東放学園

TOHO会

TOHOKAI
東放学園同窓会のためのTOHO会へようこそ!
今日も絶好調

2009年07月

2009年07月13日

7月13日(月)読書をしていたら、いつの間にか「梅雨明け」かい! 【フォトアルバム】梅雨の花たち(その2)と熱海MOA美術館

このところ西日本各地で集中豪雨がおきている。
被害がこれ以上大きくならないように。

なんか毎年決まったように自然の脅威にさらされる。
最新の文明は何時だって無力のような気がする。

7-14-27-14-1











この間、『動的平衡』(木楽舎)という本を読んだ。
作者は福岡伸一氏 [分子生物学者]、
少し前に『生物と無生物の間』(講談社出版)を読んでいたので読みやすかった。

現代科学(バイオテクノロジー)に対する疑問を投げかけることがテーマだ。
たとえばバイオテクノロジーを使えばヒトの遺伝子を復元して
人体のパーツを作り出すことは理論的に可能といわれているが、
それを継ぎ接ぎすることで命が立ち上がってくるかというと
それは決してない。
「フランケンシュタインの怪物」がよい手本だ。

7-14-37-14-4











(何年か前のブログにも書かせてもらったが)
「生命とは何か」という重すぎるテーマを十分に深く考える前に
1プラス1=2になるはず、と云う
デカルト的合理主義的な考え方には首を傾げる、
長い間〈何億年もかけた生物の進化史)かけて今の形になった。
永い、永い時間・絶え間ない試行錯誤の連続が決定的に欠落している。
例えは乱暴だがカップめんを作るようにインスタントにはいかない。
すべての生命は必ず死ぬというテーマを生きるようになっている。
生きていくことはエネルギーとなるのもを取り込み(エントロピーを増やす)
そしてやがてエントロピーの増大に追いつかれ「死」を迎える。
したがって「生きること」は『動的平衡』によって折り合いをつけていると言うことなのだ。

7-14-57-14-8











壊れていく細胞を絶えず修復し続け、
やがて時間とともにその作業が追い付かなくなり
(年を経ることで自然に死を迎える)
分子レベルの損傷が蓄積していくのだ。

ーーーその間に子孫を同種間でコピーしておく・・・


「生命」は時間の河に乗った流れの中のひとつの泡のようだ。

「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。

  淀みに浮かぶうたかたは、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」

                             鴨長明「方丈記」

7-14-77-14-6











P.S.
どうでもいいけど・・・
今日、キリンとサントリーが合併すると云うニュースがあった。

          新名称 「キリンさん」 なんてね・・・


toho_sakuma at 18:00風景美術館 この記事をクリップ!
最新記事
Archives
livedoor Readerに登録
RSS
livedoor Blog(ブログ)