2008年03月
2008年03月21日
3月21日(金) ナイトミュージアムに桜と書を見に行く
夜の上野界隈も良い。
桜が今年はまだ2、3日かかるか。
でも、
ほんのり桜の香りがしてくる
上野公園を抜けて、
今宵は東京国立博物館で、
恒例の「夜桜セミナー」参加したわけだ。
講座タイトルは「王羲之と蘭亭序」。
中国の書家、書聖と呼ばれ、
現在も
書を始めた人も、
プロの書家もお手本にする
圧倒的な大巨匠である。
「蘭亭序」とは…
王羲之が4世紀の中頃、
蘭亭に名士を招いて詩会を催した。
庭の小川に杯を浮かべ、
それが一周してくるまでに詩ができなければ
罰として杯を重ねる、
という風雅な宴だ。
このときの詩集の序文を
王羲之が揮毫。
彼の最高傑作とされる書「蘭亭序」である。
この書をこよなく愛した唐の太宗皇帝は
これを殉葬(自分の墓に入れて)してしまったため、
良くできた臨書しか存在していないのだ。
そんなわけで、
このセミナーは人気があって
抽選に当たり
ウキウキしながら受講した。
存在しないものに
イメージをふくらませる…
人間らしい行為かもしれない。
そんなことをホツホツと想いながら
『どこかでビール飲んで帰ろう』
と思った。