2010年02月
2010年02月23日
2月23日(火) 話題の3D映画 『アバター』を観る

久しぶりの映画鑑賞だった。
C.イーストウッドの
『グラントリノ』以来だ。
初回の鑑賞だったにも拘らず
満員盛況で
前の方の席しかなかった。
入館時に偏光メガネを借りた。
右隣の席には
80過ぎと思われるおじいさんが
姿勢正しく座っている。
本編が始まった。
カメラが前進(トラック)すると
3Dの効果で
つかめるくらい接近。
思わず全身で避けそうになった。
こいつは凄いぞ、
想像以上に迫力満点。
昔の立体映画(こう云う名前だった)は
何か切りぬきのような
その所だけが浮いている
遠近感のないものだったが、
今度は全く違った様相だ。
技術がはるかに進化しているのだ。

“アバター”とは
Web上で自分の分身となる
キャラクターを言うらしい。
環境の違う惑星で
人間のDNAを組み合わせた分身を作り、
強欲な地球人は
先住民の制圧と略奪を図る。
戦争で足に障害を持った主人公は
戸惑いながらも、
次第にこの惑星・ナヴィと
その人々の生き方に共感して
共に闘う。
ガイヤ、生態系との調和、
神話の持つ重み
宮崎アニメのようなテーマだ。
さすがJ.キャメロンは
手練の演出家だ。
ナヴィ語なるものまで
言語学者と創ってしまった。
とにかく
時間を感じさせないくらい
面白い作品だった。
SF映画は子供の時から
大好きなジャンル。
『禁断の惑星』
『地球が静止する日』
『宇宙水爆戦』
『2001年宇宙の旅』
…
今まで何本見ただろうか。
特に宇宙ものは
『べム』
『ロケット』
『未知の惑星の風景』
『タイムマシーン』
自分の想像以上に
すごいビジュアルに出会う喜びは
ひとしおだ。

隣のオジイさんは
始まってすぐに
パラレルワールドに散歩に行って、
終了時に
無事帰還されたようだ。
この姿はもしかして
異星人のアバター!?
フッとそう想った。

2010年02月22日
2月22日(月) もうすぐ3月。あったかな日には春の匂いがする。

週末、犬と近所を散歩した。
今年の冬も、
なんだか変な気候だ。
うんと寒いかと思っていたら、
暖かいを通り越して
4月下旬の陽気。
意外性に満ちている年だ。
冬季オリンピックが開かれている
バンクーバーも
例年になく暖冬だそうだ。
冬はいつも
冬らしくあって欲しいものだ。

家の周りには
花苑がいくつもあり
寒い季節にも
色とりどりの花々が栽培されていて、
散歩の楽しみになっている。
先週末は
陽の具合いも
まさに春めいていた。

花苑の温室も
いつもに増して華やいでいた。
あたり一面
春の土の香りがして、
思いきり空気を吸ってみた。

しばらく歩くと
梅の香りがしてきた。
寺の山門の梅の古木が
咲き誇っていた。

「梅は咲いたか、
桜はまだかいな…」
そんな鼻歌が
ついつい出てしまった。
2010年02月14日
2月14日(月) ラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」を観にいく

先週末、
またまた小雪でも降りそうな夕方、
上野の東京都美術館で開かれている
ボルゲーぜ美術館展に行った。
TOHOの職員Y氏のお誘いだった。
館内は
予想をはるかに超えた
盛況ぶり。
熱いぐらいのコンディション。
ただ、建物の構造上
階段の上り下りが多く
年配者にはきつのではないかと思った。
イタリアの名家
ボルゲーゼ(日本なら冷泉家?)。
ルネッサンス・バロック美術が
綺羅星のごとに並んでいると
圧倒的な幸せ感に浸れる。
ポッティチェリ、
ジョルジョーネ、
カラバッジョ…。

今日のお目当ては
もちろんラファエロだ。
仔犬のようにあどけない
一角獣を抱いている婦人像。
ダビンチのモナリザとは
好対照だ。
謎めいていない、
本当に少女のような貴婦人像だ。
まだあどけなさを十分に残した
清明な気品と温かな目線。
いそうでいない存在のようだ。
また観たくなった。
Yさん、
ありがとうございました。
冬深し
ラファエロの絵で
温もりぬ
ヨシヒコ
2010年02月01日
2月1日(月) あのスカイツリーが日増しに高くなってきた

来年完成予定の
スカイツリーが気になって
すぐそばまで見に行くことにした。

そこは古い昭和が
まだ残っている町、
京成線「押上」駅のすぐそばだ。
今でも街並みは
「しもた屋」が立ち並んでいる。
なんだか子供のころの記憶が
よみがえってきそうだ。
その頃は私が住んでいたのは
台東区。
隅田川の向こうが
墨田区、押上である。
吾妻橋を渡って
業平橋の向こうである。
子供にとっては
小さな旅のようだった。
同級生が
業平に住んでいたからだ。

彼の家のそばには
駄菓子屋があり、
その頃流行っていた
野球カードの希少選手が入っている
(なかなか出てこない、当たらない選手のカード)
キャラメルを売っている
噂の店なのだ…。
あれから半世紀、
街はすっかり小奇麗になり
鼻をたらした子供も見なくなり
時代は大きく様変わりをしていた。

自分も大いに
年をとったものだ。
下町の匂いを楽しみながら
スカイツリーの根元までたどり着いた。

「大きぎる!!!」
思わずうなってしまったら、
本格的に撮影している人に
笑われてしまった。
(毎日定点観測のように
撮っている人もいるようだ)
又しばらくしたら
見に行こうと思った。