手が売られて、
同時にこの神社では、
11月に入って
七五三のお祝いをやっていました。
毎年、恒例の
「菊の展示会」コンクールが、
近く公園で開かれています。
菊作りの名人・匠が
丹精込めて育てた
逸品ぞろいです。
受賞作でなくても、
ここまで艶やかに、
優雅にできるとは
ただただ感嘆するばかりでです。
出展者のオジイサンは、
その葉っぱの一枚一枚を
愛しむ手つきで
手入れに余念がありませんでした。
自分も歳を重ねてきて、
今まで見逃してきた様々な物事を
再び考えながら観るゆとりが、
少し生まれてきたようです。
特に、
道端の何げない草花を
振り返って見るようになりました。
その存在の豊かさと
自然の造化の奥深さに、
素直に感動してしまう、
今年も晩秋に近くなりました。
これから寒くなります、
皆さんも風邪などひかぬように。
たそがれて
なまめく菊の
けはいかな
宮沢 賢治
11月になってしまいました。
月並みですが、
時の経つのが
年々早くなってきた感があります。
けれど、
巷の歳時記は変わらずに
ページがくくられています。
今年のお酉さまは二の酉。
先日、近所に神社で
熊手が売られて、
同時にこの神社では、
11月に入って
七五三のお祝いをやっていました。
毎年、恒例の
「菊の展示会」コンクールが、
近く公園で開かれています。
菊作りの名人・匠が
丹精込めて育てた
逸品ぞろいです。
受賞作でなくても、
ここまで艶やかに、
優雅にできるとは
ただただ感嘆するばかりでです。
出展者のオジイサンは、
その葉っぱの一枚一枚を
愛しむ手つきで
手入れに余念がありませんでした。
自分も歳を重ねてきて、
今まで見逃してきた様々な物事を
再び考えながら観るゆとりが、
少し生まれてきたようです。
特に、
道端の何げない草花を
振り返って見るようになりました。
その存在の豊かさと
自然の造化の奥深さに、
素直に感動してしまう、
今年も晩秋に近くなりました。
これから寒くなります、
皆さんも風邪などひかぬように。
たそがれて
なまめく菊の
けはいかな
宮沢 賢治